fc2ブログ

【沖縄5 大海4攻略】海物語S確変ダブルリーチ(1×9)の秘密

海物語シリーズの攻略を好調台と不調台の識別で
新台攻略→スーパー海物語IN沖縄5の攻略【祝祭ふたたび】

【遊タイム攻略】P大海物語4スペシャル

台の調子を識別
海物語シリーズの裏サメ3法則~不調台を出目で見抜く

ひえーっ
【噂の検証】海物語12秒セット打法?

Mystery
カシオペア攻略術の神秘の回転数(パチンコ全機種攻略)

【概要】海物語シリーズ攻略の極めて重要なファクターの一つに1と9のダブルリーチがある。魚群の有無を問わず、1で当たるのと9で当たるのとでは雲泥の差がある。このリーチがノーマルリーチとして発生した台は近い将来にスーパーリーチが多発することもあれば、しばらくハマることもある。同様に、このリーチがスーパーリーチとして発生した台は近い将来に当たることもあれば、ハマってしまうこともある。本稿では海物語シリーズに特有の確変ダブルリーチに秘められた深遠な法則を解き明かす。

このコラムはスーパー海物語IN沖縄4が主流の頃に発表されたものですが、海物語シリーズに搭載される根幹プログラムは同じですので、ここに書かれている確変ダブルリーチの法則はスーパー海物語IN沖縄5、大海物語4スペシャル、大海物語4 BLACK、大海物語4及び一連の甘デジ海物語シリーズに至るまで海物語シリーズ全機種の攻略に通用します。

スーパー海物語IN沖縄4が大ヒット!

 本稿を執筆している時点において、巷では
スーパー海物語IN沖縄4の人気が爆発している。スーパー海物語IN沖縄シリーズは不動の人気機種であり、SANYOの切り札と言ってよい。海物語、新海物語を経て登場したスーパー海物語がSANYOを黄金時代に導いた。そして、スーパー海物語にアレンジを加えたスーパー海物語IN沖縄が更なる人気を呼び、それ以降は沖縄だけで別個にシリーズ化された。スーパー海物語IN沖縄シリーズは大海物語シリーズと並び、非常に攻略に適した機種である。(特に後述する海殺しXとの相性 )
                            
人気の発端

 そもそもスーパー海物語IN沖縄4のヒットも元を正せば、デジパチ黎明期に鮮烈なデビューを飾った海物語(初代)の大人気に遡る。
海物語の歴史を解説
 今の感覚で見ると、初代海物語のどこが楽しかったのか理解に苦しむが、現在のデジパチのように多彩なスーパーリーチや工夫を凝らした演出が存在しなかった当時、初代海物語には得体の知れない魅力が潜んでいた。 海物語を打つことが秘境を探検するような魅力となっていたのである。

 はじめて海物語を打った人はリーチと同時に発生する魚群に度肝を抜かれたに違いない。以降、魚群は海物語シリーズには欠かせぬ定番の演出となった。

 そして、同業他社までが恥も外聞もかなぐり捨てて、SANYOの真似をし始めた。魚の代わりに人の群れが走ったり、動物の群れが走ったりする演出を他機種でよく見かけるが、いずれも魚群ほどの鮮やかさはなく二番煎じの印象は拭えない。
thumbnail_blackbox_open.jpg
 SANYOは才気溢れるメーカーである。初代海物語ではリーチがかかってからいつもよりも早く停止して、「おやっ?」と思った途端、突然図柄が走り出して当たるという演出(走り当たり)も当時は大いに打ち手を驚かせた。同様に半コマずれから突進もしくはバックして当たる演出も当時としてはかなり斬新なものであった。このシンプルな演出もその後の海物語シリーズ各機種において継承されている。

 最も人心を煽った演出

 
前述の演出は今でこそ誰もが慣れっこになっているが、他のメーカーの機種には見られないセンスの良さが光っていた。
海物語の人気の背景
 これらの演出が海物語を一番人気の機種に育て上げ、どのホールも海物語だらけとなった。

 最近、パチンコを始めた人は驚かれるかもしれないが、当時は全体の3分の1以上が海物語で埋め尽くされていたホールも珍しくなかった。海物語のシマは超満員で他機種のシマはガラガラという状況もごく一般的な光景であった。

 
海物語人気を不動のものにした要因はもう一つある。それはダブルリーチ(クロスリーチ)の存在である。
海物語シリーズが人気機種になった背景
 今でこそ他機種においても極めて一般的なダブルリーチというものに最近のパチンコファンは少しも驚かないが、デジパチ全般がまだ単調なゲーム性しか持ち合わせていなかった時代に海物語のダブルリーチは打ち手を興奮させるのに十分であった。確変で当たるか単発で当たるかとドキドキする実にウブな時代を人々は生きていた。

 
 ダブルリーチの中でも1×9のリーチ(確変ダブルリーチ、俗に言う「19リーチ」もしくは「19テンパイ」)は打ち手の興奮を極限まで高めた。これは9と1の間に4(裏ザメ)というなんの脈絡もない図柄を設けることにより成立する。こういう発想がSANYOの天才たる所以である。ましてや1x9リーチにマリンが登場してスーパーリーチに発展した場合、あるいは、魚群まで出た場合、どちらで当たっても確変なので、この時代のパチンコファンはこれだけで熱狂していた。まだ 攻略法などがインターネットを通じて世に出回る前の時代の話である。
renai_koi_moumoku_woman.png
 その後、次々と登場した海物語の後継機が軒並み好調であったのは、初期の頃に編み出したこの確変ダブルリーチに依るところが大きい。

パチンコ攻略の真髄


 初代海物語はパチンコ史の過渡期に登場した。ハネモノ人気がピークを過ぎ、デジパチ時代の幕開けとともに颯爽と登場した。
海物語の出現によってデジパチ攻略、ホルコン攻略が生まれた。

 デジパチの出現に従来のパチンコ攻略家は大いに戸惑った。今までに培った釘読み技術などが攻略の本質的な要素ではなくなり、同じ図柄が揃わない限り決して勝てないという新しいゲーム性に強烈なショックを受けた。

 デジパチ全盛の時代になると、釘読みやハンドル(ストローク)調整のようなアナログ的な攻略は次々と姿を消していった。ボーダー理論はこの時代に登場したが、本質的な意味において攻略法とは言い難い。アナログ的な攻略に代わって新たに台頭してきたのはホルコン(ホールコンピュータ)攻略であった。私も時代の流れに乗り遅れまいとホルコン攻略の研究に心血を注いだ。
海物語の攻略に明け暮れた日々が海殺しXを生んだ。
 しかし、ホルコン攻略は劇的な収支の向上をもらたす一方、何かが欠けていて、ホルコン攻略オンリーでは安定したパチンコ収入を得ることは難しかった。ホルコンを利用した攻略を基軸にしつつも、それに何かプラスアルファを加えなければならないという思いが海物語との出逢いにつながり、海物語シリーズに秘められた数々の法則の解明ホルコン研究の成果とドッキングする形で最強攻略法・海殺しXの完成を見た。
新攻略法の完成に乾杯
 敏感な人は薄々感じていることであろうが、海物語シリーズには数々の法則が存在する。それらの法則の一つひとつが攻略の道標となり、同じ台で粘るべきか、他の台に移動すべきかの判断を助けてくれる。これが投資の節約に大いに役立つのである。

 パチンコ攻略の二大要素は①当たった後にどれだけの出玉を獲得できるかということと②当たるまでに如何に投資をセーブできるかということである。①と②は重要度において完全にイコールである。わかりきった話とはいえ、これこそが攻略の真髄である。

 法則の解明が投資の節約を可能にする。今回のコラムで解説する海物語シリーズ確変ダブルリーチの法則は海物語全機種に共通して見られる幾多の法則の中でも極めて価値の高いものである。何故ならば、応用範囲が広いからである。海物語攻略の基本中の基本と申しても過言ではない。

 前置きが長くなった。海物語シリーズの攻略に挑まれる方は以下の攻略理論を心して読み、実践に生かしていただきたい。
海物語シリーズ攻略の理論と実践
1(タコ)と9(カニ)の重大な違い

 さて、ここから先は攻略に直接かかわる情報を提供する。(※スーパー海物語IN沖縄4以降も次々と海物語シリーズの新機種が出ているため、一部、加筆したことを予め断っておく) スーパー海物語IN沖縄4に限らず、
海物語シリーズ全機種に共通する特徴を記す。
study_juyou.png


 どちらで当たっても嬉しい1×9の確変ダブルリーチであるが、
1で当たるのと9で当たるのとでは大きな違いがあることを知る人はほとんどいない。いつも申し上げているように、海物語シリーズには一定の法則がある。しかし、法則通りの展開になるのは全体の約70パーセントであり、約30パーセントは法則破りの展開となることを常に留意されたい。

 単刀直入に言う。
1×9の確変ダブルリーチが来た場合は1で当たることを祈ろう。好調台、爆発台は通常時、確変時、時短を問わず、1×9のダブルリーチが発生すれば、ノーマル、スーパーを問わず、1で当たるパターンが一般的である。この情報を「オカルト」などと蔑み、一笑に付す方はしっかりと統計をとってみてほしい。 (例外的なケースも存在するが、基本的に海物語シリーズで勝てる台、好調台は確変ダブルリーチが1で当たることに最大の特徴がある)

hikouki_gumo.png
  好調サイクル(詳しくは最強攻略法・海殺しXのテキスト参照)に突入している台(いわゆる好調台)は1×9の確変ダブルリーチの大半が1で当たる。このようなプログラムが海物語シリーズのプログラムに仕組まれているのである。初当たりが1×9の確変ダブルリーチで生憎、9で当たってしまった場合は約70パーセントの確率で連荘はあまり続かない。(※但し、その後、突確を除いて4連荘以上した場合は30パーセントの例外の可能性あり)

 確変中に1×9の確変ダブルリーチが来た時も同様である。
めでたく1で当たれば、そのまま爆発したり、好調な数珠連(初当たりが何度も来て、しかも多連荘が中心)が期待できる。但し、爆発するかどうか、好調な数珠連が実現するかどうかはホルコン(ホールコンピュータ)が数台を束ねて構成するグループ(ユニット)の強さとグループ内の台の稼働率に大きな影響を受ける。 
法則を利用した海物語攻略
 もう一つ注意しなければならないことがある。幸いにして1で当たったとしても、それが1×9のノーマルリーチから走って当たったり、ピタ止まりで当たった場合は最強攻略法・海殺しXのテキストで解説する「裏モード」の悪いパターンの一つである疑いもあるため、油断は禁物である。(註・その後の展開を見なければ悪いパターンかどうかはわからない。当たった瞬間は判断ができない)

 理想は1×9の確変ダブルリーチで魚群が出て1で当たるパターンである。欲を言えば、リーチ後に発生する一発告知を伴わない方が良い。(変動と同時に発生する一発告知は逆に期待できるパターン)魚群なしのスーパーリーチで1で当たった場合、3つの良い裏モードの中で最も滞在時間が短い裏モード(特徴:滞在時間内に多彩なスーパーリーチが頻出する)の可能性もある。

 順調に連荘が伸びなかった時、もしくは、多連荘終了後にスーパーリーチがほとんど出なくなってしまった時は別の裏モードに移行してしまった危険性を孕むため、深追いは避けたい。
 
海物語シリーズで確変ダブルリーチが発生した時の理想的な当たり方
  これ以上書けば話が複雑になりすぎて、初心者向けのコラムでなくなってしまうが、1×9の確変ダブルリーチで魚群が出なくても、リーチになる前に一発告知が鳴ればかなり期待できる。詳しくは下記の攻略ライブラリー(リンク集)の中にある一発告知に関するコラムを参照をされたい。

  確変中に1×9のリーチが発生し、残念ながら9で当たってしまった場合は連荘終了の前兆であると受け取ってよい。しかし、30パーセントの例外現象もありうるため、それまでが絶好調であった台はそれほど悲観する必要はない。

 とはいえ、その後、連荘終了時の大当たり回数が最強攻略法・海殺しXのオプショナル商品、カシオペア攻略術で解説する「危険領域」を迎えた場合はそのままその台を打ち続けるには相当な覚悟がいる。同じグループの他の台が何台か当たらぬ限り、大ハマリに陥る危険と背中合わせでもあるので時短終了後に打ち続けるとしても、ミドルの場合は、せいぜいひと箱が限度といえよう。
sarukanigassen.png
  連荘がストップした時の大当たり回数が危険領域でなければ、ホルコンが他のグループに移っだけという可能性も十分に考えられる。この場合、台が好調サイクルを維持している限り、たとえ9で当たったとしても、近い将来に再度の初当たりが見込める。(※このへんの見極めにはプロの実力が要求される)

 時短中も同様である。連荘が終了したと思いきや時短中に1×9の確変ダブルリーチが発生して、それで当たれば、再び確変プレーに戻れるため誰もが大喜びするが、その当たりが9であった場合、好調台、爆発台のサイクルが転落してハマリに向かう直前の
「引退の花道」(オマケ当たり)である可能性が常につきまとっている。(※サイクル変換の秘密については最強攻略法・海殺しXのテキストに記載済み)

 通常時・確変ダブルリーチの判断

 ここまでは1×9の確変ダブルリーチが当たった時の話をした。
それ以上に攻略に必要な知識はこのリーチが当たらなかった場合の判断の仕方である。

 もっとも、1×9のリーチが発生しても当たることは滅多にない。大半はノーマルリーチである。しかし、プロは1×9リーチの細部を読み取り、その後の展開を予想する。同じ台で粘るべきか他の台に移動すべきかの判断もする。 海物語シリーズ攻略の第一歩がここから始まると申しても過言ではない。
海物語シリーズの攻略、特に1と9のダブルリーチの法則について解説します。
  以下、要点のみを箇条書きする。各々の理由まで記せば凄まじい長文になってしまうため、ここでは割愛することをお許し願いたい。いずれの法則も確固たるデータと検証の裏付けがあることだけは断っておく。

(1)泡の出ない1×9のノーマルリーチが何度も発生する現象はハマリ台に多い。

(「泡」と言ったが、ここでは泡に相当するものも便宜上、「泡」と称する。たとえば、スーパー海物語IN沖縄4の沖縄モードでは泡の代わりにマンボー、スーパー海物語INジャパンのお祭りモードでは太鼓が出るが、これらは外見上の違いにすぎず、本質は「泡」と同じである)

(2)1×9のノーマルリーチが発生して、2もしくは8で停止した場合、泡はあってもなくても、高確率でその台は「当たり番」(=ホルコンが次に当たりを予定した台)ではない。

 同じグループの他の台が当たった後に当たる可能性もあるため、迂闊に手放すのも躊躇するが、
そのまま打ち続けても、近い将来に当たることはほとんどない

 例外的に当たるとすれば、その後、イレギュラー系のリーチ(ウリンチャンス、ぽいぽいチャンス、レッツマンボー、レッツシーサー、ガオガオチャンス等)で当たるか、突確、一発告知を伴った当たり、ノーマルリーチからの当たりが大半を占める。時には、サム出現、枠外揃いからの当たりなどプレミアム演出の当たりもある。(大海物語4ではビッグバイブからの当たり、スーパー海物語INジャパンでは打ち上げ花火からの当たりもイレギュラー系のリーチに相当する)

 しかし、滅多にそういうことは起こらない。台を捨てるか休憩を入れるかの二択となる。休憩する場合は15分以上が望ましい。

(3)1×9のノーマルリーチが泡付きで発生して、3と4の中間の数字のない図柄で停止した場合はその後の60回転が勝負。

 これはある種の
リーチ目である。攻略初心者にもわかりやすい当たりの前兆である。しかし、リーチ目と呼ばれる幾つかの特定出目はホルコンが当選させたグループに属する全ての台に出ることが多いため、自分の台が「当たり番」であるかどうかまではわからない。その後の60回転以内に当たらなければチャンスは去ったと見てよい。 この出目が時短中の前半に出現した場合はした時短後半に当たるか、当たらなくても魚群の外れが生じることが多い。(4)泡の有無を問わず1×9のノーマルリーチが何度も発生するのにスーパーリーチが一向に発生しない台はハマリ傾向。

 ここでいうスーパーリーチとは1×9のスーパーリーチに限らず、スーパーリーチ全般の意味である。1×9のノーマルリーチは台のサイクル状態が切り替わった後に出やすい。サイクルの切り替わりとは悪いサイクルから良いサイクルへの好転、良いサイクルから悪いサイクルへの転落などを意味する。

 平たく言えば悪い台が良い台に変わったり、良い台が悪い台に変わることを指す。(サイクルが切り替わりやすい回転数については、最強攻略法・海殺しXのテキストに記載済み)

(5)泡の有無を問わず1×9のノーマルリーチが発生した後、ほどなくしてマリンを伴う1×9のスーパーリーチが発生した台はその後の60回転が勝負。

 好調サイクルに突入している台はその後に1×9の魚群付きのマリンが発生しやすい。(1×9のノーマル→1×9のマリン→1×9の魚群マリン) しかし、「決め手」となるべき魚群マリンが外れる台は高確率でハマる。(※大海物語4では、決め手として魚群に代わってビッグバイブというパターンもある)
大海物語4の攻略はビッグバイブの出方に注目
 なお、1×9の魚群マリンが出なくても、コンスタントに異なる種類のスーパーリーチがほどよく出る台はこれらの「儀式」(スーパーリーチの多発)を経て、最終的に決め手となる強力なリーチ(魚群、ワリン、もしくは派手な予告を伴ったリーチ)が来て当たりやすい。

 その決め手のリーチをあっさりと外す台、もしくは儀式の後に決め手らしきものが一向に出ない台はハマリ傾向。

 又、1×9のスーパーリーチ後に同じ種類のスーパーリーチ(特にマリン)が多発する台もしばらくは芳しくない動きを見せることが多い。20回転以内にスーパーリーチが3回出て当たらない台はその時点では好調サイクルに入っているとは言い難い。

 初心者向けに補足説明を加えると、海物語シリーズの好調台は打ち手を飽きさせない。面白いから打ち続けているうちに当たってしまう。 当たる前にはいろいろな兆候が出現する。(最強攻略法・海殺しXのテキストには、これらの一連の兆候を「好調サイン」として紹介している)

 一方、海物語シリーズの不調台は同じような現象が延々とループする。「あれっ? こんなことがさっきもあったな」というような現象が何度も続く。

 たとえば、チャンス目が二度連続して、マリンが降りてくる。しかし、当たらない。それほど時間の経たないうちに再びチャンス目が二度連続して、またもやマリンが降りてくる。これも当たらない。今度はチャンス目が三度連続して魚群まで出てマリンが降りてくる。これもあっさりと外す。マリンリーチを例に出したが、何度も黒潮リーチが来ることもある。

 ところで、スーパー海物語IN沖縄4は攻略しやすい反面、初心者泣かせの一面もある。同じ種類のスーパーリーチばかりが発生するのは基本的には良くない現象であるが、演出の違いが明確に見られる場合はその限りではない。

 一例を示すとすれば、最初は4人娘からマリンが出て、次は5人娘からマリンが出る。最後は5人娘の真ん中にマリンのミニキャラが現れて当たるというようなパターンも存在する。スーパーリーチの種類は同じでも演出の違いがアクセントになっている。 

 ホップ、ステップ、ジャンプの要領で段々と盛り上がっていくわけであるが、概して好調台はそのスピードがやけに速い。途中のプロセスを省略してホップ→ジャンプで当たってしまったり、今までなんの予兆もなかった台が予期せぬパターン(その代表が突確)でいきなり当たることもある。
沖海シリーズの当たりの兆候
(6)1×9のスーパーリーチが二度も三度も出て当たらない台は当分ハマる。

 もちろん、
この法則にも約30パーセントの確率で例外パターンが存在するが、「1×9の魚群なしスーパーリーチは短いスパンで二つはいらない」と覚えておこう。二度目が来たらそれで当たらなければならない。

 1×9のスーパーリーチは海物語シリーズにおける最大の「見せ場」の一つであり、最高のリーチでもある。これが飽きるほど発生して当たらない台は高確率でハマる。

 見せ場であるはずの演出で打ち手をワクワクさせた後に失望させる台はすぐには当たらないことが多い。大海物語4で言えば、ビッグバイブが新たに導入された見せ場であるが、今まで何度も普通のスーパーリーチが出た台にここぞいう場面でビッグバイブが発生すれば、魚群があろうがなかろうが、それで当たらなければならないのである。
海物語を攻略するために良い台と悪い台を見分けるを方法を教示する
 くどいようだが、海物語シリーズの攻略上、覚えておかなければならないことは、当たりに向かっている台(ホルコンが当たり台に選んだ台)は通常、儀式として1~3回のスーパーリーチの発生後、それほど待たないうちに決め手となるインパクト抜群のスーパーリーチ出現して、それで当たるパターンが全体の約七割を占めていることである。(海物語に限らず他機種においてもこれは攻略の基本知識である)

 良くも悪くもない平均的なロム状態の台はホップ、ステップまでは順調でも、決め手となるジャンプが発生しないことが多い。ハマリ台やハマリに向かっている台はジャンプまで行って、それでも当たらない。(大抵の場合、その直前か直後にホルコンでつながっている同グループの台が当たる)

 打ち手(特に攻略に長けた人)を不快な気分にさせる台(好調台を装った最悪の台)はかなりの時間が経過してから爆発することもあるが、幾多の苦難を乗り越え、ついに当たるのは打ち手の予想を遥かに超えた「遠い将来」であることが多い。
海物語シリーズのはまり台は当たりの前兆が何度も現れ、その都度、魚群などの強力なスーパーリーチを外す
ハマリ台の恐ろしさ

 極端な例を示そう。

 
休日の午後2時頃パチンコを打っていて、自分の台に1×9のスーパーリーチが多発して、挙句の果てには1×9の魚群まで外したことに嫌気がさし、怒ってホールを出た人が不意に映画でも見たくなり、敗戦後の傷心を癒すべくラブストーリーに興じた後、それでも気持ちが晴れなくて、携帯電話で仲の良い友人に「久々に飯でも食わないか?」と誘い出し、二人で居酒屋で一杯飲んだ後、自分の打った台のその後の成り行きがふと気にかかり、夜の9時半頃、再びホールに入ったところ、なんと1700回くらいの大ハマリになっているのを見て、「そうだよな。とんでもない台だったもんな」と独り言を呟くも、未練がましく「最後にもうひと勝負だ!」と意気込み、打ちはしたものの一向に当たる気配がなく、「もうやめようか」と何度も自問自答しつつ、「えーい、もうどうでもいい、財布の中身を全部使い切ってやる」と開き直って打ち続けているうちに5千円か一万円を失い、徐々に意識が遠のく頃、突然当たって、閉店まで8連荘した・・・というようなことは十分に起こりうる。 
ハマリ台に泣く
 もしその人が映画を見ている時間、友人と食事をしている時間、ずっとホールに居残りその台で打ち続けていたとすれば、果たしていくらのお金を失ったか。考えただけでもぞっとする。

 
これがパチンコの怖さなのである。たしかな攻略知識を持たずに山勘だけで台を選び、勝った負けたを繰り返している世のパチンコファンの大半はパチンコ依存症の予備軍に入っている。不幸にも本格的なパチンコ依存症を発症すれば、遅かれ早かれ、大ハマリの台を当たるまで打ち続けるという愚行を犯すことになろう。 
海物語攻略の老舗、リヴィエラ倶楽部の理念とは?
 パチンコはを実現するために打つ。本業だけでは足りない収入をパチンコで補い、この「副業収入」の有効活用によって、人生をより豊かなものとするために打つ。これがリヴィエラ倶楽部の理念である。

 パチンコ依存症に陥ってしまえば、貧乏になるだけでなく、精神的にも肉体的にも健康を害してしまうに違いない。

 我々(リヴィエラ倶楽部のメンバー)はパチプロである。しかし、
パチンコが楽しいと思ったことは一度もない。夢を叶えるための手段として渋々パチンコを打っているだけである。それ故、たとえ魚群が外れても、我々の心にはさざ波すら立たない。平然と台を変えたり、しばらく休んだりするだけである。

 我々は20箱を積み上げても、はしゃぎ回ることはない。大爆発しても、なんの感情も沸き上がらない。魚群が外れても悲しまず、魚群で当たっても喜ばず。なんと表現すればよいだろうか。パチンコを打つ時は常に、落胆もなければ歓喜もない。
星の数ほどある攻略法。真の攻略で海物語に勝て
  パチンコはすでに仕事の一部になっている。ただ黙々と仕事に励むだけである。パチンコを打てば大抵は勝つ。しかし、パチンコを打っている最中に嬉しくなることは絶対にない。パチンコで稼いだ収入で見果てぬ夢が実現した時、はじめて心の底から沸き上がる喜びをかみしめる。

 
我々は誰よりもパチンコの怖さを知っている。ホールに行く時にウキウキした心境になることはない。常にパチンコという魔物と闘っているからである。知識とテクニックだけでここまで来たのではない。誰にも負けない強靭な意志力と忍耐力で魔物との闘いを制してきたと自負している。

 パチプロでありながらパチンコで身を崩さないこと。これこそがトッププロの矜持である。

本気で勝ちたい方へ
海物語シリーズの攻略の鍵はダブルリーチにあり

 今回は海物語シリーズの人気に火をつけた確変ダブルリーチに秘められた攻略の糸口を示した。このテーマだけでも一冊の本が書けるほどパチンコは思いのほか複雑である。紙数の関係上、かなりの部分を割愛して最もインパクトのある情報のみを厳選して紹介した。

 わかりやすさを優先したため、大雑把な書き方になった。確実に勝ちたい方は下記の攻略ライブラリーに収録されている一連のコラムも併読していただきたい。(お疲れの方は、このコラムを「お気に入り」に登録され、後日、ライブラリーにご入館下さい)
パチンコ攻略指南書
 「突確」、「連続リーチ」、「チャンス目」、「一発告知」、「ウリンチャンス」の諸法則に関して本稿では一切触れていないので、特に★印のついたコラムは海物語攻略において最重要である。

 本稿で言及した海物語の攻略情報に一連のコラムにて詳述する攻略テクニックを加えた上で実戦に挑んでいただきたい。そして、私の述べた内容が真実であると確信を抱かれた方々のみ、「夢の翼」、最強攻略法・海殺しXのご購入を視野に入れていただきたいと願っている。 
パチンコの勝ち方
  パチンコは理詰めで勝てる。知識を吸収することは少し面倒ではあるが、その苦労を十分に報いるだけの収入が約束されている。
 
リヴィエラ倶楽部 
佐々木智親
(最強攻略法・海殺しXの開発者)

10年ぶりフルリニューアル→PAスーパー海物語IN地中海(PV)


ランキングサイトに参加しています。本記事を評価して下さる方は上記テキストリンクの文字上をワンクリックしていただければ助かります。

(スーパー海物語IN沖縄5 大海4 ジャパン2攻略の秘伝公開) 
秘伝の攻略打法で大海物語4に勝つ
 ☆海殺しXで人生の"Drastic Cange"を!

<必読コラム>


攻略ライブラリー
海物語攻略図書館
海物語大学の図書館へようこそ!
お勉強の準備はよろしいですか?

<甘デジ攻略> 
【甘デジ攻略】保留連荘と特殊リーチの秘密
攻略情報リンク
<注目情報> 
海物語各機種の好調台、不調台の特徴をあらゆる角度から解説
<攻略情報>
攻略海物語ダブルリーチ
最強攻略法を利用して勝ち組に入ったリヴィエラ門下生の証言

watermark.jpg
ホルコンプラスアルファの攻略で海物語に勝つ


<ホルコン攻略の長短>

驚天動地のエピソード↓

<追加情報>
海物語の攻略ネタ
攻略本を読む

<実戦レポート>

<当倶楽部首席門下生の偉業>
海物語全機種に共通する攻略の要を伝授します

スポンサーサイト



「感染リスクが低いパチンコ店を何故、危険地帯と決めつけるのか?」という質問を東京都が無視!

日遊協の感染対策を評価しないどころか質問にさえ回答しない東京都
★感染リスクの低いパチンコ店をいまだにクラスターが発生した施設よりも危険なゾーンに指定する東京都に日遊協が立ち上げた屋内商業施設感染症対策コンソーシアムがその根拠を明示するように要請したものの、東京都はまたしても無視!

バッシングに改善の兆し

 第一次緊急事態宣言下で展開された自治体とマスコミによるパチンコ業界潰し(パチンコバッシング)がようやく下火になってきた。徐々にではあるが、パチンコ店に客が戻り始めている。

マルハン社長の剛毅

 バッシングが沈静化した要因の一つにマルハン社長の韓裕(はんゆう)氏の活躍がある。
マルハン社長
(マルハン代表取締役社長 韓裕氏)

 お上に弱いパチンコ業界は自治体とマスコミによる「連合軍」の波状攻撃に青色吐息の状態であった。

 パチンコ業界は不当な差別(科学的根拠を欠いたパチンコバッシング)にも泣き寝入りするしかなかったが、韓氏だけは勇敢に立ち向かった。

 自社を守るためというよりも同業他社を含めた業界全体を存亡の危機から救うための行動であったことが特筆に価する。
緊急事態宣言下のパチンコバッシング

 自治体による明かな差別政策、マスコミによる悪意に満ちた偏向報道にひたすら耐え忍ぶだけの業界体質を潔しとせず、韓氏は「パチンコ店は3密に非ず」と堂々と反論した。

 常に紳士的でフェアな態度を貫いていたが、内心では激怒していたに違いない。

はじめから間違っていた

 行政機関という権威筋からパチンコ店はなんの根拠もなく危険地帯と決めつけられた。

 これにマスコミの追撃が加わり、多くのパチンコ店が次々と倒産した。これが地域経済に与えた被害ははかりしれない。
パチンコ店の倒産ラッシュ

 しかしながら、自らの失政を認め、謝罪した知事は一人としていない。

 世間の人々がパチンコに抱く悪印象(パチンコ依存症問題、北朝鮮とのつながり等)を利用して、パチンコ業界を敵に回しても国民の反感を買わないことを見越して、各都道府県の知事たちは休業要請に従わないパチンコ店の店名を次々と公表したが、パチンコ業界だけをピンポイントで狙い撃ちした理由が示されることは一度もなかった。
パチンコ業界に対する不当な差別

 自治体からの休業要請に応じたパチンコ店の割合は98.7パーセントにのぼる。これは他業界の休業率を遥かに上回る驚異的な数字である。

 然るに、僅か1.3パーセントの例外ケースを槍玉に上げ、パチンコ業界全体を悪者扱いする報道が相次いだ。

 最も危険な場所である飲食店が休業要請を無視して営業を続けても、マスコミは少しも批判せず、自治体も店名公表に踏み切ることはなかった。

 今でこそ健康増進法が実施され、パチンコを打ちながら煙草を吸うことはできなくなったが、かつてパチンコ店は遊戯者の喫煙率の異常な高さに悩まされていた。そのため、換気能力が他の商業施設とは比較にならぬほど優れている。

(パチンコ店の換気能力の高さを証明した実験動画)

 又、台と台の間を仕切る分煙ボード(写真)が今、レストラン等に設置されているパーテーションの役割も果たしていて、その上、客同士の会話はほとんどない。
感染予防に効果

 そもそも感染リスクの低いパチンコ店を休業要請の対象としたこと自体が重大な過失であった。

 科学的根拠を無視した自治体の取り組みは最初から公正なものであったとは言い難い。

報われなかった努力

 危険な場所ではなくても世間の人々がマスコミの情報操作によって誤った認識を植え付けられている以上、パチンコ店はどの施設よりも真剣に感染防止に取り組む必要に迫られた。

 韓氏が副会長を務めるパチンコ業界団体、一般社団法人日本遊技関連事業協会(日遊協)は徹底した感染予防対策のガイドラインを策定して、加盟店にあらゆる犠牲を払ってもこれを遵守、実行するように命じた。

 パチンコを打つ人であれば、パチンコ店で働く人たちの涙ぐましい努力を目のあたりにしているはずである。
パチンコ店のコロナ対策
(客が台を離れるたびに除菌作業を行う従業員。何故、銀行では従業員がATM機を除菌しないのか? それは「偉い産業」と「虐げられている産業」の違いにほかならない)

 あまりにも頻繁に台の隅々まで除菌する彼らを見て、「ここまでやらなくても」と思った人は少なくなかろう。

 しかし、このような殊勝な努力を評価する自治体は一つもなかった。

 パチンコは不要不急の代名詞的存在である上に、在日韓国・朝鮮人が中心となって築き上げてきた歴史があるため、この業界は常に差別され、蔑視されている。
パチンコ業界を差別する背景に在日の歴史
 このような偏見が未だに残存しているのである。

客観性を増すために

 在日韓国人と日本人のハーフとして生まれ育った韓氏は差別慣れしている根性のすわった男である。

 もし仮に私が在日韓国人でパチンコ業界のトップに君臨する者であれば、この差別と敢然と闘うところであるが、経営者の発想は違う。韓氏は勝ち目のない戦は時間の無駄と合理的に判断して、次なる戦略を打ち出した。

 日遊協と京都大学の専門チームによる産学連携のコンソーシアムを立ち上げたのである。(下記のリンク参照)

Cf. 屋内商業施設感染症対策コンソーシアムのウェブサイト

 コンソーシアムを設立した動機はただ一つ。官公庁にパチンコ業界が何を言っても全く相手にされないからである。
日遊協の奮戦

 パチンコ業界人がパチンコ店の換気能力の高さ、分煙ボードの存在、客同士の会話の少なさなどをいくら熱っぽく語っても、軽くあしらわれてしまう。

 パチンコ業界が自治体と対等な立場で話し合うためには、外部の専門家を交えた第三者的な組織を作るしか他に方法がなかった。

 コンソーシアムを設立後、韓氏は自ら全国の自治体を回り、パチンコ業界がどの業界よりも感染防止に真剣に取り組んでいることを訴えた。自治体の中にはコンソーシアムの活動を高く評価するところも現れた。

 コンソーシアムの中枢に京都大学の立派な教授や准教授が名を連ねているだけで対応がここまで違うとは人道的に許し難いことではあるが、世の中とはそういうものである。韓氏の着想は正しかった。
パチンコバッシング終息への道
(京大教授・藤井 聡氏)

 韓氏が主導したコンソーシアムの地道な努力が実を結び、パチンコ業界に吹き荒れていた逆風は次第に弱まっていったと見ることができる。

東京都は最悪の対応

 しかし、東京都は今もなおパチンコ店を危険視しており、過去にクラスターが発生した施設よりも感染リスクの高いゾーンにパチンコ店を分類している。

 コンソーシアムは「その根拠を示してほしい」との要望を出したが、東京都はこれを無視した。「まともに話し合うことすらできない」と韓氏は憤慨している。
屋内商業施設感染症対策コンソーシアムの取り組みを東京都は無視

 まともな根拠を示せないことが無回答の理由であることは明白である。意地でも過ちを認めたくないのであれば、返信はせずとも各施設の危険度の分類を早急に見直すべきである。

 東京都のこの醜い対応を見て、あることを思い出した人は相当な情報通である。まだご覧になっておられない方は姉妹サイトに発表した下記のコラムをご一読願いたい。

Cf.【パチンコ業界反撃】都遊協が都知事を痛烈批判

 第三次緊急事態宣言が発令される前、東京のパチンコ業界団体、東京都遊技業協同組合(都遊協)は小池都知事宛に「パチンコ店を休業要請の対象に含めるのであれば、証拠に基づいた理由と東京都が過去一年間で積み上げたであろうデータと分析を基にした科学的知見による感染防止対策の明示を求める」という要望書を提出した。
パチンコ業界を苛め抜く小池百合子都知事

 都の傘下団体である都遊協が上部機関の長にこのような噛み付き方をするのは異例のことである。それまでにあまりにも理不尽な仕打ちが多すぎたからである。
次の緊急事態宣言でもパチンコ店は休業の対象になるのか?

 しかし、こともあろうに都の傘下団体から出された公文書を小池都知事は平然と無視した。しかも、無視するのはこれがはじめてではなかった。

 それ以前にも都遊協は小池都知事に別件でいろいろな文書を送ったが、返信は一度たりとも来なかった。(都遊協に取材して確認済み)

 返信しようにも返信のしようがないことは誰の目にも明らかである。

 東京都は他の自治体同様、はじめから科学的知見に基づいた取り組みなどしていないからである。積み上げたデータもコロナ問題の本質からかけ離れた全く役に立たぬものであろう。

 都遊協が求めた「証拠に基づいた理由」を示すことすらできないとは情けない限りである。
パチンコ店の感染リスクは低い

 「パチンコ店をクラスターが発生した施設よりも危険なゾーンに分類する根拠は何か?」というコンソーシアムの質問に対しても「なんとなく危険な場所だから」と答えるわけにもいかない。

 私は石原慎太郎元都知事の政策を全面的に支持していたわけではないが、小池都知事と比較して非常に責任感の強い人であったことが今頃になってよくわかる。

 石原元都知事の思想の一部には受け入れ難いものもあるが、世の不条理と戦うという点では好感が持てた。又、彼はイメージとは正反対なところがあり、弱者に優しい意外な一面もあった。
パチンコ嫌いの石原慎太郎

 石原元都知事はパチンコ嫌いで知られるが、彼が今でも都知事であれば、私情を少しも挟まずにパチンコ業界とも誠意ある対話していたに違いない。東京都は頼もしいリーダーを失った。

マスコミの使命

 都遊協の要望書を抹殺した小池都知事はコンソーシアムが東京都(知事宛ではないが)に出した質問を無視し続けてもなんとも思わない人なのであろう。

 これはもはや不祥事である。パチンコ店の倒産・閉店ラッシュは人災以外のなにものでもない。今でも都内のパチンコ店は減り続けている。

 「パチンコなんてなくてもよい」と考える人は少し頭が幼稚である。今後もパチンコ店が続々と潰れれば、関連業界への皺寄せもより深刻なものとなる。

 パチンコという巨大産業の衰退がもたらす経済的ダメージは甚大なものである。その痛手が多方面に飛び火して東京は失業者に溢れ、大変な事態を招くであろうことは多くの識者が指摘していることである。
コロナ政策と地域経済

 本来であれば、このような不祥事はマスコミが取り上げて糾弾すべきことである。

 メディアたるものは私企業ではあっても営利至上主義に走らず、自分たちに課せられた社会的使命を認識すべきである。
マスコミの社会的責任

 社会の闇の部分、国政、行政の過ちを見逃さず、国民に代わって叱責することが彼らの存在意義であることをマスコミで働く人は忘れてはならない。

第六波襲来

 今年(2022年)に入ってから再び新型コロナウイルス(感染力の高いオミクロン株)の感染拡大が止まらなくなった。

 東京都は緊急事態宣言の前段階である「蔓延防止等重点措置」の適用を視野に入れて政府と調整を始めた。場合によっては緊急事態宣言も有り得よう。

 前回の緊急事態宣言ではパチンコバッシングもいくらか緩和され、従わなくてもペナルティーを伴わない形でパチンコ店にも休業の依頼がかかったが、小池都知事の度重なる不誠実な対応に業を煮やした都遊協は加盟店に「各店舗の賢明な判断に委ねる」とオブラートに包んだ表現を用いて、事実上、「休業の必要なし」を示唆した。

 当たり前である。不必要な休業は経済状況の悪化、失業者の増加を生む。

 政府や自治体が「不要不急の外出を控えよ」と言うのであれば、我々は「不要不急の休業要請を控えよ」と言い返さなければならない。

 もちろん、感染防止に取り組むことは極めて重要なことである。しかし、それは全てが科学的知見に基づくものでなければならない。

 独善的なイメージから「なんとなく危険な場所だから」という理由で休業要請を行うとは言語道断である。

烏合の衆

 日本人の国民性を揶揄する海外のジョークにこんなものがある。

 多国籍の客を乗せた豪華船が沈没しかけた。しかし、脱出ボートの数が足りない。船長は多数の客を海に飛び込ませなければならなくなった。
コロナ感染 パチンコ

 賢い船長は英雄好きのアメリカ人に「飛び込めばあなたはヒーローだ」と言い、生真面目なドイツ人には「こういう時は飛び込むのが規則なのだ」と言い、ひねくれ者のフランス人には「絶対に海に飛び込むな」と言い、大勢の客を海に飛び込ませることに成功した。

 船長は日本人にはどう言うべきかと迷ったが、熟考の末、ついに名案を思いついた。「ご覧なさい。みんな飛び込んでいますよ」

巨悪と闘え!

 「みんなが悪いと言っているからパチンコは悪い」と考える人の筆頭が小池都知事であろう。悪い業界が何を言ってこようとそんなものに構っている時間がもったいないとでも思っているのであろう。

 一方、石原元都知事は大衆に流されず、常に物事を自分の頭で考え、たとえ自説が都民の反発を買いそうな時でも、恐れずにそれを貫き通す勇ましさがあった。

 皆様も少数派になることを厭わず巨悪と闘っていただきたい。
パチンコ店にクラスターなし

 懲りない自治体がパチンコ店に休業を求めた暁には、各自治体に設置されたコロナ政策に関するコールセンター(下記リンク参照)に電話をかけて、「パチンコ店が休業しなければならない科学的根拠はなんですか?」と良識者の声をしっかりと届けていただきたいものである。

各都道府県の新型コロナウイルスに関するお知らせ・電話相談窓口
(感染症にかかわる相談がメインですが、コロナ政策に対する意見も受け付けています)

 正義を愛する一人ひとりの勇気ある行いが国の明るい未来を開くのである。

リヴィエラ倶楽部
佐々木智親


ランキングサイトに参加しています。本記事を評価して下さる方は上記テキストリンクの文字上をワンクリックしていただければ助かります。

関連リンク:

★もっと楽しく もっと夢を
パチンコ業界の感染対策

第一次世界大戦中の美談

戦争中の美談
★敵兵を撃たなかった兵士の決断は正しかったのか?

リヴィエラ倶楽部のクリスマスメッセージより抜粋)

ドイツ兵の逡巡


 第一次世界大戦の独仏戦での出来事です。

パチンコに勝つ方法.jpg フランスに侵攻したドイツ軍兵士の一人が双眼鏡で周囲を偵察中、敵国の兵士を発見しました。

 戦闘中に負傷したのか、フランス兵の首には大きな傷跡がありました。それは双眼鏡でもはっきりと見えました。

 彼は即座に銃を手にしてフランス兵を撃とうとしました。

ご降誕祭.jpg すると突然、フランス兵はジャンプしました。とても寒い朝でした。フランス兵は体を温めるために何度もジャンプしました。

 その時、彼の心に迷いが生じました。

決断


 同じように寒さに震えていたドイツ兵は軍人らしからぬことを考え始めました。
「あいつも俺と同じ人間なんだな・・・」

クリスマス感動メッセージ.jpg しばらくして、フランス兵の仲間がやってきて、ジャンプをしていたフランス兵となにやら談笑を始めました。彼らは写真を見せ合っていました。

 クリスマスが近づいていました。

第一次世界大戦秘話.jpg

 きっとずっと会えずにいる家族や恋人の写真でも見せ合っているのだろうと彼は思いました。

大事知事世界大戦秘話.jpg そして、自分もドイツに残した家族が恋しくなり、一刻も早くこの戦争が終わるようにと手を合わせて祈りました。

  寒いはずなのに、何故か体が温かくなっていく不思議な感覚を抱きながら、彼は敵兵を撃たないという決断を下しました。

 彼は自分が軍人であることをしばし忘れ、物思いに耽っていました。
 「撃たなくてよかった」と。

囚われの身となり・・・


海物語攻略法.jpg しかし、彼の心に芽生えた小さな幸福は長続きしませんでした。

 気がつけば彼はフランス兵に包囲され、身動きが取れなくなっていました。

 彼は両手を挙げて降伏の意思表示をした後、仏軍の捕虜となりました。

 捕虜としての日々は凄惨を極めました。

感動実話.jpg 自由と人権が抑圧され、まともな食事さえも与えられず、こんな状況で生きるのであれば、勇ましく戦って殺されていた方がまだマシだったとさえ思うようになりました。

後悔


 人の心は善と悪の間を往来します。
泣ける話.jpg 時には善に振れ、時には悪に振れ、生きている限り、この振動から逃れることができません。

 ある日、彼は仏軍兵士の軍事行進を目にしました。餓死寸前の自分とは裏腹に整然と列を成し、勝ち誇ったように行進を続ける敵兵を見て、彼は激しく憤りました。

パチンコ真の攻略法.jpg その時、首に大きな傷跡を持つフランス兵が彼の前を横切りました。その瞬間、彼は心の底から後悔しました。
「こいつを撃ち殺しておけばよかった」と。

 あの時、迷わずに撃っていれば自分は難を逃れることができた。こう思った彼は軍人失格ともいえる己の気質を呪いました。

運命の不思議


戦時中の隠れたエピソード.jpg やがて、この戦争は終わり、幸運にも彼は再び祖国の地を踏むことができました。

 終戦後、彼は軍人から外交官に転身しました。赴任地は皮肉にも忌まわしい記憶に満ちたフランスでした。

本物の攻略法.jpg
 彼はフランスの文化になかなか馴染めず、帰国する日を待ち望んでいましたが、ある日、非常に気の合うフランス人の政治家と出逢いました。

正しかった選択


 この政治家との会談中、彼はあることに気づき、はっとしました。

 政治家の首に大きな傷跡があったのです。

感動する話.jpg もしかして、俺が撃ち損なった奴なのか? そうかもしれない。いや、別人かもしれない。

 ふと、そんな疑問が脳裏をかすめましたが、不慣れな英語で込み入った話をすることが煩わしく、結局、その件には触れぬまま会談を終えました。

パチンコ最強の攻略法.jpg どちらからともなく食事に誘い合った二人はビアガーデンでジョッキ片手に仕事とは無関係の趣味の話、家族の話などに興じました。

海殺しXの開発者 佐々木智親.jpg 二人は至福の時を共に過ごしました。

 取り立てて何が楽しかったというわけではないのです。

 旧敵国の人間となんのわだかまりもなく、ごく普通に語り合えたことが二人を幸せにしたのでした。

戦争 美談.jpg 感慨深い宴を終えた二人は再会を誓って握手を交わしました
 
 手を握り合った瞬間、ドイツの元軍人は遠い昔の「あの決断」をしみじみと思い返していました。
 「撃たなくてよかった」と。

 首に傷を負った目の前の男があの時のフランス兵であろうとなかろうと、「撃たなくてよかった」と。

リヴィエラ倶楽部

ランキングサイトに参加しています。本記事を評価して下さる方は上記テキストリンクの文字上をワンクリックしていただければ助かります。

関連コラム
ソ連兵士の遺書~戦場の星空の下で
感動エッセイ

★もっと楽しく もっと夢を
泣ける話 感動実話

「元祖イケメン棋士」真部一男の知られざる逸話

真部一男九段
※姉妹サイトの人気コラム、
大海物語4 BLACK(ブラック)のお問い合わせが殺到!より抜粋

 伝説の棋士

 昔、「棋界のプリンス」と称され、絶大な人気を誇った真部一男(まなべかずお 本名:池田一男)という天才棋士(故人・九段)がいました。
hqdefault.jpg
(故・真部一男九段)
 デビュー直後の真部さんは、タイトルの大半を独占していた当時の最強棋士、中原 誠16世名人と互角以上に渡り合う戦績を残していました。

大海物語4ブラック継続打法2.png 将来を最も嘱望されていた若手ホープの筆頭でしたが、何度もタイトル戦の挑戦者決定戦や公式棋戦の決勝に進出しながらも重要な一局を落とし続ける不運に見舞われ、中年以降は難病に悩まされ、桧舞台から徐々に遠ざかっていきました。
 しかし、その類稀なる才能は誰もが認めるところでした。最盛期を過ぎた頃でさえ、NHK杯戦では史上最強の棋士とも目される羽生善治竜王を負かしています。

人気の秘密

 真部さんの人気は天才的な強さだけに由来するものではありませんでした。端麗な容姿、ずば抜けたファッションセンス、全身から漂う気品、多芸多才、教養の深さ、作家顔負けの文章力などにも人々は魅了されました。

 特にビジュアル的な魅力は申し分なしでした。私(佐々木)が今までに見たことのある男性の中で、これほど眉目秀麗な人はいないと断言できます。

パチンコ攻略法.jpg 昨今は「イケメン」という言葉が流行っていますが、イケメンと呼ばれる著名人は茶髪で今風の髪型、ファッションをしているだけのように思えてなりません。

 若い女性にはたまらない魅力があるのでしょうが、どことなく軽薄な印象が拭い切れない人が多く、全世代から支持される容貌とは言い難い気がします。

 その点、若い頃の真部さんは年齢不相応の落ち着きがあり、言葉遣い一つとっても、教養がアクセサリーとなっていて、ネックレスやブレスレットをちらつかせるだけでまともな日本語すら話せない近頃のイケメン男とは大違いでした。

 日常会話の中で凡人が知らない風流な言葉が自然と出てくる真部さんの格好良さはあらゆる世代の尊敬を集めたものでした。

隠れたフィーバー

 残念ながら、真部さんが55歳という若さで急逝されてからすでにかなりの歳月が流れているため、ネット上には若かりし頃の真部さんの画像がほとんど残っていません。

 あることにはあるのですが、実物よりもかなり悪い写真映りとなっています。どなたかYouTubeにでも当時の真部さんの風貌を伝える動画をアップロードしていただけないものでしょうか。

 のちに離婚してしまいましたが、草柳文恵さん(ニュースキャスター、元ミス東京)との結婚は記者会見まで開かれ、真部さんはワイドショーの主役にもなりました。
大海物語4ブラックのホルコン攻略.jpg
(故・草柳文恵さん)

 最近の将棋界は藤井聡太七段や加藤一二三九段(ひふみん)らの大活躍でかつてないほど脚光を浴びていますが、真部さんが存命中の将棋界はそこそこに世間の注目を集めてはいたものの、今ほどには盛り上がっていませんでした。
 棋士の結婚で記者会見が行われたのは真部さんのケースが初です。

大海物語4BLACK攻略打法.jpg 真部さんがスーツを着れば「どんな二枚目俳優も敵わない」と言われ、ファッション雑誌のモデルにもなりました。真部さんが和服を着れば「美剣士」と呼ばれ、時代劇に出演することもありました。
 真部さんは天才的なIQの高さ(たしか200前後)も知られ、あるクイズ番組に出演した時の神がかった解答能力は(お若い方には通じない表現でしょうが)クイズダービー」のはらたいらさんを彷彿させました。

 現在の藤井フィーバーの前には羽生フィーバー(七冠達成)がありました。羽生フィーバーの前には谷川フィーバー(史上最年少名人)がありました。これらはマスコミが将棋界を過熱報道した三大フィーバーと言われていますが、実はその前にも真部フィーバーという隠れた歴史があったことを知る人は今ではそれほど多くありません。
giphy (9).gif
男らしい逸話
 
 真部さんは芯の強い人でした。

 巣鴨高校在学中、デビュー前の真部さんは棋士の養成機関、奨励会で修行中の身でした。
 
 真部さんは学校にも将棋の盤駒を持ち込み、休み時間や放課後には将棋の研究をしていました。棋士を目指している以上、将棋が生活の中心になるのは当たり前のことです。

 ところが、アホな担任教師が「学校に不要なものを持ち込むな!」と怒鳴りつけ、盤も駒も没収してしまうという事件が起こりました。
大海物語4ブラック好調台.jpg 
 その翌日、真部さんは担任に退学届けを叩きつけたのです。しかも、卒業間近に。腰を抜かした担任は「ふざけたことをしやがって」とでも思ったのでしょう。「これは一体どういうことなんだ!?」と激昂しましたが、高3の真部少年は涼しげな顔でこう言い放ったのです。
 「俺は将棋を指すために生まれてきた男だ。我が命に等しい将棋を否定する学校に、これ以上在籍する価値はない」

大海物語4ブラックを攻略するブログ.jpg 最終的には校長が真部さんの家を訪ね、担任の非礼を詫び、「真部君、すまなかった。担任には私から説教する。私は君の味方だ。頼むから卒業だけはしてくれ」と学園ドラマにあるような展開(学園ドラマでは、教頭は悪役、校長は正義の味方であることが多い)になったのですが、真部さんは校長の誠意には感謝しつつも翻意することはありませんでした。

 真部さんの格好良さは将棋の強さやビジュアル面だけによるものではなく、実はこのようなプライドの高さにその本質があります。

リヴィエラ倶楽部
佐々木智親

<関連コラム>

【2021. 10.23 追記】Wikipediaには「真部の大一番」という項目があり、最盛期の華々しい活躍を見ることができます。(準タイトルも含めて)タイトル挑戦者決定戦進出4回(いずれも敗退)、公式戦準優勝3回は悲運としか言いようがありません。本来であれば、少なくともタイトル獲得5期、優勝3回、A級在籍10年くらいの実績は余裕で残せたはずです。病に泣かされた生涯でした。


ランキングサイトに参加しています。本記事を評価して下さる方は上記テキストリンクの文字上をワンクリックしていただければ助かります。

<おすすめコラム>
金ピカ先生の英語

真部一男 死因

伝説の棋士

★もっと楽しく もっと夢を
二枚目棋士
(女子プロレス団体「スターダム」のトップレスラー、中野たむ選手)

ソ連兵士の遺書~戦場の星空の下で

ソ連兵士の遺書
★神と出会った青年兵士が迫りくる死を前に綴った祈り

人間の美醜が露に


 戦争は人を極限の状況に導きます。戦時中は至る所で信じ難い残虐な行為が行われ、人間の醜さが露呈されます。その邪悪な影に隠れて信じられぬほど美しい出来事も生まれ、人間はここまで崇高な生き物なのかと驚かされます。

 今から語る話は日本では全く知られていない旧ソビエト連邦兵士の逸話です。(以下、聖夜の大爆発! 【Pスーパー海物語IN沖縄2】より抜粋)

最初で最後の祈り


 人類が世界の覇権をめぐり国家間で血みどろの抗争を繰り広げていた20世紀の中葉、第二次世界大戦で戦死した、あるソ連兵のポケットから敵兵に撃ち殺される数時間前にしたためたと思われる走り書きの遺書のようなものが見つかりました。
ソビエト兵士の遺書
 共産主義体制下で教育を受け、無神論を叩き込まれた一人のロシア青年が戦場で見た美しい星の光に心を打たれ、大きな内面的変化(メタノイア=回心)を経験します。

 れは自らの死期を悟った彼のスピリチュアルな目が開かれ、神と出逢った劇的な瞬間でした。(以下は彼が残した遺書の邦訳)

聞いてください、神様、今までぼくはあなたに話しかけたことなど一度もありません。
けれども、今、あなたに何かを訴えたいのです。
子供の頃から、ぼくはあなたなんかいないと聞かされてきました。
愚かにも、ぼくはそう信じてきました。
今まで一度もあなたのみ業のことを考えたことがありませんでした。
でも今夜、頭上にきらめく星を眺めていて、人の残酷さに気がつきました。
神様、あなたの手をぼくの上に置いてくださるでしょうか?
とにかくぼくはあなたに語りかける。あなたはわかってくださる。
光がぼくに出会うのは別に不思議ではありません。
ぼくは、この呪わしい夜にあなたに対面しています。
もう言うべきことはありません。
とにかく、あなたを知ることができて嬉しいのです。
真夜中にぼくの隊は出撃の予定です。
でもあなたがご覧になっているので、怖くありません。
合図です。もう行かなくては。
あなたと一緒で幸せでした。
もう一つ言わせてください。
あなたがご存知のように戦いは激しく、
今晩、ぼくはあなたのドアを叩きに行くかもしれません。
今までぼくはあなたの友ではなかった。
それでも今夜、ぼくが行ったら入れてくださいますか?
どうしてぼくは泣いているのでしょう。
神様、あなたはぼくに何が起こったかお分かりですね。
今晩、ぼくの目は開かれたのです。
さようなら、神様。もう行かなくてはなりません。
多分生きては帰れないでしょう。
おかしいのでしょうか、ぼくは、もう死を恐れてはいないのです。

リヴィエラ倶楽部
佐々木智親


ランキングサイトに参加しています。本記事を評価して下さる方は上記テキストリンクの文字上をワンクリックしていただければ助かります。

★もっと楽しく もっと夢を
リヴィエラ倶楽部の公式HP
戦争美談

中年の星、木村一基九段の「百折不撓」人生

木村一基九段が46歳でタイトル獲得
※本稿は2019年11月16日に海殺しX事務局便りに掲載したイチパチ海物語攻略の達人の最終章からの引用です。(一部、加筆及びカットあり)

諦めない男


 「百折不撓」(ひゃくせつふとう)という言葉をご存知でしょうか。これは棋士の木村一基氏が色紙に好んで揮毫する言葉です。何度も倒れても、起き上がり、決して挑戦を諦めないという意味です。
221350770_624.v1430336443.jpg
デビュー当時の木村四段

 ご覧の通り、木村氏は精悍な雰囲気がみなぎるなかなかのイケメンです。いや、「でした」と過去形で言うべきでしょうか!?

 デビュー以来、木村氏は驚異的な高勝率を誇り、タイトルの獲得は時間の問題と思われていました。

 しかし、勝率は高くても、棋士の最盛期である20代はタイトルと無縁のまま無常の時間が過ぎ去りました。棋士の第二の最盛期といわれる30代になってから漸く竜王戦の檜舞台に立ちましたが、七番勝負(先に4勝した方が勝ち)は渡辺 明竜王にストレート負けを喫しました。

 その後、タイトルに挑戦すること5回、全てチャンスをものにできずに敗退を余儀なくされました。その中には3連勝後に4連敗してタイトル奪取に失敗するという不名誉な記録も含まれています。

195b4b481ca764c96100be80b3ef9f5b_t.jpeg これだけではありません。過去6回のタイトルマッチではタイトル奪取に王手をかけたことが何度もあり、これに勝てばタイトル獲得という重要な対局に続けて8回も敗れています。

悲劇のヒーロー


 その後の木村氏は悲運の棋士として人気が急上昇しました。近頃は将棋のタイトルマッチがインターネット番組で生中継されることが恒例となっており、どの棋戦でも木村氏は名物解説者として招かれ、お茶の間の人気者になりました。

 ファンを大切にする木村氏は常に初心者にもわかりやすい解説を心掛け、少しでも将棋を知っている人であればわかりきった手順でも決して手を抜かず、しっかりと解説する姿勢は将棋を覚えたての人に絶賛されました。

 しかし、木村氏が初心者向けに解説をすれば、中級以上のファンは退屈します。そのこともよくわかっている木村氏は解説中にジョークを連発したりして、視聴者の全階層を楽しませる努力を惜しみませんでした。
43b8d5ee4a9df101ddc5a27d068ba272_t.jpeg

 いつしか木村氏は「解説名人」と呼ばれるようになりました。これは木村氏の人気の高さを示すものではありますが、現役棋士としてはあまり有難くない称号です。野球でもなんでもそうですが、通常、解説や評論の名手というのは引退した人です。

木村神話


 又、長年の戦いでボロボロになり、頭髪が抜け落ち、ありきたりの中年男のルックスに変貌してしまった木村氏には「オジサン」というニックネームがつけられました。ファンは親しみを込めてそう呼んでいるだけなのですが、本人にとってはあまり嬉しくない愛称です。
1416986m.jpg

 しかし、将棋の強いオジサンとして木村氏は年老いても第一線で戦い続けタイトルには無縁でも、その強さはタイトルホルダーに引けを取らないという「木村神話」が一部のファンの間で囁かれていました。

 そして、今年(2019年)の9月にその神話は現実のものとなったのです。

久々のタイトル戦


 王位戦の挑戦者決定戦でタイトル通算99期の羽生善治九段を叩きのめした木村一基九段は天才の呼び声高い豊島将之名人・王位への挑戦権を獲得しました。

 豊島名人・王位は100年に一人の天才、藤井聡太七段に公式戦で4連勝という驚愕の強さを誇ります。(羽生ですら藤井には2連敗)

 「現棋界の最強は豊島か渡辺か?」と巷では議論されています。(私は藤井七段が最強と思いますが・・・)

大方の予想


 羽生を倒したところで木村の運も尽き、タイトルを賭けた七番勝負は豊島防衛で幕を下ろすというのが関係者の大方の見解でした。

 木村は最悪で4連敗、最高で2勝4敗、順当に行けば、1勝4敗あたりで今回もタイトルには手が届かないだろうというのが戦前の下馬評でした。

 シリーズ開幕後、木村2連敗・・・ああ、もうダメだ、と誰もが思いました。しかし、オジサンは諦めませんでした。百折不撓の男にとって勝負はまだこれからです。
D5oBmtjUUAEMqTB.jpg

木村、巻き返す


 木村氏は今までの自分の努力が必ず実ると信じていました。シリーズ開幕前からファンレターも沢山届いていました。1394163m.jpg 熱狂的な木村ファンの声援を受け、オジサンは燃える闘魂と化し、少しも年齢を感じさせない凄まじい激闘を繰り広げました。

 なんと両雄の戦いは3勝3敗のフルセットにもつれこみ、天下分け目の大決戦となる第七局、全国の木村ファンはインターネット中継に釘付けになりました。

 王位戦は二日制の死闘です。二日目の夜戦に入ると勝敗の行方が気になって風呂にも入れないファンが続出しました。木村氏を尊敬するファンは汗ばんだ手でスマホを握ったまま、奇跡の瞬間をひたすら待ち続けていました。

 「千駄ヶ谷の受け師」の異名をとる挑戦者が若き王者の激しい攻撃を巧みな受けの妙技で凌ぎました。最後は反撃に転じた老雄木村が猛然と襲いかかり、またたくまに豊島陣を受けなしに追い込みました。

ついに奇跡が・・・


 豊島投了の瞬間、ニコニコ生放送の画面には「やったー」、「オジサン、おめでとう!」、「こんなにカッコイイ中年は見たことない」など視聴者からの温かいコメントで埋め尽くされ、対局者の姿がほとんど見えなくなってしまったほどでした。

 ついに奇跡が起きた! 最盛期をとうに過ぎた解説名人が棋士としての絶頂期真っ只中にいる名人を撃破したのです。

 デビューして23年、木村氏は46才になっていました。これは有吉道夫九段の持つ初タイトル獲得の最高齢記録(37才)を大きく塗り替えた歴史的瞬間でもありました。7度目のタイトル挑戦で初戴冠というのも信じ難い大記録です。
ダウンロード.jpg
悲願のタイトル獲得後、涙を拭う木村王位

 報道陣に囲まれた木村氏は「自分はタイトルには縁のない男かもしれないと思いかけた時もあったが、諦めずにやってきてよかった」と嗚咽をこらえながら胸の内を明かし、それを聞いていた全国のファンがもらい泣きしました。

挑み続けた人生


 木村氏の執念の前に屈し、タイトルを一つ失った豊島名人ですが、まだ29才。今、行われている竜王戦では挑戦者として広瀬章人竜王(32才)を相手に3勝0敗と追いつめています。恐らくは竜王を奪取して二冠に返り咲くことでしょう。

 現在、将棋界のタイトルホルダーはこの他に渡辺 明三冠(35才)、永瀬拓矢二冠(27才)の二人しかいません。いずれも20代、30代の指し盛りの棋士です。

 史上最強の棋士とも称される羽生九段(大天才)でさえ、年齢的な衰えに抗しきれず、タイトルマッチになかなか絡めない現状の中、常に自分の力を信じて不可能とも思える目標に挑み続けた46才王位の存在は光り輝きます。

木村一基の名言


 別のコラムでも書きましたが、「人は歩みを止めた時、挑戦を諦めた時に年老いていく」(アントニオ猪木の名言)のです。

20190903_1784056.gif
 かつて、私は木村氏のある名言にはっとしたことがあります。
 
将棋には絶体絶命のように見えて、辛うじて助かっている局面というものがあります。しかし、助かるための一手を指したとしても、それは敗北の瞬間を先送りしただけにすぎず、勝てる可能性は極めて低いという局面。

 こういう時、大半の棋士はその一手を指すのはみっともないと考えて潔く投了することが多いのですが、木村氏は恥も外聞もかなぐり捨てて、その一手を指します。
 
「棋譜が汚れる」(将棋の内容が美しくなくなる)という批判を覚悟の上で、1%か2%しかない勝利の可能性に一縷の望みを託して。そこまでして負けまいとする理由を聞いて、私は息を飲むような感動を覚えました。

 「負けと知りつつ、目を覆うような手を指して頑張ることは結構辛く、抵抗がある。でも、その気持ちをなくしてしまったら、きっと坂道を転げ落ちるかのように転落していくんだろう」(木村一基)
20190903_1784043.jpg

 今回のタイトル獲得は誰もが躊躇する「目を覆うような手」を指し続けてきた(=勝つことだけにこだわってきた)木村氏に幸運の女神が微笑んだ結果と言えるでしょう。

【2021.3.11追記】翌年、藤井聡太棋聖を挑戦者に迎えた防衛戦で木村は屈辱のストレート負けを喫し、虎の子のタイトルを失った。

 しかし、将棋の内容は決して悪くなかった。4局のうち2局は木村に勝機があった。「こう指せば木村の勝ちは動かない」という局面で2回ともその手を見送ってしまったため、時の運は藤井に味方した。

 敗戦をふり返るインタビューで木村はそのような未練がましいことを一言も口にせず、「4連敗とは情けない限りです。また出直します」と力強く再起を誓った。

 3ヵ月後、木村にリベンジの機会が巡ってきた。舞台はNHK杯争奪将棋トーナメント。両雄は再び相まみえた。藤井が最も得意とする角換わりの戦型を木村は堂々と受けて立ち、終盤、誰もが腰を抜かす馬捨ての鬼手で藤井を下した。

 40代後半の年齢で藤井相手にこんな勝ち方のできる棋士が何人いるであろうか。筆者は木村以外に思いつかない。

リヴィエラ倶楽部
佐々木智親


ランキングサイトに参加しています。本記事を評価して下さる方は上記テキストリンクの文字上をワンクリックしていただければ助かります。

<関連コラム>
元祖イケメン棋士、真部一男の知られざる逸話
パチンコ攻略法に通じる勝負師の生きざま


★哀しみの夜は希望の明日へのプレリュード
リヴィエラ倶楽部公式HP
木村一裳九段は千駄ヶ谷の受け師
(写真はかつて一世を風靡した将棋の矢内理絵子女流五段)

【惹かれ合う心】タムとジュリアの物語(敗者髪切りマッチの裏側)

中野たむがジュリアを下し白いベルトの新王者に
(ジュリアから奪った「近くて遠かったベルト」を抱いて涙ぐむ第15代ワンダー・オブ・スターダム王者、中野たむ)

中野たむとジュリアの「シュールな関係」を綴った渾身のノンフィクション!

Prologue


※まずは海殺しX事務局便りに掲載した【海物語】この出目頻出は不調の兆しCoffee Breakより引用
中野たむとジュリアが敗者髪切りマッチで激突 2021年3月3日、日本武道館にて開催されたスターダム設立10周年記念大会のメインイベント「ワンダー・オブ・スターダム選手権試合」で宿敵、ジュリアを下した中野はついに悲願のシングルベルトを腰に巻いた。
 不屈の闘志で絶体絶命のピンチを何度も凌いだ。
どんなにえげつない攻撃を受けても絶対に諦めなかった。
 この日のために温存していた秘策、スタイナースクリュードライバーで形勢を完全に逆転させた後、自らが編み出した至高のフィニッシュホールド、トワイライトドリームを炸裂させ、女子プロレス大賞を受賞して波に乗るジュリアを完膚なきまでに打ちのめした。
 文句のつけようのない鮮やかな勝利に、会場にいた選手も観客も感涙にむせんだ。中野のこれまでの苦労と人並み外れた根性を知っていたからである。
 三十路をとうに過ぎた女のたゆまぬ努力と鍛錬の集積が偉大なる奇跡を生んだ。
 年齢的に遅すぎたデビュー、スポーツ歴なし、小柄な体躯という幾重のハンディをものともせず、「自分の限界を自分で決めない」信条に、ひたすら夢を追いかけた中野にようやく春が訪れた。数え切れない挫折を糧に這い上がった、まさに執念の初戴冠であった・・・

女の決闘

 
 「輝くスターダム・ドリーム」中野たむ「美しき狂気」ジュリア。

 近年、急に頭角を現したスターダム(女子プロレス団体)二人の女子レスラーに今、世間の熱い視線が注がれている。

 因縁浅からぬ二人の最終決着戦」は2021年3月3日、レック presents スターダム10周年記念~ひな祭り ALLSTAR DREAM CINDERELLA~日本武道館大会でワンダー・オブ・スターダム選手権(通称白いベルト)を賭けて行われた。この試合には敗者髪切り」という過酷な条件が加わった
スターダム10周年記念興行のメインはジュリアと中野たむ
 この時代錯誤的な試合形式にファンのネガティブな反応も多かったが、蓋を開けてみると翌日に同じ会場で開催された新日本プロレス(男子プロレス最大手)の「旗揚げ記念日」興行を観客動員数で上回るという快挙を成し遂げた。

 女性の坊主頭など誰も見たいとは思わなかった。観客が見たかったのは負けん気の強さでは人後に落ちないこの二人の究極の決闘であった。

一歩も退かぬ睨み合い


 決戦の半月前、リング上で睨み合った両雄は例によって「マイク合戦」でも意地の張り合いとなった。

ジュリア「この試合をスターダム、いや女子プロレス史上でもっともやべぇ試合にしてやる!」
中野「ジュリア、私は、もう覚悟は出来てる。だから、今何も言うことはない。ただ、髪切りだけが先行してるこの試合だけど、私は他のどの試合よりも、ジュリアとやべぇ試合を見せる自信がある。他のどのカードにも負けないし、そしてジュリア、あんたにも絶対に負けない!」
やべえ試合
(名物となった中野たむとジュリアのマイク合戦)

 大一番を控えた選手がリング上で挑発し合うマイク合戦は、常連の客にとって、もはやお馴染みの光景」となっている。間近に迫った興行のプロモーションを兼ねた演出に慣れ切っている観客は観劇を楽しむ要領で選手の話に耳を傾ける。

 しかし、最近の中野とジュリアのやりとりは両者があまりにも真剣すぎて、会場がシーンと静まり返ることが多かった。

 マスコミは中野とジュリアの抗争を面白おかしく報道するために、「遺恨」とか「確執」といった憎悪を意味する言葉を使用した。
ジュリアと中野たむの抗争
 これほど的外れな表現はない。リング上では敵対していても、両者の間に私怨はない。二人は互いに強さを認め合い、格闘技術を磨き合う「戦友」である

 二人には共通する想いがあった。

 ある面は自分とそっくり、ある面は自分と正反対・・・

 中野とジュリアは幾多の「衝突」を繰り返しながら、二人とも成長していった。中野がジュリアを強くした。ジュリアも中野を強くした。
中野たむとジュリアの死闘
 一連の抗争を通じて、互いの成長を確かめ合った二人は、いつ頃からか互いに惹かれ合う関係に発展していった。

アイドル時代の苦労


 中野たむ(本名・田内友里愛)は高校を卒業後、舞台女優への道を志し、愛知から上京した。はじめはミュージカルなどに出演していたが、所属事務所の意向でアイドルグループ、カタモミ女子のリーダーに抜擢された。
はアイドル中野たむの前職
(若かりし頃の中野たむ)

 毎日、秋葉原の店舗でお客さんの肩をマッサージして、ついでにCDも売るというコンセプトで始まったこのグループはメジャーデビューを夢見る中野と身の丈に合った活動で着実に稼ぎたい事務所側の意向が対立して長続きはしなかった。

 肩もみをしながら客と会話をしてファンを増やし、本来の活動である歌のライブへの集客を目論んだ事務所であったが、次第に肩揉みが中心になってきて中野は焦った。

 アイドルにとっては若さが一番の売り物であるのに、明けても暮れても人の肩を揉み続け、非情にも時は流れてゆく。一体自分は何をしているのかと思った。
中野たむの前職
 年齢的に後のない中野は2015年にカタモミ女子を脱退した。心機一転をはかり、名前を本名から芸名の中野たむに改名した。

 はじめから芸名のような美しい響きを持つ本名を捨て、ぱっとしない名前に変えたことに周囲は首を傾げたが、中野には大きな夢があった。この名前で日本武道館で公演を行うという夢が。

 これを知る人はほとんどいないが、「たむ」というコミカルな名前は夢が多い(多夢)という中野の願望に由来する。常に夢に向かって突っ走る中野の人生はここから始まった。

 しかし、相変わらず道は平坦ではなかった。中野は元カタモミ女子のメンバーを誘って、新グループ、「info.m@te-インフォメイト」を立ち上げたが、その活動は一年ももたなかった。

転機となった衝撃体験


 2016年の春、中野は振り付け担当者としてアクトレスガールズの活動に関与するようになった。

 この新興女子プロレス団体はタレント志願者を募ってレスラーになるための練習をさせ、音楽ライブとプロレスを融合させたイベントを展開していた。
アクトレスガールズで中野たむがデビュー
(アイドルを断念してプロレスという禁断の領域に足を踏み入れた中野たむ)

 アクトレスガールズとの出逢いが中野をプロレスに目覚めさせた。連日の興行に立ち会っているうちにプロレスの魅力にますますはまっていった。

 ふと気がつけば、アクトレスガールズの練習生になっていた。何事もやるからには最高のものを目指す中野は業界最大手のスターダムの試合を見に行った。

 僅か15分の試合が一本の完結した映画のように見えた。

 プロレスは試合そのものがドラマであり、そこには喜び、悲しみ、笑い、感動などの全ての要素が凝縮されている。

 これこそが最高のエンターテイメントであると中野は確信した。

 かつて中野は男子プロレスの余興としてリングの上で歌ったこともあったが、プロレスの試合は怖すぎて1分も見ることができなかった。
美形揃いのアクトレスガールズ
(美形揃いのアクトレスガールズの選手たち)

 ところが、スターダムの試合は違った。特に紫雷イオが繰り出す華麗な技の数々には衝撃を受けた。

 「女の子でも鍛えればこんなに凄いことができるんだ!」と中野は言い知れぬ感動を覚え、自分がレスラーになれば、アイドル時代に(いつまでも地下アイドルのままでメジャー路線に転出できず)失望ばかりを与え続けたファンに同じ感動を与えることができると直感した。すると、心がゾクゾクとしてきた。
紫雷イオ(スターダムOG)
(米マット界で活躍するスターダムOG、紫雷イオ・・・天才的な運動神経で観客の度肝を抜き、スターダムに繁栄をもたらした最大功労者)

地獄の特訓


 プロレスラーになるための練習の厳しさは想像を絶するものであった。いつまでも終わらない練習に息が上がり、唇が紫色に変わり、これ以上やったら気絶してしまうと思っても、休むことさえ許されない。

 死ぬかもしれないと思った。しかし、自分で選んだ道である。逃げ出すことはできない。遠のく意識の中で、中野は必死に耐え続けた。夢を諦めず、ネバーギブアップを実行することだけが神が中野に与えた唯一の才能であった。

 練習が終わって家に帰ると体中に痛みが走る。極限を超えた疲労が蓄積されて、日常生活すらままならない。
中野たむの正体
 しかし、この苦痛が次第に喜びに変わってきた。そこには進歩の跡があった。

 練習を続けていくうちに、ちょっと前まで耐えられなかったことが今では難なくできることに気づいた。ちょっと前まで激痛だった技が今ではそれほど痛くもない。

 「筋肉は裏切らない」と中野は思った。

 人はすぐに自分を裏切るが、筋肉は絶対に裏切らずに自分を支えてくれる。筋肉が増強していくにつれて、地獄の練習が朝飯前にこなせるようになった自分自身の成長を中野は喜んだ。
奪取中野たむ涙のタイトル
 アイドル時代は毎日、客の肩を揉み、無為な時間だけが過ぎていった。なんの進歩もない日々だけが明けても暮れても続き、将来のビジョンすら見えてこなかった。

 しかし、プロレスの基本的な技をマスターしていく過程で、自分が将来のトップレスラーとして大会場のメインを張り、大観衆の声援を受けて戦う姿がおぼろげながら浮かび始めた。
中野たむの入場曲トワイライトドリーム
 それは夕暮れ時に遠い彼方の虹を眺めるようなものであったかもしれない。白昼夢にすぎなかったかもしれない。中野は手の届かないところで燦然と輝くあの美しい虹を本気で追いかけようと心に決めた。

固定観念の打破


 かくしてレスラーへの転身を遂げた中野はアイドル出身という過去もあり、たちまちマスコミの脚光を浴びるようになった。

 しかし、それは飽くまでも意外性という側面に焦点を当てたものであり、取材する側も中野にレスラーとしての実力を求めてはいなかった。

中野たむのバイオレットシューティング
(相手の顎を的確に撃ち抜く中野たむのバイオレットシューティング)

 いつの時代も女子プロレスにはアイドルレスラーが存在する。アイドルレスラーの大半は華奢な体で体力も耐久力もなく、飛んだり跳ねたりする見栄えの良い技を中心に試合を組み立てる。

 勝ち方も力で相手をねじ伏せるのではなく、一瞬の隙をついた返し技(回転エビ固めや首固めなど)が多い。ファンはアイドルレスラーに本物の強さを求めない。

 中野は従来のアイドルレスラーの常識を覆すことを狙っていた。

 見かけ倒しの技を嫌う中野は芸術性に富みながらも強烈なダメージを与えることのできる技のみを習得した。のちに中野のオハコとなるタイガースープレックスには中野による独自の改良が加えられている。
中野たむの芸術的なタイガースープレックス
(中野たむの芸術的なタイガースープレックスは高角度に加え、腕のロックが完璧であるため効果抜群)

 持ち前の体の柔軟さを生かして、中野は相手の体を高い所まで持ち上げてから勢いよく後頭部をマットに叩きつける。それには頑強な腹筋と足腰が要求される。中野は日々の筋トレを決して怠らなかった。

(オフの日も地道な努力を怠らない中野たむ)

いつからだって・・・


 中野は「プロレスは人生の集大成であり、今までのあらゆる経験を試合に反映させることができる」と語っていた。

 舞台劇をやっていた頃、役作りのために中国武術の型を学んだ経験が中野にはあった。その時に身につけたフォームがスピンキックをはじめとする中野の蹴り技の基礎となった。
中野たむのバックスピンキック
(ライバルのジュリアにスピンキックを浴びせる中野たむ)

 28歳でレスラーに転向した中野にとって、このデビュー年齢は大きなハンディとなっていた。中野のブレークを予測する者は皆無に近かったが、中野は若いレスラーにはない自分の人生経験の厚みが生かせる時が来る、と信じていた

 野心家の中野は「世の中には叶えられない夢が多いが、私は不可能を可能に変える奇跡をプロレスで起こす」と豪語した。
中野たむの名言
 冷笑する周囲に対して、「夢を追いかけるのはいつからだって遅くない!」と名言を吐いた。

他団体に殴り込み


 デビュー以降、年齢的なハンディを克服して着実に力をつけてきた中野は更なる飛翔を求めて他団体にも参戦するようになった。その中でも大仁田 厚が立ち上げたインディーズ団体、FMWの試合に出場したのは危険な賭けであった。
タッグ中野たむと大仁田厚が
(「涙のカリスマ」大仁田 厚)

 大仁田は電流爆破マッチをはじめとする「邪道プロレス」を売り物にしてメジャー団体と張り合っていた。

 電流バットのような凶器を公然と使用する邪道プロレスは世間から蔑視されがちであるが、この団体に参戦するレスラーは命懸けで戦っている。危険度においては通常のプロレスとは比較にならない。

 大仁田にかわいがられた中野は2017年の6月に大仁田と組んで自主興行を開催した。その時、電流爆破の犠牲となった。意識不明に陥った中野は救急車で病院に緊急搬送された。
中野たむ 緊急搬送
(瀕死の状態で救急車に乗せられた中野たむ)

自信の源


 目を覚ました時に最初に見えたものは病院の白い天井であった。徐々に記憶を取り戻した中野は「まだ生きていたんだ」と思った。

 普通の女性であればプロレスをやめてしまうところであるが、強気の中野は違った。

 「もはや怖いものは何もない」と思った。今後、どんな技を食らおうが、電流爆破マッチの被爆と比べれば恐るるに足らずだ。厭わしい経験が中野の急成長の引き金となった。
中野たむの自信
 又、この事故は中野の知名度を上げた。機が熟したと見た中野はフリーランスの身となり、一世一代の勝負に出た。

辿り着いた終着駅


 中野の行動力には定評がある。翌月に行われたスターダムの興行を視察した中野は首脳陣と面会し、参戦許可を願い出た。

 知名度はあっても、真の実力が未知数であった中野にスターダムは査定マッチを組んだ。この審査にパスした中野は定期参戦を許された。

 そして2017年11月、「試用期間」を経て、中野のスターダム入団が決まった。
中野たむの終着駅
 戦いの場を求めて放浪した中野の旅はついに終着の駅に辿り着いた。

 近年、急に台頭した総合格闘技ブームの煽りを受け、多くのファンを奪われてしまったプロレス界。「プロレス冬の時代」と呼ばれて久しい。

 ましてや女子プロレスに至っては、小さな会場で数十人規模の興行が打てれば良い方である。武道館でメインを張るためには、女子プロ最大手、スターダムに乗り込む必要があった。


(スターダム入団記者会見で中野たむは大見得を切った)

 入団発表のプレスインタビューで中野は「スターダムの頂点、女子プロレスの頂点を目指す」「唯一無二の輝きを放つ星になる」と声高らかに宣言した。

 可愛らしい顔をして大言壮語する中野を「口だけは達者」と笑う者も少なくなかったが、中野は本気であった・・・

謎だらけの過去


 ジュリアも中野と似たような波乱万丈の道のりを歩んできた。

 ジュリア(本名・松戸グロリア英美)はイタリア人の父と日本人の母との間に生まれた。彼女の生い立ちはほとんど公になっていない。
キャバクラ嬢からレスラーに転進したジュリア
(美貌に似合わぬ毒舌で人気沸騰のジュリア)

 本人の口から過去が語られることは滅多にない。ポジティブ思考のジュリアにとって、過去の出来事はなんの意味も持たない。

 今が輝いていればよい。これこそがジュリアの人生観の根底をなすものであり、過去の出来事の積み重ねによって今があり、今の努力が将来に花開くと考える中野とは対照的である。

 ジュリアには才気煥発という眩しさがあった。

 キザな立ち居振る舞い、毒舌を基調とした会話運び、どれもサマになっていて、人気レスラーとしての商品価値を高めている。
ジュリアは格好良い
(「クールな女」のキャラクターで売るジュリア)

 自己プロデュース力にかけてはアイドル時代に培ったノウハウの強みで中野もジュリアに引けを取らないが、中野は記者会見やマイクパフォーマンスで語る事柄に関して、事前に入念な計画を立てるタイプである。

 難しい言葉や凝った表現を駆使してファンを心酔させるが、不測の事態に直面した時のアドリブが弱い。続ける言葉が思いつかなくなったりするところが可愛らしくもあるが、トークの力では到底ジュリアには敵わない。

 ジュリアは中野のように練りに練ったことを言うのではなく、思ったことを赤裸々に語るだけであり、声色と口調だけ業務用に調整している。
ジュリアのオーラ
(全身からオーラを放つジュリア)

 観客やマスコミの前では、普段よりも低い声で男勝りの言葉を遣うが、大半がアドリブであるため、如何なる状況でも当意即妙の台詞で場を沸かすことができる。

ジュリアの出身地
(ジュリアの出身地、ロンドン・・・ハーフであることを理由で子供の頃はイジメに遭ったと言われるが、それが彼女の反骨精神の土台になったのかもしれない

キャバクラ出身


 世間に知られているジュリアの経歴は元キャバクラ嬢ということだけである。

 学歴(中卒)には恵まれなくても、知力と容姿には恵まれていた。

 キャバクラ時代のジュリアは70万円前後の月収を稼いでいたが、それはアイドル時代の中野の月収とは比較にならない高額である。
ジュリアは元トップホステス
 しかし、ジュリアほど性格的にキャバクラ嬢に向かない女はいない。

 言いたいことを思いのままに語り、「他人は他人、自分は自分」と常に我が道を行くジュリアにとって、客に合わせて会話を運び、卑屈な態度でご機嫌取りに徹しなければならないキャバクラの仕事は大きな苦痛になっていたものと思われる。

 巧みな会話術を身につけたことだけが今の仕事に生かせる収穫であったかもしれないが、それ以外にキャバクラの経験がプロレスに役立ったことは何一つないかもしれない。
ジュリアのトーク力
 Going my wayを貫き通すいう点では中野の生きざまにも通じるものがあるが、今のジュリアは中野ほどにはアンチファンを作らない。

 中野は三十路を超えてからも「宇宙一かわいいアイドルレスラー」と自称して、一部の人たちの不興を買っている。熱狂的なファンの多い中野の方針は一貫している。

 万人に愛されることを望まず、自分を支持するファンと自分をけなすアンチファンがネット上で論争でもして盛り上がれば本望であると達観しているのである。ジュリア同様、中野も頭が切れる。

 度胸が据わっているという共通点もある。ジュリアは見かけ通りに度胸があり、中野は見かけによらず度胸がある。
コーナーポスト上で殴り合う中野たむとジュリア
(コーナーポスト上で激しく殴り合うジュリアと中野たむ・・・怖いもの知らずだ)

人生の分岐点


 ジュリアはいつまでもキャバクラで稼げるほど世の中が甘くないことを知っていた。

 年齢が命のアイドル界で挫折を重ね、焦燥感を募らせていた中野と同じように、ジュリアもいずれは水商売から足を洗わなければならないと思っていた。

 そんなジュリアに突然の転機が訪れる。ある日、お店で知り合った客に誘われ、プロレスを観戦したことが彼女の人生を大きく変えた。

 ジュリアはたちまちプロレスの魅力に引き込まれ、身銭を切ってでも会場に足を運ぶようになった。
ジュリアのプロレス観戦
(卑屈にならずにやりたいことが思う存分できるプロレスはジュリアの目には「夢の舞台」に見えた)

 試合のDVDも沢山買い占めた。そして、アイスリボン(女子プロレス団体)が運営するプロレスサークルに参加するようになり、プロレスこそが自分の天職であると確信したジュリアはアイスリボンの練習生になった。

修行中の修羅場


 一般に出回っているジュリアの経歴にはキャバクラを辞めてからプロレスに入門したことになっている。これは厳密には正しくない。生活上の必要からキャバクラの仕事とプロレスの練習を掛け持ちしていた時期があったからである。

 入門して何よりも苦しかったのは練習であった。これも中野の過去とダブるが、ジュリアには別の事情も絡んでいた。

 キャバクラでの勤務を終えて、朝の5時か6時に帰宅する。シャワーを浴びた後に1時間程度の仮眠をとり、自宅から2時間近くもかかる道場に向かわなければならない。
アイスリボンの道場でジュリアは練習に励んだ
(道場で日夜、練習に励むアイスリボンの練習生)

 意識朦朧の状態でハードな練習をこなしたジュリアはかつての中野と同じように「死ぬかもしれない」と思った。

見え始めた光


 しかし、負けず嫌いのジュリアは弱音を吐くことなく厳しい練習を堅忍不抜の精神で乗り切った。蜘蛛の巣という技(相手に飛びついて、自分の足をマットにつけずに卍固めをかける)を覚えてからは夢中になってこの技を繰り返し練習した。

 道場での練習が急に楽しくなった。好きでもない客にも色気をふりまかなければならないキャバクラとは異なり、自分を飾らず、ありのままの姿で、志を同じくする者たちと共に、純粋で美しい汗が流せるこの場所をジュリアは愛した。
ジュリアの蜘蛛の巣
(ジャングル叫女に蜘蛛の巣を決めるジュリア)

 それは男性の性欲が渦巻くキャバクラとはかけ離れた美しい世界であった。もうキャバクラにはなんの未練もなかった。

 収入は激減したが、ジュリアの瞳の奥には洋々たる未来の青写真があった。

再び試練が


 2017年の10月、修行を終えたジュリアは念願のデビューを果たす。しかし、決して幸先の良いスタートではなかった。

 タッグマッチではパートナーの先輩レスラーのお陰で何度も勝つことができたが、ジュリアがフィニッシュを決めることはなかった。言わずもがな、シングルマッチでは誰にも勝てなかった。
ジュリア初勝利
 ジュリアがシングル初勝利を飾ったのはデビューから10ヵ月後、2018年の9月のことであった。しかし、それ以降も勝ったり負けたりの泣かず飛ばずの期間がしばらく続いた。

ついにスターダムへ


 ジュリアも中野と同じように、デビュー直後にルックスの良さからたちまち人気者になった。しかし、当初は人気先行型のレスラーであったことは否めない。

 もどかしい日々が続いたが、2019年の春あたりから徐々に実力が人気に追いつき始めた。
入団ジュリアがスターダムに
 同年の10月、ジュリアは清水の舞台から飛び降りた。2年前の中野のように、ジュリアも突然、スターダム参戦を表明した。

 仕事でひと旗揚げたいと思う人が地方から大都市に移住するように、天下取りを狙う女子レスラーも戦いの場を自然とスターダムに求めてくる。

エンジン全開


 しかし、ジュリアはアイスリボンとの契約上の問題がきちんと処理されておらず、強烈なバッシングを浴びることになる。

 「お騒がせ女」という不名誉な烙印まで押されて窮地に追い込まれたジュリアを救ったのはスターダムの未来のエース候補、木村 花であった。
(ジュリアと木村花の関係及び木村花の知られざるエピソードに関しては、一番下の<おすすめコラム参照)
ジュリアを助けた木村花
(在りし日の木村花)

 ヒール(悪役)ではあっても情にもろい木村は彼女流の方法でバッシングに苦しむジュリアに救いの手を差し伸べた。(詳細はおすすめコラム参照)

 これがジュリアの運命を好転させた。マスコミやプロレスファンの非難がジュリアの体内で燃料と化し、彼女のエンジンはフル回転を始めた。

めざましい活躍


 木村とジュリアのハーフ美女同士の抗争が始まると、前に前にと打って出るジュリアのアグレッシブな試合スタイルはファンの共感を呼び、ジュリアはファンの期待に応えて躍進を続けた。

 他団体で活躍していた舞華、朱里、ひめか、なつぽい(万喜なつみ)をスターダムに呼び込み、自らがリーダーを務めるユニット、ドンナ・デル・モンドを結成したジュリアは一躍、スターダムの中心的存在となった。
ドンナデルモンドのメンバー
(ドンナ・デル・モンド・・・ジュリア軍)

 2020年から2021年の初頭にかけて、ジュリアはリングを席巻した。

・シンデレラトーナメント優勝
・ワンダー・オブ・スターダム選手権(白いベルト)獲得
・タイトル防衛を続けてV6達成

 2019年の暮れに強烈なバッシングを浴びてスターダムに移籍したジュリアは翌年の八面六臂の活躍が評価され、女子プロレス大賞(東京スポーツ)と女子プロレスグランプリ(週刊プロレス)の二つをダブル受賞する離れ業をやってのけた。
女子プロレス大賞をジュリアが受賞
(デビュー3年で最高の栄冠を手にしたジュリア)

大激震


 ジュリアのスターダム電撃入団は他の選手にとっては震災級の天変地異であった。

 それまでの実績からして大物レスラーとは言い難い「よそ者」のジュリアが先輩レスラーをごぼう抜きして一躍トップに躍り出て、ありとあらゆるものを全てかっさらってしまったからである。

アイコンスターダムの
(スターダム一期生にして団体エースの岩谷麻優はジュリアとの試合で苦杯を喫した)

 生え抜きのレスラーたちは皆一様に気分を害した一般企業にたとえるならば、幹部候補生として新卒採用された社員が頑張っている中、突然、同年代の社員が中途採用で入社してきて部長になってしまったようなものである。
大型ルーキーの林下詩美
(大型ルーキーとして注目を集めた林下詩美の存在もジュリアの入団で霞んでしまった)

 中野はスターダムの生え抜きではないが、入団後2年が経過していて、すでに会社に溶け込んでいた。記者会見の司会や動画のナレーターなど多方面で活躍する中野は会社への貢献度も高く、もはや生え抜きの同僚たちと同じような立場にあった。
渡辺桃は生え抜きにこだわる
(生え抜きであることに強いこだわりを持つ渡辺桃はよそ者が大嫌い)

 思わぬ珍客(?)の出現に、中野も平穏な気持ちではいられなくなった。

SNSでバトル勃発


 2020年4月、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令され、通常の興行が打てなくなったスターダムはファンとの絆を保つため、所属選手たちによるトークライブ(YouTubeを使った生中継)を開催した。

 スターダムの選手は幾つかのユニット(グループ)に分かれて活動している。会社は曜日ごとに担当ユニットを割り当て、選手たちは自分たちが当番の時に、自宅からライブに出演して、楽しいお喋りでファンと交流していた
スターダムのトークライブ
(岩谷麻優を「商品部長」に見立てた商品開発会議という名のお喋り)

 ある日、ジュリア率いるドンナ・デル・モンドがライブ配信を行っている時に唐突にジュリアが中野のモノマネを披露した。
ジュリアの素顔
(素顔は茶目っ気たっぷりのジュリア)

 ジュリアは不自然に可愛いらしい声で「宇宙一かわいいアイドルレスラー中野たむです!」と言って中野をからかった。

 少しも似てはいなかったが、ジュリアのひょうきんな一面が見られて面白かった。他の出演者(朱里と舞華)は一瞬、何が起こったのかわからず、キョトンとしていた。

 何秒か遅れてから朱里も舞華も笑ったが、「ジュリアの頭に一体何が起こったのか?」という反応を示した。まさに、突然の乱心(?)であった。
ジュリアと中野たむの抗争のきっかけ
(運命の糸に操られ、二人の抗争が始まった)

 それまでにジュリアと中野との間にはなんの接点もなかった。

 ジュリアは自分のモノマネをツイッター上に公開して、中野を挑発した。「今度、中野たむ選手権(中野のモノマネを皆で競うコンテスト)をやるので審査員を頼む」というような内容であった。

 いきなり、なんの脈絡もなくジュリアにからかわれた中野は立腹したが、負けじと皮肉を言ったりしているうちに、この二人は頻繁に舌戦を繰り広げる間柄になった。

 このバトルが抱腹絶倒であったため、ファンは一日一回、二人のツイッターをチェックするのが日課になってしまった。
中野たむのツイッターよりジュリアのツイッターより
 見ていて決して悪いものではなかった。むしろ微笑ましいというか、クールなジュリアの意外な一面(お茶目)が見られたし、キュートな中野の真の姿(ほとばしる闘志)を知ることができた。

 二人の茶化し合いや異なる人生観、プロレス観の衝突は読者を時に笑わせ、時に唸らせた。何故、ジュリアは中野に噛み付いたのか?

 小学校でやんちゃな男子児童が好きな女子のスカートめくりをしてからかう光景がふと目に浮かんだ。明らかにジュリアは中野の存在を意識していた。
中野たむをいじめるジュリア
 悪ガキが意中の女の子を追いかけ回すように、ジュリアの悪乗りが止まらなくなった。

 その頃、ファンサービスに熱心な中野は短い動画を作ってはツイッターで発信していた。手に負えないやんちゃなジュリアは中野の「動画の真似」まで始めるようになった。
中野たむの動画まで真似るようになったジュリア
 中野が自分のメイクアップシーンの動画を公開すれば、ジュリアも同じような動画を作って「応戦」した。(厳密にはジュリアが一方的に中野に絡んでいただけ)

 目立ちたがり屋の中野はジュリアの一連の行動に、表面上は煙たがっていたが、内心では歓迎していたに違いない。舌戦はますますエスカレートしていった。

 挙句の果てに、ジュリアは中野のヘアスタイルまで真似た。
中野たむの髪型を真似たジュリア
(中野たむの好きなパンダのヘアクリップまで購入して中野をからかったジュリア・・・宝塚の男装の麗人のように見える)

 これに対して中野は「ジュリア、ごめん、スターダムはね、可愛くて美しくてかっこいい女子プロレス団体だから、女性しか所属出来ないんだよ。出てって貰える?」と返して一本取った。

痛ましい出来事


 2020年5月23日、スターダム史上最大の惨事が発生した。
木村花の急死はジュリアを悲しませた
 ジュリアにとっては最高のライバルでもあり、自分に居場所を与えてくれた恩人でもある木村 花が自ら尊い命を絶ったのである。

 これを機にスターダムはトークライブを当分の間、中止すると発表した。選手たちのツイッターも楽しい話題で盛り上がることができなくなり、ジュリアVSタムのSNSバトルも「休戦」となった。
木村花の葬儀
(スターダムの統括責任者、ロッシー小川のツイッターより)

 ジュリアの傷心は見るに忍びないものであった。彼女は持ち前のキザな言い回しで木村への哀悼の意を表していた。一時期は同じユニットに属していて、木村と交流のあった中野も気を取り乱し、悲嘆に暮れていた。

 ジュリアも中野も言動の節々に優しい人柄が垣間見える。

 かつて、将棋の中村太地七段が興味深いことを言っていた。

「棋士は優しい性格の人が多いですよ。将棋に勝つためには相手の嫌がる手を指さなければなりません。盤上でいつも人に嫌がらせをしている反動で盤を離れれば優しくなってしまうのかもしれませんね。罪滅ぼしとでも言うか・・・」

 レスラーも勝つためには絶えず相手が嫌がる攻撃を仕掛けなければならない。その反動でリングから降りた後は優しくなれるのであろうか。
共通点レスラーと棋士の
(甘いマスクで人気の中村七段)

 主力選手を失ったスターダムは重苦しい空気の中で再出発をすることになった。折りしも緊急事態宣言が解除され、興行も再開された。

 沈痛な空気は依然として残っていたが、「花ちゃんの分まで頑張らなければ」と全選手が組織再生のために全力疾走を始めた。

 そのトップランナーはジュリアであった。春の祭典、シンデレラトーナメントを制したジュリアは「時の人」になっていた。

白いベルトの争奪戦


 実はそのちょっと前にもうひとつの激震がスターダムを襲っていた。白いベルト(ワンダー・オブ・スターダム)のチャンピオン、星輝ありさにドクターストップがかかり、引退を余儀なくされたのである。スターダムは一ヶ月で二人の大物レスラーを失った。
星輝ありさの返上した白いベルトをジュリアと中野たむで争奪
(ワンダー・オブ・スターダム最多防衛記録を樹立した星輝ありさ)

 星輝の引退、ベルト返上によって空位となったワンダー・オブ・スターダムの新チャンピオンを決める戦いが始まった。

 当初は刀羅ナツコが星輝のベルトに挑戦する段取りであったが、星輝の体調不良がおさまらず、二人のタイトルマッチが流れてしまった経緯があった。
挑戦者決定戦へ刀羅ナツコもワンダーオブスターダム
(素顔は意外と美人な刀羅ナツコ)

 すでに挑戦権を得ていた刀羅とシンデレラトーナメント優勝でトップの一角に食い込んだジュリアの二人で新王者決定戦を行うのが妥当と思われたが、そこに突如として中野が割り込んできた。

 「私には前王者、星輝ありさとの約束がある」と中野は言った。

 約束と言っても、それは引退を前に星輝が「このベルトはタムちゃんが巻いてね」と個人的な会話を中野と交わしただけである。中野にとって星輝は「ドリームシャイン」という名のタッグチームを組む盟友であった。

 そんな個人的なやりとりは無視してもよさそうなものだが、プロレスの世界では、往々にしてこのようなわがままが罷り通る。

 中野に乗じて小波という伏兵も現れた。
小波もワンダーオブスターダムの挑戦者決定戦へ
(「女寝業師」の異名をとる小波)

 小波はスターダムでは珍しい関節技の名手である。彼女の必殺技、トライアングルランサーは完璧に決まれば、超一流のレスラーでもギブアップしない限り、腕が脱臼してしまう。滅多にタップしない中野もかつてこの技に屈した苦い過去を持つ。
中野たむですらギブアップしたトライアングルランサー
(小波の必殺トライアングルランサー)

 ワンダー・オブ・スターダムのベルトはこの4人のトーナメントで争われることになった。

 一回戦でジュリアは大方の予想通り、小波のねちっこい攻撃に苦しめられたが、持ち前の粘りでそれを凌ぎ熱戦を制した。中野は試合開始のゴングが鳴る前に刀羅の奇襲を受け、予想外の苦戦を強いられたが、最後はスクールボーイ(一瞬の返し技)で辛勝した。

 奇しくもSNSで茶化し合いを続けてきたジュリアと中野との間で新王者決定戦が行われる運びとなった。

水着乱闘


 実はトーナメント一回戦を前に不穏な出来事があった。
中野たむがビキニ乱闘
(撮影中の中野たむにからみつくジュリア)

 7月14日、スターダムでは都内某所で選手たちの水着撮影会を開催していた。各選手が試合では使用しないビキニ姿などでカメラマンの撮影に応じていたが、中野の撮影中に、いきなりジュリアがやってきて「おまえ、乳出てるぞ」とからんできた。

 無視して撮影を続ける中野にジュリアがからみ続け、中野の体を突き飛ばした。「何すんだよ!」と中野が激怒し、二人は水着姿で乱闘を始めた。
水着乱闘
(実像は礼儀正しいジュリア・・・自分の意思でこんな非常識なことをするとは思えない)

 これが「やらせ」であるという確証はないが、恐らくは会社側が仕組んだ話題作りである。(事前に中野には知らせていなかったように思われるが・・・) 多くのカメラマンがいる場所でこのような事件が起きた場合、その90パーセント以上は仕組まれたものと見てよい。

 この類の演出はプロレスにはつきものである。やらせにしてはやけに長い乱闘であり、中野が体内数箇所で出血するという想定外の成り行きとなったが、最後は関係者が割って入り、なんとか二人のいざこざを終わらせた。

 翌日のメディアには「水着乱闘」「ビキニ乱闘」といった刺激的な文字が躍り、会社の思惑通り、二人の戦いに世間の注目が集まった。

プロレス哲学の相克


 新王者決定トーナメントの一回戦を突破した中野とジュリアは7月26日、後楽園ホールにて行われるベルトのかかった決勝に駒を進めた

 対戦前、二人はプロレス観をめぐるイデオロギー闘争を展開していた。

 中野のファンは実力者でありながら今までシングルのベルトに縁のなかった中野にチャンピオンになってもらいたいという夢を抱いていた。当の中野はベルトには全く興味がなく、ひたすら強くなることだけを望んでいた。

 しかし、そのような自分の志向がファンを悲しませていることに気づいた。

 中野は自分を後継者に指名した星輝との約束を果たすため、そして、ファンの願いを叶えるために、ベルトの獲得に強い意欲を示した。
images_202103161106413de.jpg
(「星輝打倒」の志を捨てぬまま星輝とのタッグを結成した中野たむ・・・表向きは星輝と仲の悪いふりをしていたが、星輝にとって「心の支え」となるかけがえのない友であった)

 「私は皆の思いを背負ってこの一戦に臨む」と宣言した中野をジュリアは嘲笑い、「プロレスは一人だけで戦うものだ」と中野のプロレス観を真っ向から否定した。

 リアリストのジュリアの冷めた態度にロマンティストの中野は激昂した。「おまえにだけは絶対にベルトを渡さない」と決死の覚悟を表明し、運命を分ける決戦のリングに上がった。

運命の初対決


 試合は両者の意地のぶつかり合いとなり、スターダムでは珍しい長丁場の戦いになった。
中野たむに強烈なバックドロップを決めるジュリア
(中野たむに受身の取れないリストロック式の危険なバックドロップを決めるジュリア)

 最後はジュリアのアームブリーカー(ビアンカ)が炸裂し、中野の動きを完全に止めた。

 中野は意地でもギブアップしなかったが、半失神状態の中野を見て、これ以上は無理と判断したレフェリーが試合を止め、ジュリアのTKO勝ちとなった。試合時間28分27秒。時間切れ(30分)直前の「薄氷を踏む勝利」であった。
ジュリアが中野たむを破り、白いベルトを戴冠
(中野たむとの死闘を制し、第14代ワンダー・オブ・スターダム王者に君臨したジュリア)

 凄まじい激闘に観客は言葉を失った。勝ったジュリアは奢り高ぶることなく、中野の根性を認めた。普通のレスラーであれば10秒もしないうちにギブアップする技をかけられながら最後までその言葉を口にしなかった中野の気迫にジュリアは圧倒された。

 「おまえの背負っているものがスゲーわかった気がするよ」

 前言を撤回するようなジュリアの言葉に中野はしばし感慨に耽った。

 幾ばくかの親愛の情を込めて、「またやろうぜ」とジュリアが言った時、この二人は誰もが認める最高のライバルとなった。
中野タムとジュリアのライバル闘争
 木村花の急逝でライバルを失ったジュリアであったが、中野も同じような境遇にいた。星輝とはタッグを組む関係ではあったが、中野の目標は飽くまでも星輝を負かすことであった。アイドルの仮面を被っている中野であるが、その正体は「勝負師」である。

 星輝の引退によって、中野も目標を見失った。ジュリアにとっても中野にとっても、新ライバルとの出逢いは熱い戦いに飢えた自己の渇望を満たす天からの贈り物であった・・・

決戦再び


 両者の二度目の対決は思いのほか早く実現した。

 夏の祭典、ファイブ・スター・グランプリでジュリアと中野は再び相まみえることになったのである。
5スターGPで中野たむとジュリアが再戦
 9月13日、西鉄ホールで両者は一進一退の攻防を繰り広げた。しかし、中野の事前研究がジュリアのそれを上回った。

 中野は敗れるたびに敗因を分析をして弱点の克服に努める人である。

 彼女のツイッターやインスタを見て、30代になっても「ぶりっ子」をしている寒い女という印象を抱く人は少なくない。
中野たむはかわいい
(容姿からは「努力」や「強さ」が全く伝わらない中野たむ)

 しかし、それはアイドルという仮面に騙されている人の浅はかな観察である。仮面の下に隠れる素顔は七転八起の努力の人である。このことをファンの大半は見抜いている。

 ジュリアの強さの秘密はグロリアスドライバーの威力にある。
ジュリアの強さの秘密ハグロリアスドライバーにある。
(ジュリアのグロリアスドライバーを食らえば苦戦は必至)

 この技をかけた後にフォールに入る。弱いレスラーであればそこで終わってしまう。なんとかフォールを免れても、その後にバリエーション豊かなサブミッションホールドが待ち受けている。強烈なダメージが残っている状態で逃れることは難しい。

 中野はグロリアスドライバー封じの対策を講じた上で再戦に挑んだ。

中野、完勝で雪辱


 予想通り、ジュリアは勝負どころでグロリアスドライバーを仕掛けてきた。

 中野は強靭な足腰の力で踏ん張り、ジュリアとの力比べに持ち込み、ジュリアの力に一瞬の弛緩が生じた隙に素早く技をふりほどき、スピンキックをジュリアの頬にヒットさせた。中野にしかできない鮮やかな切り返しであった。

 息を吹き返した中野は波状攻撃に出て、ジュリアに粘る余地を与えず、タイガースープレックスの2連発でスリーカウントを奪った。
ファイブスターグランプリでは中野たむがジュリアに雪辱
(二度目の対決はジュリアの完敗)

 中野は勝ち名乗りを受けた後、マイクを持って「これで一勝一敗の五分。10月3日は最終決着戦だ!」とジュリアに宣戦布告をした。

 中野は会社を口説き落とし、ジュリアのベルトに挑戦する許可をすでに得ていた。スターダムではタイトルマッチでぶつかったばかりの選手を同じタイトルマッチですぐには再戦させない。しかし、中野の熱意に折れた形で例外を許し、すでに両者による二度目のタイトルマッチが発表されていた。

プロテイン合戦


 中野とジュリアの天下分け目の一戦を前にスターダムではオンライン記者会見をセッティングした。スターダムの記者会見は半分ショーである。何かが起こるという予感があったが、ここでも妙な茶番劇が待っていた。

中野たむとジュリアがプロテインまみれに
(大決戦を前にしてプロテインをかけ合う二人)

 通常、タイトルマッチの記者会見では対戦する二人の間にベルトが置かれる。デスクの上にはそのベルトがない。運営側の手落ちであるとは到底考えられない。

 いつも準備していることをこの日に限って忘れてしまうということは有り得ない。ベルトがないという時点でその後に始まる二人のやりとりが「やらせ」であることがわかる。
ジュリア対中野たむ記者会見のやらせ
 最初は中野が「これってタイトルマッチですよね。ベルトは?」とジュリアに質問する。それに対してジュリアがいろいろと嫌味を言った後に「そこにベルトあるから持ってこいよ」、「プロテインも」と中野に命じる。中野はプロテインだけを持ってきて、その粉末をあろうことがジュリアの頭にふりかける。ジュリアは「おまえ、いい度胸してるな」と言って、今度はジュリアが中野にプロテインをふりかける・・・という事の顛末に視聴者は「なんだ、このコントは!?」は失笑した。
ジュリアと中野たむがプロテインのかけ合い
 この二人の真剣な戦いに人々はこのような無用の演出を望んでいない。水着乱闘もしかり。スターダムにしては珍しい失策であった。

 雪女のように真っ白になった中野の姿を見て、ファンは「タムちゃん、かわいい」と中野が最も喜ぶ賛辞を送った。

ジュリア、初防衛成る


 10月3日、横浜武道館で「第三戦」のゴングが鳴った。ジュリアは前回の敗戦を反省し、慎重な試合運びを見せた。中野もいつものように万全の対策を施した上で試合に臨んだが、今回はジュリアの努力に軍配が上がった。

 ジュリアはこの試合を前に「たむとの試合は激しすぎて、このまま行けばどちらかが死んでしまうかもしれない」と語っていた。自分が死ぬわけにはいかず、かといって相手を殺してしまうこともできない。

ジュリアと中野たむの死闘

 ジュリアは難問に見舞われた。

 無事に試合を終わらせるためには自分の技の精度を上げ、凄惨な事態が生じる前に決着をつけるしかない。この思いがジュリアの技に磨きをかける効果をもたらした。

 序盤、中盤とも形勢は中野に分があった。タイトル奪取に執念を燃やす中野は万華鏡のように変幻自在に技を繰り出してゆく。しかし、そこからフィニッシュにつなげることができない。サッカーで言えば、敵陣のゴール近くまでは行けてもシュートが決まらないという苦々しい局面が幾度となくあった。
中野たむとジュリアの名勝負
 流麗典雅なる中野の攻めにジュリアも懸命に応戦するが、序中盤の技の数では中野がジュリアを引き離している。オーソドックスなレスリングを技の主体とするジュリアに対し、キックを多用する中野は瞬時にリードを奪いやすい。

 中野は試合運びの巧さにおいても一流を極める。状況に応じて、適切な技を選び、確実にダメージを与える。

 男子プロレスのジュニアヘビー級選手や女子レスラー全般に共通して言えることがある。勝つことよりも華麗な技を出すことだけに熱心・・・これだからプロレスは他の格闘技ファンに笑われる。
中野タムのプロレスは本格的
 高度な技を披露したいがために、強引にその技が使用可能な展開に誘導したり、試合中に一つでも多くの技を出そうとする選手は単なるパフォーマーである

 彼らの試合は「技の展示会」にすぎない。このような安っぽいプロレスを中野は好まない。

 中野のプロレスは総合格闘技的なスタイルではないが、プロレスの枠内で徹底的に合理性を追求する。

 中野の技は美しいが、相応の効果を伴うものばかりであり、多彩な技をいたずらに乱発することはない。
中野たむの膝十字固め
(膝十字固めのような渋い技も使う中野たむ)

 中野は如何なる強敵と対戦しても必ず接戦に持ち込むことができる。それは中野の使用する技が見かけ倒しのものではないことを如実に物語っている。

 序中盤では中野にリードを奪われやすいジュリアであるが、フィニッシュにつながる終盤の技の数では中野に勝る。それらの技は相手に余力がある状態ではなかなか決まらないが、相手のスタミナの消耗が激しくなってくると本領を発揮する。

 第三戦の勝敗を決定的なものにした技は初戦でも見せたジュリアのアームブリーカー(ビアンカ)であった。完璧に決まっていたが、またしても中野はギブアップしなかった。恐るべき精神力、そしてこの根性!
ジュリアのビアンカが中野たむに
(リング中央で完璧に決まった「複合関節技」・・・この絶望的な状況でも中野たむは諦めなかった)

 両腕、上半身の自由が完全に奪われた中野に唯一可能な抵抗は足をばたつかせることだけであった。激痛を堪えながら、中野はもがき続けた。しかし、ポジションが悪くロープは遠い。

 「もう十分だ。ジュリア、やめてくれ・・・」
ジュリアと中野タムの試合で観客が悲痛な叫び
 観客の心にこだまする悲痛な叫びが聞こえてくるように感じられた。それでもジュリアは攻撃の手を緩めない。徐々に中野の目が虚ろになってきた。レフェリーは試合を止める準備に入っているが、信じ難いことに、中野はじわじわとロープに近づいている。
中野たむはギブアップしない
 ロープブレークに持ち込むためには、脚力だけで相手の重い体を引きずりながら自分の体をロープに近寄せなければならない。莫大なエネルギーを消耗するこの難作業を、打ちひしがれた肉体で、しかも激痛に耐えながら行わなければならない。常人ならばやる気さえ起こらない、気が遠くなるような脱出方法に中野は挑んでいた・・・

 観客は目を覆った。見ている方が辛くなる。
中野たむの執念

 ジュリアが好きな(?)村山大値レフェリーは今すぐにでもストップをかけてジュリアの勝ちにしたかったに違いない。しかし、まだ中野の体が動いている以上、それもできない。

 ついに中野の足がロープにかかった。この奇跡の瞬間を見ることができただけでも観客は十分に幸せであった。

 「なんて凄い女なんだ!」
 ジュリアも観客もそう思った。しかし、勝負の行方は誰の目にも明らかであった。

 悶え苦しむ時間があまりにも長すぎた。スタミナを燃焼し尽くしてしまった中野に、もはや勝機はなかった。もうジュリアの技を迎撃する力はない。一発目のグロリアスドライバーは虚勢を張ってカウントワンで跳ね返したが、二発目を返すことはできなかった。

 ジュリア、タイトル防衛!
ジュリアが中野タムを撃破して白いベルトを初防衛
(試合後、「私がまた挑戦するまでそのベルトを守り続けてね。約束してくる?」と指切りげんまんをすると見せかけて「あっかんべー」というオチに観客爆笑)

 バックステージで報道陣に囲まれたジュリアは「こんなにやり合えた女ははじめて。タムのお陰で私は強くなれたよ」という短いコメントだけ残して姿を消した。

もう一度チャンスを


 ベルトは中野から遠ざかった。さすがに「もう一回やらせろ」と会社に泣きつくことはできない。挑戦者に相応しい選手は他にもいくらでもいる。会社が中野だけを優遇すれば他の選手の顰蹙を買ってしまう。

 再び自分に挑戦権が回ってくるまでは、ジュリアに全ての挑戦者を退けてもらいたいと中野は願った。星輝ありさを負かす夢がついえた中野はジュリアしか眼中になかった。
再起を誓った中野たむ

 「神よ、私にもう一度チャンスを・・・」
 ジュリアとの4度目のシングル対決の実現を祈る日々が続いた。

明暗くっきり


 2020年の活躍でジュリアは二つの栄えある賞を受賞し、両手に花の栄光に輝いた。
ジュリア 女子プロレス大賞受賞
 中野は人々の記憶に強烈な足跡を残したものの、シングルベルト獲得、公式戦優勝といった記録は一つも残すことができなかった。
中野たむとジュリアの明暗
(シンデレラトーナメントの結果・・・2020年の中野は実力不相応の戦績に終わった)

 実力的には同格のジュリアが自分の欲しいものを全て持っていってしまった。この差は一体どこから来るのか? 悶々とした日々を過ごしながら中野は考え続けた・・・
中野たむの悶々たる悩み
 ・・・数ヶ月の月日が流れた。

 中野の期待通り、ジュリアはワンダー・オブ・スターダムの防衛を順調に続けた。対朱里戦の時間切れ引き分け防衛を除けば、どの試合もジュリアの圧勝であった。挑戦資格を満たすレスラーの全てがジュリアの軍門に下った。
ジュリアと朱里の選手権試合は引き分け
(誰もが認める実力派、朱里)

 「時は来た」と中野は思った。

女の命を懸けて


 中野はリング上でジュリアへの再挑戦を執拗に迫るようになった。しつこい中野にジュリアはファンを喜ばせるアイデアを持ってくるように命じた。

 2月6日の新宿大会でも二人はリング上でやり合った。

ジュリア「あんたさ、なんか面白いこと思いつきましたか? 考えてきましたか?」
中野「面白いこと?」
ジュリア「おまえがなんでもやってやる、そう言ったよな? なあ、私は何も怖くないよ。私はプロレスに人生懸けてるからな。あたりめえだけどな」
中野「私だって人生懸けてやってるんだよ。だから、あんたにつき合って水着乱闘もしたし、プロテインだってぶっかけられてやったでしょ?」
爆笑中野たむ劇場に観客
 観客は爆笑。水着乱闘、プロテイン合戦がやらせであることをばらしているようなものである。先にプロテインをふりかけた中野が「ぶっかけられてやった」と言ったので、不覚にもジュリアまで笑ってしまった。

 再び厳しい顔つきに戻ったジュリアは中野の髪を掴み、「アタシとやるんだったら、おまえは女の命を懸けられるか? 髪の毛懸けれるのかよ?」と凄んだ。

 さすがに中野もこれには怯んだ。

 中野はスターダムに入団して以来、一度も髪を切ったことがなかった。ボーイッシュなジュリアとは対照的にアイドル出身の中野はどこまでもかわいいことにこだわる。昔のミミ萩原のように長い髪をなびかせて戦うことがアイドルレスラーの姿であると中野は考えていた。
元祖アイドルレスー、ミミ萩原
(アイドルレスラーの元祖、ミミ萩原)

 「髪の毛? 何言ってんの?」と狼狽する中野にジュリアは「私たち、何回も何回もやってさ、普通にやるんじゃさ、誰も面白くねえんだよ。まあ、ひと晩、部屋の片隅でビビりながら考えて。明日にでも答え待ってるよ」と中野には過酷すぎる要求を突きつけてリングを降りた。

女の決意


 翌日の新木場大会で中野とジュリアはタッグマッチでぶつかった。この試合は中野がなつぽいを得意のタイガースープレックスで降して幕を閉じた。
なつぽいがジュリアのDDMに加入
(「リングの妖精」なつぽい)

 試合直後、中野がジュリアに詰め寄った。険悪な雰囲気が場内を包んだ。

ジュリア「・・・恥ずかしくもなく、ジュリアの首を狙う、おまえはそう言った。それでも私とやりたいんだったら宇宙一のアイドルレスラー、おまえにとってその髪の毛は大事だよな? その大事な、大事なものを懸ける覚悟があるなら、おまえとシングルマッチやってやってもいい」
中野「ひと晩考えることもなかった。あんたとやれるんだったら、鼻の骨だろうが、奥歯だろうが、髪の毛だろうがなんだって懸けてやってやる。丸坊主になって宇宙一ブサイクなアイドルレスラーになっても構わない。あんたとやれるんなら・・・なんでもするよ」
ジュリアが中野たむに髪切りマッチを要求
 日頃はひょうきんな中野の鬼気迫る表情と迫力に圧倒され、今度はジュリアが怯んだ。穏やかな声で「わかったよ、おまえの覚悟」と言うに留めた。

 中野の覚悟と誠意を涼としたジュリアは翌月3日、日本武道館での対戦を正式に受諾した。(後日、この髪切りマッチにはベルトも懸けられることが決定)
ジュリアVS中野たむ
 中野は客席に向かって「私はもう2回も負けて何も言える立場じゃないってことはわかっている・・・けど、どうしてもジュリアに勝ちたい・・・もう一度だけチャンスを下さい・・・」と訴え、深々とお辞儀をした。

果し合い


 いつもとは違う中野の恐ろしいほど真剣な顔と悲壮感に溢れる声は不気味な衝撃をもたらした。観客は中野がジュリアとの「決闘」に挑もうとしていることを察知した。
中野たむはジュリアとの決闘に挑んだ
 通常のプロレスでは、興行に支障をきたさぬために、技にも多少の手加減が加えられる。痛そうに見えてそれほど痛くない技、危険な角度を避けた投げ技、完全に決まる前に寸止めする関節技・・・etc.

 中野とジュリアの過去の戦いはすでにプロレスの範疇を越えかかっていたが、次の試合は完全に掟破りの凄絶なものになると観客は思った。二人が口にした「やべぇ試合」の意味が「果し合い」であることが大衆にも伝わったのである。

中野たむの決心
  2月27日、中野はツイッターにこう記している。

「いつからかどんどん差が開いて、髪切りでも何でもいいから闘ってくれってお願いする立場になってた。死ぬほど惨めだった。・・・惨めで、惨めで、惨めで、でも今の惨めな自分を脱却するにはジュリアを倒すこと以外道はなかった・・・」
中野たむの決死の覚悟
 あまりにも切なく、あまりにも哀しい・・・

異例のメイン


 3月3日の日本武道館は岩谷麻優VS世志琥(よしこ)のスターダム一期生対決、林下詩美VS上谷沙弥のワールド・オブ・スターダム選手権試合(通称・赤いベルト)渡辺桃VS高橋七奈栄の新旧リーダー対決などメイン級のビッグマッチが目白押しとあって、大勢の観客で埋まった。

 本来であれば、スターダム最高峰の地位を占める赤いベルトのかかった試合がメインイベントになるが、スターダムは敢えて第二のベルトであるワンダー・オブ・スターダムの選手権試合(ジュリアVS中野たむ)をラストに持ってきた。
マッチへジュリアと中野タムの決着線は敗者髪切り
(髪切りマッチの後に通常のタイトルマッチが続くことには無理があった)

歴史に残る大死闘


 「設立10周年記念」と銘打たれた興行だけあって、どの試合も手に汗握る熱戦になった。しかし、中野とジュリアの試合はそのボルテージの高さを超越する異次元の闘いであった。

 今までの二人の試合も凄絶そのものであった。特に第一戦と第三戦は死闘としか言いようのない試合であった。しかし、このたびの試合は死闘という言葉ですら表現不足になってしまう「大死闘」に発展した。

 恐らくは22世紀の人々もビデオに残ったこの名勝負を鑑賞することになろう。

スターダム史上に残る決闘

 メインの試合前、会場にセットされた巨大なスクリーンに何十年も昔に全日本女子プロレスで行われた髪切りマッチの結末が映し出された。
昭和の敗者髪切りマッチでは長与千種とダンプ松本の試合が有名
(長与千種の髪を剃るダンプ松本・・・かつて敗者髪切りマッチは女子プロレスの最も残虐な試合形式とされた)

 異様な緊張感に包まれる中、両選手が入場。いつものように中野は可愛らしく、ジュリアは格好良く、それぞれの流儀で颯爽とリングインした。

 この日に備えて中野もジュリアも万全の準備をしていたことがわかる試合展開であった。中野のダイヤモンドカッターをジュリアが封じ、ジュリアのグロリアスドライバーを中野がリバースDDTで迎撃する新戦法などが観客を沸かせた。
ジュリアのグロリアスドライバーをDDTで返す中野たむ
(グロリアスドライバーを空中で堪えて反撃する中野たむ・・・発想力にも身体能力にも驚かされる)

 序盤早々、中野が放ったローリングエルボースマッシュでジュリアの奥歯が吹っ飛んだ。

 「鼻の骨だろうが奥歯だろうがなんでも懸ける」と言っていた中野は敵の奥歯を破壊してしまった。

超絶死闘へ


 鬼と化したジュリアは常軌を逸した攻撃で中野を防戦一方に追い込んだ。しかし、中野は必死に猛攻に耐え、徐々に反撃に出て形勢の差を縮めていった

 戦いの場が場外に移った後、試合は技と技のぶつかり合いから狂乱ファイトに移行した。

 テーブルの上でジュリアは中野にパイルドライバーを見舞った。机が真っ二つに割れた。
ジュリアが中野タムを机の上でパイルドライバー
 リングに戻った二人は明日の体のことなどを度外視して、一線を越えたファイトに明け暮れた。

 中野とジュリアが異様な目つきで張り手の打ち合いを始めると、会場は薄気味悪い静けさに包まれた。

 静寂な空間の中で二人の女が全身全霊で顔面を殴り合う玄妙な響きだけが聞こえてくる・・・
中野たむとジュリアの試合はベストバウト
 静まり返った会場の中で、実況席の解説陣もしばらく口をつぐんでしまった。誰も言葉を発しない。二人の危険すぎる意地の張り合いを人々は固唾を呑んで見守っていた。

 果し合いの様相を呈してきた。ジュリアが手を後ろに組み、ノーガードの姿勢をとって中野を挑発した。「打ってみろ!」

 中野は遠慮なしにジュリアの頬に左右から張り手をかまし続けた。その回数たるや尋常ではなかった。(30回以上) 

 この攻撃でジュリアの鼓膜が破れ、顎が外れた。

ジュリアと中野たむの張り手合戦
 中野の張り手の連発が終わると、今度はジュリアが張り手の速射砲を中野に浴びせた。中野にも意地がある。「打てるだけ打ってみろ!」とノーガードのお返しをした。怒り狂ったジュリアは渾身の力を込めて左右の張り手(20回以上)を見舞い続けたが、中野は最後まで倒れなかった。

 会場は一転して騒然となった。

 普通の女の子がこんなことをされれば、すぐに意識が吹っ飛び、全治一ヶ月の重症を負ってしまうが、鍛え抜かれた二人は平然と試合を続けた。
ジュリアと中野たむの信頼関係
 相互の信頼関係がなければ、このような壮絶な技の応酬はできない。

 中野は相手がジュリアだから何をやっても大丈夫と信じていた。ジュリアも中野であれば手加減なしに思い切り殴っても大事には至らないと信じていた。

 通常、限度を超えた攻撃は「病院直行→欠場→始末書(下手すれば、なんらかの処分or解雇」)というパターンが見えているだけに、無意識のうちに自粛してしまうところである。

伝説の技で決着


 試合は最後に中野がスピンキックの連発からあっと驚く新技を出して事実上の終止符が打たれた。

 ジュリアをブレーンバスターの態勢で持ち上げた中野は猛スピードで垂直落下式に落とした。ブレーンバスターではなかった。

 一瞬、時間が止まった。人々は眼前に現れた信じ難い光景を呆然と見つめていた・・・

 この瞬間に何もかも終わった。この試合に賭けたジュリアの努力が水泡に帰した。超人ジュリアの粘りもここまでであった。
中野たむのバイオレットスクリュードライバイー
(デンジャラスな角度でジュリアを落とした中野たむ)

 実況中継のアナウンサーが「ウォーッ」と大声で叫んだ。絶叫が5秒間も続いた。

 「スタイナースクリュードライバァァァー!!!」

 懐かしい技の名を聞いた。スタイナースクリュードライバー略称SSDは往年の強豪レスラー、スコット・スタイナーが開発した最も危険なプロレス技として語り草になっている。

  90年代に世界を震撼させたSSDはあまりにも危険すぎるという理由で使われなくなった。

 スタイナーが自主規制をしたのか、雇い主からクレームがついて使えなくなってしまったのか、その真相は誰も知らない。犠牲者、ケガ人が続出したことだけは確かである。

 この技は垂直落下式のブレーンバスターとは違って、投げる前に相手の首を空中でくるりと捻る。この動作を加えただけで受身が全く取れなくなり、やられた者は死んだように動きが止まり、体がピクリともしなくなることもある
中野たむがスターナースクリュードライバーでジュリアを粉砕
(スコット・スタイナー・・・SSDは真似する人すら出ないほど危険極まりない技であった)

 20年以上にわたって使われることのなかった幻の技の封印が日本の女子レスラーの手によって解かれた歴史的瞬間であった。

 まさに「秘策」であった。ジュリアとの過去の戦いでは、序中盤で優勢を築くも終盤で崩れて辛酸を舐めることを繰り返した。スープレックス系の技を決め技に使用する中野の試合スタイルは、並みの選手には快勝できるが一流選手には勝ちにくいという難点があった。
中野たむは決め技に問題を抱えていた
 中野の至宝、トワイライトドリームは決まりさえすれば確実にフォールが奪えるが、技を完成させるまでのプロセスが多すぎて、決まる前にふりほどかれてしまうケースが目立った。
中野たむはジュリアを倒す技を模索していた
 フィニッシュに移行する前の強烈な大技を中野は模索していたのである。

 凄い人である。

 「宇宙一かわいいアイドルレスラー」とホラを吹き、パンダのぬいぐるみを持ってリングに登場していた中野が陰でこれほどまでに研鑽に励んでいたということを知っている人がどれほどいると言えようか。プロレスに対する貪欲さにおいて、中野とジュリアは群を抜いている。
中野たむのP様
(パンダのぬいぐるみ、「P様」を自分のロゴマークにした戦略家の中野たむ)

 ジュリアとの世紀の一戦を前に、記者会見で中野は「全てを失って、その金髪もろとも武道館のリングに散れ」といつになく冷酷な言葉でジュリアを罵倒した。

 しかし、それは舌鋒鋭いジュリアに対抗するための手段にすぎなかった。
ジュリアと中野タムのタイトルマッチ記者会見
(記者会見でも火花を散らす二人)

 中野はジュリアとの髪切りマッチが決まった後、ヘアスタイルをいろいろと変えて、その姿をツイッター上で公開していた。下手すればあと少しでこの長い髪ともお別れになる。中野は青春の記録として、連日にわたりそのような動画配信を続けていた。ファンは中野の心中を慮って泣いた。

 リング外の中野はどこにでもいるごく普通の女性にすぎない。否、中野の場合は三十路を過ぎても「女の子」という表現の方が似合う。
ジュリアを倒した中野たむは可愛い女の子
 キャラクターと戦いぶりのギャップがこれほど激しいレスラーは他にいない。料理やお菓子作りが大好きで、御伽の国のようなガーリーな部屋はいつも掃除が行き届いている。
中野たむはジュリアにひけをとらない実力者
 この可憐な女の子がリングに上がれば自分よりも体の大きい相手を軽々と持ち上げる。殴られても蹴られてもびくともしない

 ルックスからは想像できない剛腕とタフネスぶりはプロとしか言いようがなく、それだけでも絶賛に値するが、ファンは中野に実力に見合った称号(選手権保持者)を与えたくて仕方がなかった。

大死闘の終焉


 ジュリアに中野のSSDが決まった時、ファンの願いは現実のものとなった。

 直後のフォールをジュリアは驚異の神通力で跳ね返して見せた。しかし、SSDを食らった時点で勝敗は決していた。

 ジュリアの体を起こした中野はバックを取り、自ら考案した史上最強のスープレックス、トワイライトドリームを決めた。

 一年以上も見る機会のなかったこの芸術技の出現に観客はどよめいた。
中野たむがジュリアに放ったトワイライトドリーム
(ジュリアのことだから、もしかしたらこれでも決まらないかもしれない・・・万一に備えて中野たむはトワイライトドリームの態勢に入った後、腕のロックの決まり具合を確認、念には念を入れて、がっちりと締め直してから投げた)

 中野の体が鮮やかな弧を描き、リングの上に美しい橋が現れた。

 村山レフェリーがカウントを取る。ワン、ツーとマットを叩き、ここで一瞬、手が止まる。レフェリーは中立でなければならないが、時には私情が入り込む。ジュリアの蘇生を願ったのか?

 だが、SSDのダメージが強すぎて、さすがのジュリアも村山レフェリーの期待(?)に応えることはできなかった。
必殺トワイライトドリームでジュリアVS中野たむの試合は決着
 微妙な空白を挟んで、ついにカウントスリーが入った。中野の勝利がアナウンスされた瞬間、中野のテーマソング(入場用の楽曲、歌詞はこちらが館内に流れた。
(中野たむのオリジナル技と同名の名曲『トワイライトドリーム』・・・中野が自ら作詞して歌っている)

激闘の余韻

 両者の激闘を物語るように、中野もジュリアもリング上で大の字になっていた。精魂尽き果てた二人は自力で起き上がることができなかった。

 ジュリアは寝たまま体を動かして中野ににじり寄り、自分を髪を中野の髪の上に、自分の腕を中野の腕の上に置いた。

 熾烈な戦いが終わり、健闘を称え合う手段がこれしかなかったのかもしれない。今まで闘争心を剥き出しにして、いがみ合ってきた二人は互いの体温を感じながら無言の会話をしていた。
中野たむとジュリアは健闘を称え合う
 中野は仲間の助けを借りて立ち上がり、やっとの思いでチャンピオンベルトと勝利者トロフィーを受け取った後、リングに片膝をついてマイクを握った。そして今しがた戦いを終えたばかりのライバルの名を連呼した。「ジュリア、ジュリア、ジュリア、ジュリア・・・」
 と乱れた呼吸で4回呼んだ後、
「私はやっとあんたに勝てた。もうこれ以上いらない。十分。だから、髪なんて切らなくていい」
 と涙声で敗者を労わった。

 ジュリアも仲間の手を借りて起き上がろうとしたが、再び倒れ、リングに横たわりながら中野の言葉を聴いていた。寝たままマイクを取ったジュリアは言った。
ジュリアはマイクを持って中野たむに言った
 「私は今日、全てを懸けておまえと戦った、つもりだよ。私は髪の毛も、ベルトも、(ここでようやく上体を起こし)人生も懸けてあんたと戦って、あんたが勝ったんだよ! 違うか?」
 「違わない。私も・・・あんたが全部懸けてくれたから私も全部懸けて戦った!」
 と中野が言うと、ジュリアは急に寂しげな声で
「じゃあ、恥かかせんなよ」と呟いた。お情けに甘えて髪を保つことを、ジュリアは潔しとしなかった。

 負けてこんなに格好良い女はいないと誰もが思った。ジュリアはどこまでもジュリアであった。
中野たむに敗れたジュリアは髪切りを受け入れた。
(執行用の冷たい椅子の上で思いもかけぬドラマが生まれた・・・)

 リングの中央に椅子が運ばれた。まともに歩けなかったジュリアは這うようにして椅子のある場所まで行き、なんとか椅子に腰掛けた。

 そして、この日のために呼ばれていた理容師からバリカンを受け取り、「おまえが切れ」と言わんばかりに中野に手渡した。
中野たむにバリカンを手渡すジュリア
 中野は苦しんだ。今までライバルとしてジュリアとはリング内外で激しくやり合ってきたが、そこにはなんの憎しみもない。

 同じ女性として髪を剃り落とされる辛さは身にしみてわかる。この試合が決まってから震える夜を重ねてきた中野にとって、ジュリアの要求はあまりにも惨いものであった。

 しかし、映画「ラストサムライ」のエンディングでトム・クルーズが渡辺謙の最期を介錯したように、中野は恐る恐るジュリアの髪に手をかけた。
中野たむはジュリアの介錯ができず
 覚悟を決めたジュリアは両目を瞑り、この時ばかりはとても悲しそうな表情を見せた。それを見てしまった中野の手は突然、震え出した。

 一向に髪を切ろうとしない中野の異変に気づいたジュリアがそっと目を開ける。目の前には泣きじゃくる中野の姿があった。その女性的な優しさに、ジュリアは一瞬、感極まったが、すぐにいつもの気丈さを取り戻し、「なんでおまえが泣いてるんだよ?」と言った。
なんででおまえが泣いているんだよ
 はじめて会場に笑いが漏れた。それまでの凍りついた空気が一瞬にして霧消し、どこからか暖かい風が吹いてきた。

 結局、中野はジュリアの髪を切れなかった。理容師にジュリアが「格好良くやって」と声をかけた。

 ここからのドラマが圧巻であった。

のどかな光景


 断髪中、ジュリアはニコニコしながら中野と私的な会話を楽しんでいた。客席には聞こえない二人のリアルな会話であった。

 マイクが入っていないため、会話の全容はつかめない。「鼓膜が破けたよ」とジュリアが言い、中野が申し訳なさそうな顔をしていることだけは最後に紹介する動画で確認できる。この後に中野が何かジョークでも言ったのか、ジュリアが吹き出した。
中野たむとジュリアの間に芽生えた友情
(中野たむとジュリアの微笑ましいやりとりが観客の心を揺さぶった)

 これを境に二人はライバルであることを忘れ、つい先程まで極限の戦いの真っ只中にいたとは思えない無邪気な会話を始めた。

 ジュリアが素の声(意外と可愛らしい)で中野に向かって何かを語り、今まで中野には見せたことのない爽やかな笑顔を見せた。

 よほど嬉しかったのか、中野もジュリアには決して見せなかった最高の笑顔で応えた。中野の表情は女性的な美しさに溢れていた。人物画を描く画家が飛びつくような母性的な慈愛に満ちた美しい顔をしていた。
ジュリアが中野たむにはじめて見せた笑顔
 激しい殴り合いで顔はパンパンに腫れ上がっていたが、それは美しさに少しの影響も与えなかった。造形的な美しさではなく、澄み切った心の美しさが滲み出ていたからである。

 髪切りが佳境に差しかかると、中野は立ち上がり、ジュリアを頭上から見下ろした。
ジュリアの背後に回って髪を覗く中野たむ
 ジュリアは剥げた部分がないかしきりに気にしていた。女子レスラーは頻繁に髪を掴まれるため、抜け毛が激しい。しかも、この試合の前に前哨戦を兼ねたタッグマッチで激突した二人は「髪の抜き合い」までしている。

 ジュリアが中野の髪を鷲掴みして引っこ抜くという暴挙に出て、中野もジュリアに同じ蛮行を働いて報復したという経緯があった。

 「剥げてる?」というジュリアの問いに、中野が悪戯っぽく「うん、剥げてる」と答え、強面キャラを貫いているジュリアが迂闊にも普通の女の子の声で「やだあ~」と叫ぶシーンが動画で確認できる。待ってましたとばかりに中野が「私がむしった跡がある!」と言ってジュリアを爆笑させたシーンは実に微笑ましい光景であった。
中野たむとジュリアの楽しい関係
 二人の和気藹々としたやりとりはネット上でも話題になった。「タムとジュリアは実際は仲が良いのでは?」という意見も少なくなかったが、二人は決してそのような関係ではない。

 中野もジュリアもライバル心が旺盛過ぎて、必要以上に罵り合ってしまうこともあった。しかし、敵対するレスラーがよく口にする「おまえは弱い」、「自分の方が強い」という台詞はこの二人の口から一度も出たことがない。
中野たむとジュリアは最高のライバル
 互いに強さを認め合う二人であるからこそ、どんな辛辣な言葉を使って口論しても、相手を傷つけることはない。

 二人の対立は相互信頼、相互尊敬の上に立脚したものであった。

 仲良しでもなければ、憎み合う関係でもない。ある面では似た者同士でありながら、あまりにも正反対の要素が多すぎるが故に、二人はリングの中でも外でも、激しい火花を散らしてきた。

 互いの強さに惹かれ合った二人は究極の決着戦を、両者が死力を尽くして戦う敗者髪切りマッチに求めたのであった。
中野たむとジュリアの対立は相互信頼の上に立脚していた
 断髪が一段落した。最後には控え室で丸坊主にされたが、ジュリアの髪はこの場では全てを切り落とされなかった。サイドとバックだけ刈り上げられたジュリアはファッション雑誌のモデルのような髪型になった。

 マイクを持った中野が甘ったれた声で「ずるい。お洒落じゃん」と言った途端、観客は大爆笑。
おしゃれじゃん
 昭和の女子プロ髪切りマッチでは、断髪時に観客の若い女の子が泣き叫んでいた。敗者も泣いていた。重苦しい雰囲気が会場に立ち籠めたが、令和の髪切りマッチは違った。

 髪を切られながら勝者と明るく会話をする敗者、ジョークを言い続ける勝者。誰もが想像し得なかった爽やかな幕切れに観客は感動した。

 「なんでおまえが泣いているんだよ」(ジュリア)で「悲壮感」がほぼ一掃され、「ずるい。お洒落じゃん」(中野)がトドメを刺した。もうそこには悲しさも切なさもなかった。
白いベルトのベストバウト、ジュリア対中野たむ
 昭和の時代のように敗者を哀れんで泣く人は一人もいなかったが、それとは別の理由で観客の大半は泣いていた・・・

涙腺崩壊


 「ずるい。お洒落じゃん」と言われた後、ジュリアはすかさず「おまえもやれば?」と口撃した。敗者が勝者にも髪切りを勧める滑稽さに中野が戸惑っていると、ジュリアは更に毒舌を浴びせかけた。

「おまえがやったら宇宙一ブサイクになっちゃうもんな」
ジュリアが中野たむをいびる
 中野は「本当、こういうとこむかつくよねー」と可愛らしく憤慨した後、「でもさ、こんなこと本当は絶対言いたくないんだけど」と前置きして、「私は、ジュリア、あんたがいたから強くなれた・・・ありがとう!」とライバルに感謝した。

 そしてすぐに後ろを向いた。

 前回の試合後にジュリアが記者団に語った同じ言葉を中野は直接、ジュリアに返したのである。ここで二人の今までの経緯を知っている観客の涙腺が崩壊。

 一瞬、ジュリアも涙ぐんだ。

 しかし、すぐにいつもの調子で「うるせえ」と吐き捨て、急に優しい声で「この白いベルトの価値は私が上げてやりたかったけど、おまえならやれるんじゃないの?」と言うや否やマイクを投げ捨て、椅子を蹴飛ばしてからリングの片隅に退いた。
ジュリアが中野たむを祝福
 千両役者のジュリアらしい気取った振る舞いであった。ジュリアは星輝ありさの持つ連続防衛回数の記録を塗り替え、このベルトをワールド・オブ・スターダムを超える首位の座にしようと画策していた。

 中野に敗れてその野望が打ち砕かれた今、中野に自分の果たせなかったことをやってみろ、お前の実力ならば可能性は十分にある、と激励したのである。

新王者の宣誓


  中野は自信に漲った声で言った。
「私はこの白いベルトの聖なる王者として記録にも記憶にも名前を刻んでゆく」
 そして、ジュリアに再び宣戦布告をした。
「このベルトの価値、上げておくからさ、あんた早く髪伸ばして逆襲しにこいよ!」

 最後の言葉はアドリブが苦手な中野にしては冴えていた。むしろジュリアが言いそうなキザな台詞であった。
中野たむとジュリアの激闘
 この試合では中野がジュリアの持ち技、グロリアスドライバーを使用するという奇策に出て観客を驚かせたが、度重なるジュリアとのリング内外の戦いを通じて、中野はプロレス技もトークスキルも盗んでしまった。

 ライバル関係に戻った二人は再び睨み合った。

 ジュリアが「そろそろお客さんに挨拶しろ」とゼスチャーで示唆すると、中野は観客に感謝の言葉を述べ、スターダム恒例の最後の締めにかかった。

 「今を信じて 明日に輝け We are STARDOM. ありがとうございました!」

 万雷の拍手が鳴り響き、再び会場に中野のテーマソング、『トワイライトドリーム』が流された。中野が立ち上げた新ユニット、コズミックエンジェルスのメンバー、白川未奈とウナギ・サヤカが中野に駆け寄り、中野を担いだ。
中野たむはスターズから独立して新ユニット、コズミックエンジェルスを結成
(コズミックエンジェルス・・・左から白川、中野、ウナギ)

感動のフィナーレ


 肩車の上から中野が観客に向かって敬礼のポーズをとり、ニッコリと微笑んだ。とても可愛かった。

 その天真爛漫であどけない顔をジュリアはリングの下から暖かい視線で見守っていた。

 そして、関係者に「今、何時何分かわかりますか?」と丁寧な口調で尋ねた。

 二度目の緊急事態宣言の影響でスターダムは午後8時までに興行を終えるように行政側から要請を受けていた。まだ多少の時間があることを知ったジュリアは急いでリングに戻り、肩車から降りた中野に握手を求め、右手を差し出した。
中野たむに握手を求めるジュリア
 雪解けムードになったとはいえ、今までジュリアとの間にひと悶着もふた悶着もあった中野はほんの一瞬、握手を躊躇った。

 ジュリアは素早く右手を引っ込め、左手で中野の右手をぎゅっと掴んだ。瞬く間の出来事に何がなんだかわからず唖然とする中野・・・
敗れたジュリアは勝者、中野たむを称えた
(突っ張り通したジュリアも最後は中野たむの偉業を称えた)

 気がつけば、ジュリアは中野の手を高々と上げ、観客に拍手を促していた。戦友の粋なはからいに中野は思わず目頭を熱くした。

 大勢の観客が泣いていた。溢れる涙をマスクで拭う人もいた。コロナ禍で苦しむ人たちに、中野もジュリアも、未来永劫心に残る「感動」という名のギフトを贈ったのであった。

 悲願のベルトを手にして花道を歩いて退場する中野に今一度、拍手の嵐が巻き起こった。
ジュリアを下して中野タムが髪切りマッチに勝利
 中野が出口の近くまで来た時にリングアナが中野の名をコールした。

「第15代ワンダー・オブ・スターダムチャンピオン、ナカノゥ タムゥゥゥ!!!」

 万感の思いを胸に中野はベルトを抱きしめて大号泣、その場に倒れ込んでしまった。武道館を満員にしてコンサートを開くというアイドル時代には果たせなかった夢が形を変えて成就した。

 花道で倒れた中野は会場に響き渡る『トワイライトドリーム』、自分自身の歌声に聴き入っていた。今、手にしている白いベルトはかつて追いかけた遠い虹であった・・・

 チャンピオンになってこれほど狂喜したレスラーを今までに見たことがない。

 激闘の後に展開されたこの熱いドラマの一部始終を下の動画は歴史の語り部となって伝える。



 控え室で報道陣の取材に応じたジュリアは「中野たむと同じ時代にレスラーになり、中野たむと出逢えたことが嬉しい」と中野との邂逅を喜ぶコメントを残した。

Epilogue


 一夜明け、中野はツイッターを更新した。そして昨日の敵に改めて感謝の意を表した

「ジュリア、ありがとう。あなたがいたから、私は強くなれた」
中野たむ新ヘアスタイル
 これに対するジュリアの返信が心憎いほどクールであった。

「最初っからムカつくくらい強いよ。おめでと」
ジュリアは丸坊主になってもかっこいい
 デュエルの第一章を終えた二人は次なる闘いに向けて再び歩み出した。(了)

リヴィエラ倶楽部
佐々木智親


ランキングサイトに参加しています。本記事を評価して下さる方は上記テキストリンクの文字上をワンクリックしていただければ助かります。

<おすすめコラム>
ジュリアのライバルは木村花から中野たむへ
令和の敗者切りマッチ

今を信じて明日に輝け We are Riviera Club!
中野たむがワンダー・オブ・スターダムの新チャンピオンに

【泣ける話】大金を捨てて見知らぬ少女を救った企業【感動実話】

泣ける話(実話)
★難病に襲われ、助かる見込みのほとんどなかった女の子の命を救ったのは、彼女と縁もゆかりもない一人の青年実業家の英断だった・・・

 人は映画やドラマの美しい話に涙を流します。何故、泣くのでしょうか?

 それは現実には起こり得ぬような話に心を揺さぶられるからです。

 では、現実の世の中に映画やドラマでよく見る物語が極端に少ないのは何故なのでしょうか?

 それは人間の弱さ故です。

 誰もが自分を守るために必死です。自分の生活、自分の将来、自分の立場などを守るために、心ならずも他人を傷つけてしまったり、助けを必要とする人に愛の手を差し伸べることを躊躇ってしまったりするのが世俗に染まりきった人のお決まりのパターンです。

 自分の利害を度外視して困っている人を助ける人はほとんどいません。ましてや会ったことすらない人を多大な犠牲を払ってまで救おうと試みる人は皆無に近いでしょう。

 今から紹介する話は私が後世に語り継ぎたい美談(実話)です。以下、姉妹サイトのコラム、【新時代攻略】Pスーパー海物語IN JAPAN2の爆発報告2の最終章から「泣ける話」を引用します。(※引用部分はパチンコとはなんの関係もない話です)

心に勝る技はなし

 上の小見出しは、かつて私が勤務していた会社の若き常務(のちの社長)の名言です。

 

 この会社は自己啓発に熱心な人々に異業種交流会やセミナー等の機会を提供する会員制クラブを運営していました。私は事務局スタッフの末席を汚し、メンバー(顧客)向けのイベントを企画する仕事に従事していました。

 

 こんなエピソードがあります。

 

スーパー海物語INジャパン2の兆し予告はチャンス目攻略で ある会員のご令嬢(5歳の幼児)が難病に見舞われ、手術当日に同じ血液型(B型)の人間が50人も必要な事態に直面していました。複雑な医学的事情により血液銀行にある凍結された血液では無理とのことでした。

 

 手術に立ち会うことが可能な50人の輸血協力者を自力で集めることができなければ、娘の命は助からないという過酷な状況に置かれたその人は愛知県内の某市役所に勤務される方でした。

 

 はじめは職場の仲間に協力してもらおうとしましたが、「業務に支障が生じる」、「前例がない」という理由で上層部から拒絶されました。同じ依頼を上部機関の愛知県庁にも出しましたが、同じ理由で断られました。実に冷たい世の中です。

 

 私が呆れたのは「前例がない」という発想です。人道的に必要なことであっても前例がなければできないということは、多少の悪事も前例さえあればできるというのがお役所の論理なのでしょうか。

 

 市役所の規模であれば、たしかに業務に影響が出て市民に迷惑をかけるという言い訳も成り立つでしょうが、県庁の職員数を考えれば、上手にやりくりすることはできたはずです。

 

 切羽詰まったその人はなんと私の会社の顧客相談室に電話をかけてきて、「御社の従業員の方々に協力していただけないでしょうか」と泣きついてきました。

 

 その人の娘を助けなければならない義理など少しもない、縁もゆかりもない私企業に対して、顧客の一人であるということだけを盾にして、こんな依頼をしなければならなかったその人の辛い心情は察するにあまりあります。

 

 「一生のお願いです。娘の命を見捨てないで下さい」

 

 泣きながら同じ言葉を何度も繰り返す顧客に、電話に出た社員はうろたえるばかりでした。

 

Pスーパー海物語IN JAPAN2は保留予告の出方で当たるまでの近さを測る この会社の従業員の大半は「内勤営業」の社員でした。彼らは一般個人に電話をかけてダイレクトセールスを行っていました。

 

 「電話営業」と言えば、押し売り、消費者センター等を連想して良い印象はないかもしれません。全国各地の営業所では、体育会的な雰囲気の中で、気合を込めて受話器を握った営業マンたちが朝から晩まで大勢の人々に電話をかけまくり、必死に食らいつく営業活動を展開していました。

 

 電話営業の最大の利点は東京の人に電話をかけて、断られた1分後には埼玉の人と話ができる時間効率の良さにあります。

 

 東京から埼玉に移動する時間が全くかかりません。入会するために約30万円が必要なクラブでしたが、片っ端から電話をかけまくれば、統計上、確実にオーダー(申し込み)が発生します。凄腕の営業マンは一日に数件の契約を取ることすらあります。

 

Pスーパー海物語IN JAPAN2が海の甘デジと一緒pに並んでいる場合、攻略は要注意 50人の営業マンが一日拘束されるだけでその日の売り上げは激減します。

 

 のちに私の上司となるW氏がそのダメージを計算したところ、50人の平均的な能力の営業マンが勤務を離れて輸血に協力すれば、一日の売り上げが一千万円ダウンするという結論に達しました。

 

 これは飽くまでも営業上の損失にすぎず、実際は交通費などを含めてそれ以上のダメージがあります。

 

 顧客相談室に泣きついてきた会員への対処は最終的に会社のブレーンであった法務担当のW氏に委ねられることになりました。人一倍正義感の強いW氏は燃えました。なんとしてでも窮地に陥ったこの人を救ってやろう、と。

 

 当時、営業部門全体を統括していた常務は見るからに金の亡者のような人でした。正義、誠実をこよなく愛するW氏とは一見して正反対に見える人でした。

 

 一件でも多くのオーダーを取らせるべく社員を煽りまくり、ブレーキの壊れたダンプカーのような暴走ぶりで会社の売り上げを激増させ、ついに銀座に本社を構える企業にまで成長させた立役者です。

 

ボーダー、設定判別などは本質的な攻略法にあらず 成績優秀な営業社員には一着20万円もする高級スーツの仕立て券をプレゼントしたり、年に2回、営業コンクールを開催し、ノルマを達成した部署の社員を全員、会社のお金で海外旅行に行かせたりする豪放磊落な人物でした。

 

 常にインセンティブをちらつかせて社員の士気を高め、幹部社員には中小企業のサラリーマンでは考えられない高給待遇(例・年収2000万円)をして自分の忠実なしもべにしてしまう手法は金権政治の名手、田中角栄氏を彷彿させたものでした。

 

 そんな常務にW氏は恐る恐る近寄り、土下座してお願いをしました。「常務、ぶん殴られることはわかっています。私を何度殴っても結構ですから、ある人の命を救って下さい!」と頭を下げ、震える声で「実は、ある会員さんから奇特な陳情がございまして・・・」とその内容を打ち明けました。

 

 営業損失の試算結果に話が及んだ時、W氏の額からは脂汗が滲み出ました。本当に殴られるかもしれない、解雇されるかもしれない・・・

 

Pスーパー海物語INジャパン2をストロークで勝とうとするな。設定示唆なども問題外 常務は怒り狂った表情で机の上に置かれた嘆願書を物凄い勢いで跳ね飛ばしました。

 

 W氏が何日もかけて書き上げた数十頁にも及ぶ嘆願書は空しくも床に落ちました。「分厚い嘆願書」はW氏の執念の産物でした。

 

 社員から「営業の鬼」と恐れられていた常務。ものを売ることにかけては天才的でも、人としての情がどこまで通じるのかわからないこの人に真正面から話をしても相手にされないだろうという不安が当初、W氏の脳裏をかすめていました。

 

 W氏は医学書を自費で購入し、それがどういう病気であるか、何故、50人の献血が手術日に必要なのかというような事柄に至るまで、微に入り細を穿つ嘆願書を書き上げました。ところどころに心臓の絵など説明に必要な手書きのスケッチまで挿入されていました。

 

 「これだけの意気込みを示せば、お金にがめつい常務の心を少しは動かせるかもしれない」とW氏はこの嘆願書に一縷の望みを託したのです。数日間、通常業務をほとんどせずに嘆願書の作成に明け暮れていたわけですから会社の視点で見れば、仕事をさぼっていたことになります。

 

 非情にも、常務は最初の一頁にすら目を通すことなく、机に置かれた分厚い嘆願書を片手で弾き飛ばしました。こんなものは読む気にもならないと言わんばかりの態度でした。W氏の数日間の苦労が水泡に帰した瞬間でした。

 

 「やはり、この人にこんな話を持ちかけること自体、土台無理だったか」と諦めかけた時、W氏に放たれた常務の言葉は予想だにしないものでした。

 

「おい、こんなものを書いている時間があるんだったら!!!」

 と常務は怒鳴り、

「本来の仕事に精を出せ!」

 とでも言うかと思いきや、

「人の命と一千万円、どっちが大事なんだ!? 一千万円か?」

「もちろん、人の命です。ですから、私はこの嘆願書を作成し、常務に無茶な要求をのんでもらおうと・・・」

「だったら、一刻を争う問題じゃないか。Wさん、こんなものを書く前にもっと早く俺のところに来いよ」

 

 常務は一転して諭すような口調で言いました。

 

世の中にはな、何事にも優先してやらなければならないことがあるんだよ。この件がまさにそうだな。こんなものを書くのに何日もかけるとは、なんて間抜けなことを・・・」

 どうやら予想は良い意味で外れて、常務は意外にも売り上げを度外視して、幼い女の子の命を救いたい様子でした。

 

 人は見かけによらないものだとW氏は常務を見直しました。ふと気づけば頬には大粒の涙が流れていました。

「市役所にも県庁にも断られて当社に泣きついてきたんだ。見捨てるわけにはいかない。俺が号令をかけて、当日までに名古屋、東京、大阪の営業所からB型の社員を50人集めてみせる!」

 と常務は力強い口調で叫びました。

「平日なので売り上げに甚大な影響が出ます。常務、正気でしょうか」とW氏が念を押すと、

「気にするな」

 と涼しい顔。

 

Pスーパー海物語IN JAPAN2の攻略法 しかし、W氏にはもう一つの不安がありました。気がかりなことが他にもあったのです。

 

 「常務、B型の社員に手術への協力を強制することはできないと思います。自らの意志でもって協力してくれるボランティアを募らなければパワハラによる人権侵害になります」

 とW氏が言いかけた途端、常務は再び語気を強めて言いました。

「人権? それは現代の美しい偶像だ。そんなものを拝むほど俺はアホじゃない。手術は間近に迫っている。そんな配慮までする時間の余裕はないぞ。俺が職務命令としてB型の社員を病院に出張させる。会社の業務の一環としてな。うちの社員ならば喜んで従ってくれるはずだ」

 さらに続けて、

「俺は今すぐに動く。名古屋、東京、大阪の社員の血液型を調べる。B型の社員が50人もいなければ、広島、仙台の営業所からも社員を動員する。それでも足りなければ、札幌、福岡の社員もな」

「莫大な交通費がかかりますが・・・」

「構わん。俺が全責任を負う。心配するな」

 その後、常務はW氏の見ている前で各営業所の所長、営業統括本部の部課長クラスに連絡をとり、すべきことを命じ、当日の段取りをあっというまにつけてしまいました。

 

最強攻略法・海殺しXでPスーパー海物語IN JAPAN2の攻略を 手術当日、名古屋営業所以外の社員は新幹線で名古屋に向かい、病院到着後、数時間に及ぶ手術に立ち会いました。帰社したのは営業時間が終わろうとしている頃でした。

 

 この日、輸血に協力した社員は貴重なセールスの時間を奪われ、残務処理的な仕事しかできませんでした。

 

 固定給+歩合給でサラリーをもらっている営業社員は常務の命令による「特異な仕事」で稼ぎを減らしました。しかし、不平をこぼした社員は一人もいませんでした。

 

 彼らの関心は大手術を受けた女児の生命の行方だけでした。実は、手術が実現したとしても助かる見込みはそれほど高くはなかったのです。

 

 常務はそれを百も承知の上で一千万円という大金を捨てたのでした。

 

 このことを知っている社員たちは、自分たちのコミッション(一件の成約につき数万円の成功報酬)など数字が小さすぎて、取るに足らないものだと思いました。毎月、家のローンの支払いに四苦八苦している営業力の低い社員もこの日ばかりはそんなことはどうでもよいという心境でした

 

 残業中、ダイレクトメールの宛名書き、切手貼り等の雑務をこなしていた彼らは明らかに落ち着きを欠いていました。自らの血液が流し込まれた女の子が助かりますように、という祈りがオフィス全体を領していました。

 

 手術の成功を伝える一報が入った時、各地の営業所からは大歓声が沸き上がりました。

 

 この日、幼子(おさなご)の尊い命が救われ、会社は試算通りの損失を被りました。

 

 ところが、不思議なことに、この出来事を境に、会社はめざましい躍進を遂げ、子会社を次々と立ち上げる業界ナンバーワンの企業に成長しました。

 

 後日、社長以下、会社の役員たちがお見舞いの品として篭詰めの果物を持参して、その顧客のご自宅を訪ねた時のことです。顧客はありったけの言葉を駆使して心からの謝意を伝えました

 

「本当に御社には頭が上がりません」

「まさか民間の企業が娘を助けてくれるとは・・・」

「私は御社が運営される団体のメンバーシップを買っただけです」

「全国に何万人もいる客の一人にすぎません」

「皆さんともはじめてお目にかかりましたし、御社との特別なコネもありませんでした」

「私は門前払いを承知の上で最後の賭けに出たのです」

「そんな私の願いを御社は真摯に受け止めて下さった」

「私は一生かけて御社が被った不利益を弁償させていただきます」

 

 その顧客は役員たちと目を合わせることすらできませんでした。

 

 しばし沈黙の後、

「弊社の損失はとても一個人が返済できる金額ではありません。弁償は固辞します。人の命を救えただけで私たちは十分に幸せです。きっと、輸血に協力した社員たちも同じ思いでしょう。彼らはコミッション契約で働いていますので、手術の日は一件の契約も取れず、そういう意味ではさぞかし辛かったとは思いますが、それを上回る幸せが彼らを包み込んだことでしょう。弊社はそういう人物しか採用しませんので・・・」と常務が語りかけた途端、顧客は号泣しました。

 

 業務に支障が生じようと決して倒産することのない市役所からも県庁からも見捨てられた少女の命を救ったのは、神がかった営業力で名もない企業で成り上がった一人の勇者の剛毅な決断でした。それは無償の愛アガペの愛でした。

 

 困っている人を見て助けずに放置するという選択肢は常務の頭の中には最初からなかったのです。お金の問題ではなかったのです。

 

 ましてや人の命を救うにあたり前例の有無を気にするような官僚的発想などあるわけもない。美談を商売に利用するような企みもなく、その後、このエピソードが常務の口から語られることは一度もありませんでした。

 

 常務はごく当たり前のことをしたとしか思っていなかったのです。ここに人としてのスケールのでかさがあります。

 

 私はかつてこの会社に勤めていたことを誇りに思っています。この会社で社会人としての第一歩を踏み出せたのは幸運なことでした。この会社の役員に可愛がっていただき、この会社の上司、先輩から社会の仕組みを習い、仕事の基礎を叩き込まれ、人としての道を教えていただいたことに感謝しています。

 

 今、私は通訳、翻訳、当倶楽部の運営という全く違う仕事をしていますが、私の社会人としての原点、仕事力の源泉はいずれもこの会社にあります。この会社で鍛えられていなければ今の自分はなかったと思いますし、このようなコラムを書いたり、パチンコ攻略ノウハウを開発することもできなかったと思います。

 

 今考えても信じ難い話です。

 

 一千万円がひと粒のピーナッツにすぎない世界有数の大企業ならばさほど驚くに値しない話かもしれませんが、普通の企業では有り得ない話と言えないでしょうか。まだ成長途上の中小企業にすぎなかった頃、倒産の危機と背中合わせでこの大英断に踏み切った常務を私は心の底から尊敬しています。

 

 令和の時代、このような話が少しも珍しくない世の中になってほしいものです。



リヴィエラ倶楽部

佐々木智親(最強攻略法・海殺しXの開発者)



ランキングサイトに参加しています。本記事を評価して下さる方は上記テキストリンクの文字上をワンクリックしていただければ助かります。

もっと楽しく もっと夢を

 泣ける話短編

 

海物語シリーズのハマリ目(不調台の特徴)

海物語ハマリ出目
★海物語シリーズ全機種に共通するハマリ目、死の出目を覚えよう! 悪い台を傷の浅いうちに捨てることが投資の節約、勝利の近道であることを忘れずに!

関連コラム:
【海物語】この出目頻出は不調の兆し

新エース登場:
スーパー海物語IN沖縄5の攻略【祝祭ふたたび】

衝撃の事実:
【噂の検証】海物語12秒セット打法?

ハマリ出目その1(花子)


  海物語シリーズの機種において、縦に上から順に875(ハナコ)と並ぶ出目は左、中央、右のどこに出ても悪い。又、左上から右下に875と降りてくる斜めの出目も同様に歓迎できない。
海物語の死の出目
 SANYOはマガジンハウス社に恨みでもあるのだろうか。同社の看板雑誌、「HANAKO」に広告の掲載を断られたことが過去にあるのではないかと勘ぐりたくなるほど、このハマリ出目は不調台に頻繁に出る。

ハマリ出目その2(左翼)


 同様に、海物語シリーズの機種において、縦に上から順に349(サヨク)と並ぶ出目も左、中央、右のどこに出ても悪い。左上から右下に降りてくる349も同じく。
海物語無料攻略法

この国に生まれてよかった


 SANYOは筆者と同じで左翼活動家が大嫌いなのかもしれない。

 相対的に評価すれば、我が国はかなり優秀な国家である。

 国民の勤勉さ、一丸となって一つの目標に向かって邁進する国民性などが世界に誇れる国家を育て上げた。日本は国力の最盛期を過ぎたとは言え、20世紀の中葉に昇り始めた太陽は今、最終の輝き(夕日=美の極致)に向かっている。
出目の偏り

 やがては日没(国家の没落)という宿命の時が来よう。しかし、日が落ちた後は美しい星空が我々を迎えてくれるに違いない。これまでに築き上げた国家の力が国民の生活を支えることになる。
海物語シリーズの攻略法
 日本は国民が安心して暮らすことのできる素晴らしい国である。過去の国策の一つひとつの積み重ねが現在の繁栄をもたらした。現在の繁栄が未来の日本を守る。この順調な流れを阻害しようと目論む反体制活動家の鈍った神経には閉口する。

在日いじめ、パチンコいじめ


 しかし、愛国者の私もいたずらに「保守」という言葉を美辞麗句にして連呼する近頃の右派には同調できないことが多い。特に人種差別主義者(極右)とはまともな対話が成立しない。
パチンコ換金廃止
 昨今、右翼活動家(主にネット右翼)の中には北朝鮮、韓国憎しの感情的動機から攻撃の矛先をパチンコ業界に向ける頓珍漢な輩が後を経たない。彼らはパチンコの非合法化、換金禁止を提唱している。

 「在日」と呼ばれる人々は痛ましい歴史を経て今日に至っている。日本人同様、在日の人々にも良い人もいれば悪い人もいる。良い人は心ない差別を泣きながらこらえ、悪い人は差別に憤って逆襲に転じる。

 いずれにせよ、就職のハンディなど一般の日本人には想像し得ない悲しみを背負って彼らは生き抜いてきた。

 彼らの多くは同胞が集まるパチンコ業界にしか生きる場所を見出せなかった。彼らが世間から見下されている世界(パチンコ業界)に安住の地を得た後も迫害の手を緩めないとは人道的にも許し難い。
パチンコ 在日差別
 感染リスクが非常に低いにもかかわらず、不当なバッシングを浴び、緊急事態宣言下で休業要請に従わなかったというだけで、パチンコ業界だけが店名公表の憂き目に遭ったことは記憶に新しい。この究極の不公平(他業界は一件の例外を除き、休業に応じなくても店名公表なし)は在日差別がいまだに根絶していないことを強烈に物語っている。

 余計な話が長引いた。

 左翼嫌い(根拠のない邪推にすぎないが)のSANYOも自分たちの敵は左翼ではないので、そろそろこの不調出目(349)も別のものに変えた方がよいとも思えるが、本稿執筆の時点で海物語シリーズの最新機種、大海物語4スペシャルを打っても、根幹プログラムの改変がないため、いまだに「花子」同様、「左翼」も相当嫌われている。
海物語メダル
 政治的な話はもうやめよう

 村下孝蔵さんの名曲、『この国に生まれてよかった』を聴けば、誰もが左翼とは距離を置きたくなるであろう。

海物語シリーズ不調台の特徴


 875と349の二つのハマリ出目は好調台にも出るが、決して頻発はしない。泥沼のハマリに陥るような台はこの二つのハマリ出目がコンスタントに発生する。その間隔も短い。
海物語攻略
 つい先程、出た不調出目が短いスパンで再び出るという悪循環をハマリ台は一向に断ち切ることができない。

 リーチがあまりかからない台、あるいは、それとは逆にスーパーリーチが頻繁に発生するも決め手(魚群、ビッグバイブ等の強烈なインパクト)に欠ける台も、飽きるほど発生するスーパーリーチの合間に、この二つのハマリ出目はしっかりと顔を覗かせる。

裏サメにも注目


 ハマリ出目が頻出する台の大半は裏サメ(1と9の間にある4、厳密には「裏ザメ」)の動きにも注目する必要がある。

 大抵の場合、下記のコラムで解説する悪い現象とワンセットになっている。

海物語シリーズの裏サメ3法則
~不調台を出目で見抜く
海物語の裏サメの法則とハマリ目
 
 ハマリ出目が異常な頻度で発生する台には裏サメ3法則の全てが伴うケースも珍しくない。

オカルトにあらず


 「いい加減、こんなくだらない台を打つのはやめなさいよ」とご親切にも台からやめ時のサインが送られてくるにもかかわらず、ド素人は何も考えずにそのような台を打ち続け、5万円を稼ぐつもりで家を出たのに、5万円を失って帰宅するというような情けない結末を招きやすい。
海物語ハマリの兆候
 このような攻略情報を世間ではオカルトと呼ぶ。しかし、海物語シリーズに限って言えば、オカルトを笑うものはオカルトに泣かされる。

SANYOの得意技は二つ


 SANYOは常にパチンコを打つ楽しさをパチンコファンに堪能させることを視野に入れて新機種の開発に取り組んでいる。

 長年にわたって海物語シリーズを打ってきた人であればおわかりかと思うが、SANYOの機種(特に海物語シリーズ)打ち手の予想通りの展開を実現させて素人攻略を応援するような一面がある一方で、打ち手の予想を見事に裏切って驚かせるという芸当もお手の物である。
海物語図柄
 たとえば、通常時も、確変中も、時短中も魚群が出まくって、そのほとんどが当たる台は誰もが喜ぶ絶好調の台である。

 そのような台を打っていれば、海物語歴の長い人は素人でも「この台から離れてはいけない」と本能的にわかる。「まだまだ出るぞ」と思って打っていると、望み通りの展開になって打ち手は大喜びする。
海物語 ハマリの兆候
 一方、爆発台なのに海物語シリーズの最大の売りである魚群が滅多に出ない台も非常に多い。

 ボタンを押せば魚群の代わりに一発告知の豪快な音が鳴り響いたり、確変中、時短中にレッツマンボーのような特殊なリーチがかかって魚群もなしに当たることもある。(魚群の代わりに炎目が出ることも)

 確変中、時短中に全然リーチのかからなかった台が突然、ウリンチャンス、ぶるぶるチャンス、タッチチャンスのような特殊なリーチで当たって確変プレーを継続させ、打ち手を興奮させるパターンもある。(註・このような特殊なリーチが通常時の当たりに使われる台は約70パーセントの確率で多連荘には発展しないが、確変中、時短中に発生する場合はその台が好調台である可能性が極めて高い
ワリンチャンス

 ありとあらゆる手を使って打ち手を驚かせる爆発台は魚群出現度が低めになっていて、何度も時短に突入しながらも時短中に確変を引き戻す展開で大連荘に発展しやすい。

 このタイプの爆発台(魚群中心でない爆発台)でも魚群が全く出ないわけではない。忘れかけた頃に魚群が出て打ち手をほっとさせるのもこのタイプの好調サイクル台最強攻略法・海殺しXのテキストブックで詳述する裏モード「イレギュラーB」参照)の専売特許である。
海物語で魚群が出ない爆発
 このように、ある時は打ち手の予想に沿った展開を見せ、ある時は打ち手の予想を大きく裏切り、時には興奮させ、時には失望させるのが海物語シリーズ全機種に共通するプログラムである。

オカルト攻略を誘う知恵


 二刀流の演出で打ち手を楽しませるSANYOではあるが、打ち手の読み筋通りの展開で安心させるパターンは他機種に比べて格段に多い。

 海物語シリーズのリーチ目で最も有名な339が縦に並んだり、左上から右下にかけて降りてきた場合、その台が当たり番(ホルコンが次の当たりを予定している台)の時は、ミドルならばその後の40回転以内に当たりが発生しやすい。
リーチ目海物語シリーズ共通の
 上記のリーチ目コラムでも言及したように、リーチ目はホルコン上のグループでつながれた数台に一斉に出現する。(そのグループがアクティブになった時にグループ内の台に一斉にリーチ目が出る)しかし、すぐに当たるのはそのうちの1台のみである。
海物語リーチ目
 したがって、最強のリーチ目と呼ばれる339でさえ、それが出現してその台がほどなくして当たる確率は、単純計算で3台1グループでは33.3パーセント、4台1グループでは25パーセント、5台1グループでは20パーセントとなるが、実際は台のロムの力(=サイクル状態)当たり番獲得競争における最大の要因となるため、100を台の数で割る単純計算ではその期待値を計ることはできない。

 好調グループの強い台であれば、その期待値が50パーセント近くなることも珍しくない。
海物語期待値
 リーチ目が出た後に無事に当たるような読み筋通りの展開で勝てた時、打ち手は海物語の虜になる。これこそがSANYOの戦略であり、海物語シリーズの人気を支える原動力になった。

 海物語シリーズは新機種が出ても、根幹プログラムには変更点が見られない。新しいスーパーリーチの演出やスーパーリーチもしくはリーチに至る過程で発生する演出に違いはあっても、339の法則などは全く崩れることがない。

意図的な謎かけ


 SANYOはわざとこのような出目の偏り(好調サイクル台に特有な出目)を仕組んでいるものと思われる。次に出す海物語の新機種も打ってもらうために。

 ハマリ出目、不調サイクル台に特有の現象も同様である。新機種が出ても何一つ変わらない。(一般にはあまり知られていないが、現代のパチンコはどの機種にも好調サイクル、通常サイクル、不調サイクルというものがあり、それらがランダムに繰り返される仕組みになっている。サイクルごとに大当たり確率が異なり、メーカー発表の大当たり確率は全てを総合した時に大当たり確率にすぎない。ホルコンは内部の大当たり確率が甘くなっている台を優先的に当たり番に選びやすい仕様に仕上がっている

 初代海物語は謎かけを好むスフィンクスであった。
海物語の謎
 まだホルコンの隠れた機能(大当たりの誘発)がほとんど世間に知れ渡っていない頃、パチンコ攻略家は出目の研究(主にリーチ目とハマリ目)に明け暮れていた。

 そのうちにパチンコ雑誌を通じて、出目情報が一般人にも広く知れ渡るようになった。しかし、こんな単純な攻略情報だけで勝てるほどパチンコは甘くない。

 時には作戦図星となっても、時にはあえなく撃沈して、勝ったり負けたりを繰り返すのが素人である。
パチンコで勝ったり負けたり
 しかし、一方的に負けてばかりではないため、素人は今までの負けを取り戻そうとして、今日もホールに足を運ぶ。たとえ10年間で一千万円を失うことになろうとも。

人心掌握のうまさ


 世間がオカルトと嘲笑する稚拙な攻略ノウハウをある程度までは成立させるように設計されていることが海物語シリーズの最大の特徴の一つである。

 根幹プログラムをいじらないからこそ海物語を打つ人は今までの経験で学んだことを新機種にも応用しようとする。ここにSANYOの人心掌握術の巧みさを見る。

 新作が出てから今までのセオリーが全く使えなくなってしまえば、海物語を打つ人は確実に減る。

偉大なミステリー作家


 これを防ぐために、SANYOは初代海物語をスフィンクスにして、謎かけを行わせた後、継続機種においても、新機能が導入されるたびに、リトル・スフィンクスの役割を担わせてきた。

 出目だけではない。

 チャンス目、一発告知など新システムを導入するたびに、SANYOは「この法則を見破れますか?」と海物語ファンに問いかける。
海物語の謎
 あたかも推理小説の作家が読者をわくわくさせるストーリーを次々と考え出し、読者に推理する楽しみを与えているかの如く、SANYOの推理小説は続編を重ね、海物語シリーズはパチンコ史上、記録的な長寿機種となった。

 この偉大さを我々は賞賛してやまない。
海物語はミステリー

チャンス目も


 当倶楽部の名を世間に知らしめるきっかけとなった下記のコラムをまだご覧になっておられない方はこの機会に是非ご一読されたい。

【沖縄5 大海4攻略】海物語チャンス目の秘密

 このコラムは海物語シリーズのチャンス目の出方に関して、良パターン悪いパターンを解説している。

 海物語シリーズにチャンス目という演出が追加されてからすでに10年以上の月日が流れているが、今でも上記のコラムが教える法則は生きている。

 出目情報とは異なり、チャンス目の法則まで看破している人はごく少数にすぎない。しかし、台に発生する現象に敏感な人はこの法則にも精通されているものと思われる。
海物語のチャンス目法則

あの秘密も


 さすがに、下記のコラムで触れる神秘の回転数については、99.999パーセントの人が全く気づいていないと断言できる。(もっとも、これはホルコンの仕様と関係があるため、海物語シリーズに限らず、パチンコ全機種共通の秘密ではあるが、このコラムで熱く論じられている「神秘の回転数」をカシオペア攻略術を購入せずに自力で発見することのできる人はその時点で天才と認定して差し支えなかろう)

カシオペア攻略術の神秘の回転数
(パチンコ全機種攻略情報)

 上記のコラムで明かした秘密は決して嘘っぽい「都市伝説」ではない。カシオペア攻略術(最強攻略法・海殺しXのオプション)の購入者はここに書かれた知識を利用して大勝ちしても、例外なくあまりの「薄気味悪さ」に全身が震える。
ホールコンピュータ(ホルコン)のトップシークレット

「危険領域速攻法」は何故当たりやすいのか?

 こちらのコラム↑でも「神秘の回転数」に度肝を抜かれた方の証言が読める。ご参考までに。

一発告知も


 海物語シリーズは一発告知にも良いパターンと悪いパターンが存在する。(下記コラム参照)

海物語シリーズ攻略のための「一発告知」学

 2007年にリリースされたスーパー海物語IN沖縄(最初の沖海)ではじめて一発告知(ハイビスカスフラッシュ)が導入されて久しいが、一発告知のパターンで台の善悪(ロムの強さ)を判断するこの攻略ノウハウもいまだに健在である。
海物語の一発告知の法則

何もかも踏襲


 このように、海物語シリーズには上級、中級、初級と難易度の差はあれど各種法則で埋め尽くされている。

 そして、あらゆる法則が新機種においても踏襲されるため、素人攻略家はいつまでも海物語を追いかける。

 出目にしても、チャンス目にしても、一発告知にしても、機種が出るたびに善悪のパターンを入れ替えたり、打ち手に簡単に読み取られないように複雑化することは至って容易なことであるが、SANYOのプログラマーはそのような意地悪を決してしない。
秘密海物語の人気の
 海物語がファンに愛されることを第一に考えているからである。全ての法則が踏襲される点が海物語シリーズ攻略の最大の醍醐味と言えよう。

ハマリ出目が出ても


 今回、新たに紹介したハマリ出目はどの台にも出る。既述の如く、好調台も例外ではない。

 したがって、2回や3回、このハマリ出目が出たからといって、すぐに台を捨てる必要はない。

 何故ならば、海殺しXのテキストブックで解説するサイクル変換の契機となる回転数(複数)通過後に今まで頻繁に発生していたハマリ出目が突然、発生しなくなったり、それどころか海殺しXが教える好調サインが多発する展開になることも少なくないからである
打法海物語攻略
 良い台は多少の辛抱ですぐに状況が好転する。リーチがほとんどかからず、ハマリ出目が何度も出る時はホルコンがその台の属するグループをアクティブにしていない可能性が高く、打つだけ無駄である。しばらく休憩して、打ち出し再開後も状況の変化がなければ何度も休憩を繰り返せばよい。(見込みのある台の場合)

限度を超える時は台を捨てる


 しかし、究極のハマリ台というものは、滅多にサイクル変換が生じない。サイクル変換の契機となる回転数を何度通過しても、そのたびにサイクル状態は据え置きとなる。
海物語シリーズのハマリ台に共通する現象
 こればかりはある程度の経験が問われるが、何度も休憩を入れて粘り打ちしても、打ち出しを再開した途端に「待ってました」とばかりにハマリ出目が出るような最悪の台は将来、大爆発する可能性も秘めているため惜しくもなるが、思い切って捨てる決断をしなければならない。(その台が何度も当たり番をスキップされ、グループ内の他の台が何回か当たった後にその台に戻ることも視野に入れる。海物語シリーズの場合、異常な頻度で悪い現象が生じた台は当たりさえすれば爆発する可能性が高いため)
海物語シリーズの不調台を識別する
 最強攻略法・海殺しXは海物語以外の機種にも十分に通用する攻略ノウハウであるが、海物語シリーズで使用する時に最も効果が実感できるはずである。

 本稿を読まれて、今回の攻略情報に確かな手応えを感じられた方は下記リンク欄で紹介する他の攻略コラムにも目を通していただきたい。

 特に海物語シリーズ以外の機種を好んで打たれる方には以下のコラムを推奨する。

パチンコに勝つ方法は単純明快!(攻略の極北)

 上記のコラムにはパチンコ常勝者になるために必須の攻略情報を網羅している。攻略という観点からは最高のコラムであると自負するものである。

 皆様の攻略力の向上を祈念して筆を置く。

リヴィエラ倶楽部 
佐々木智親
(最強攻略法・海殺しXの開発者)


ランキングサイトに参加しています。本記事を評価して下さる方は上記テキストリンクの文字上をワンクリックしていただければ助かります。

<海物語シリーズ攻略>
【沖縄5 大海4攻略】海物語S確変ダブルリーチ(1x9)の秘密
P大海物語4スペシャルの攻略レポート
【遊タイム攻略】P大海物語4スペシャル
大海物語4 BLACK(ブラック)攻略のお問い合わせが殺到!
海殺しX、大海物語4で大爆発!
【海物語】魚群が外れた後はやめる?
PAスーパー海物語IN地中海攻略
Pスーパー海物語INジャパン2の攻略
Pスーパー海物語INジャパン2に新攻略ノウハウで勝つ!
海物語 死の出目
海物語不調台の特徴



<人気コラム>
海物語はまりの兆候
海物語シリーズ不調出目
<ホルコン攻略>


鍛え抜かれたパチプロになるために 
リヴィエラ倶楽部公式HP
海物語シリーズ共通のはまりm目
リヴィエラ倶楽部(パチプロ養成道場)で楽しいトレーニングを!

※上の写真は女子プロレス団体「スターダム」のトップレスラー、中野たむ選手の練習風景です。

 

緊急事態宣言の再発令にパチンコ業界は?

二度目の緊急事態宣言にパチンコ業界は
★二度目の緊急事態宣言でもあからさまな差別に泣くパチンコ業界。永遠に終わらぬイジメを必死に耐え抜くドMの美学! 後半では新型コロナウイルス対策で最も重要なことを説く。

パチンコいじめは致命的な過ち


 一都三県に緊急事態宣言が再発令された。今回は飲食店の時短営業の要請に焦点を絞った内容となっている。
緊急事態宣言の失策 前回の緊急事態宣言下では感染リスクの低いパチンコ店を目を敵にして、休業要請に応じないごく一部のホールの店名を公表して、まるで良いことでもしているかのように勝ち誇っていた間抜けな知事が続出した。

 店名公表の結果、休業せずに営業を続けるパチンコ店が知れ渡り、かえってホールが賑わうという矛盾がマスコミや世間の批判を浴びた

 しかし、パチンコ業界だけを店名公表の対象として、休業要請を無視した他業界(どの業界も休業率はパチンコ業界のそれよりも遥かに低い)の店舗、施設にはなんのペナルティーも与えなかった自治体の差別政策は話題にもならなかった。

 多数の知事が正義の味方を気取ってパチンコ店を集中攻撃している間、飲食店を中心にクラスターが多発して、それが第二波、第三波の引き金となったのである。
パチンコバッシング
 感染リスクが低いパチンコ店を集中的に取り締まる時間と労力を感染リスクの高い飲食店の取り締まりにあてていれば、このような結果を見なかったことは明らかである。

 シャンプーの代わりにリンスをふりかけて、懸命に洗髪するも一向に汚れが取れないという実に頓珍漢なことに国も自治体も必死に取り組んでいた。それに対して、マスコミも国民も「シャンプーを使いなさい」とは誰も言わなかった。

問題の所在を明確にするために


 この誤った社会風潮を正すために、又、一連の社会問題の根底にあるものを白日のもとに晒すために、私は以下のコラムを発表した。

【パチンコいじめ】行政機関に抗議の電話をかけてみた
(自治体の不公平な政策を糾弾した電話のやりとりの要約)

パチンコ公開リンチは許されるのか?
(不当なパチンコバッシングを完璧に論証したもの)

【偏向報道】マスコミのパチンコバッシングを斬る【コロナ禍】
(政府、自治体の頭を鈍らせたマスコミの醜い報道を論理的に批判したもの)

 今からでも遅くない。物事の本質を見極める目世の不条理を憎む心を持つ方々は上記のコラムをツイッター、フェイスブック等を通じて拡散していただきたい。

やっと目覚めた政府


 ようやく過去の大失態に気づいた政府は国民がこの重大な過ち(大事なことを放置して無意味なパチンコ叩きに忙しかったこと)に気づくことを恐れている。

 過去の過ちについては一切言及せず、本来であれば前回の緊急事態宣言でしなければならなかったこと(飲食店に対する厳しい取り締り)を今頃になって全く厳しくない方法(休業ではなく営業時間短縮の要請)で実施しようとしている。なんとも情けない限りである。
緊急事態でふたたびパチンコバッシング
 政府にもプライドがある。政府の威信が傷ついては困る。

 正直に「前回はパチンコ店を集中的に取り締まりましたが、それはなんの意味もないことでした。そのために飲食店を中心に感染が広がってしまいましたので、今回の緊急事態宣言下では飲食店の取り締りを強化します」とはさすがに言えない。
二度目の緊急事態宣言
 政府が言わなくても、国民がこのことをわかっているのであればまだ救いがある。

 しかし、国民の大半はいまだにこのことに気づいていない。知らぬまに日本も民度の低い国になってしまった。

協力金なしの協力要請


 一都三県に二度目の緊急事態宣言が発令されて、対象区域内のパチンコ店、ゲームセンターにも20時以降の営業自粛の協力要請があった。しかし、飲食店とは違って、要請に応じても協力金は支給されない。
蔑視パチンコ業界を
 人を馬鹿にするにもほどがある。今回は特措法に則った法的な意味を持つ要請ではないため、これに従わなくても店名を公表されることはないが、この舐め切った態度にパチンコ業界がどう対応するのかが見ものであった。

パチンコ業界のリアクション


 東京都遊協はこの要請を受けて、加盟店に通達を通じて以下の指示を出した。

1.「パチンコ・パチスロ店営業における新型コロナウイルス感染症の拡大予防ガイドライン」の徹底(検温や台の頻繁な消毒等)

2.各種告知広告宣伝の禁止

3.20時以降の看板照明の消灯

 いずれも時短営業の要請とは無関係なものである。

 要するに、「宣言を重く受け止めている」というポーズを示し、東京都が認可する団体としての使命を全うしているふりをしているだけにすぎない。
服従お上に弱いパチンコ業界は緊急事態宣言でも政府に
 肝心要の20時以降の営業については「短縮営業等の自粛協力の呼びかけは、法令に基づく要請ではないが、政府からの呼びかけであり、社会の一員として、真摯に耳を傾け、各社、誠意ある対応をお願いしたい」とぼかした表現で事実上、従う義務はないことを暗示している。

 「誠意ある対応をお願いしたい」という表現は命令を避けているが、今後、想定されるお上からの吊るし上げに対して「自分たちは加盟店に適切な指導をしている」と抗弁可能な逃げ道を巧みに作っている。
緊急事態宣言後のパチンコ業界の動向
 加盟店に対しては、さりげなく「法令に基づく要請ではない」ことを知らせて、婉曲的に「従う義務なし」と言っている。

 神奈川県遊協も県内の加盟店に通達を出し、「時短営業は、地域の実情に応じて個別判断とする」、「業界団体が作成したガイドラインに基づく感染防止対策を徹底する」、「20時以降、屋外広告のうちネオン、看板証明、イルミネーション、デジタルサイネージ等は消灯する」と多少の表現の違いはあるものの、都遊協と全く同じことを指示している

相変わらずの弱気


 情けないことこのうえない。
緊急事態宣言に何も対抗できないパチンコ業界
 前回の緊急事態宣言の最大の犠牲者となり、知事たちの思慮を欠いた不公平政策によって多数の倒産企業を生み出してしまったパチンコ業界は今回も抗議をすることを見送った。

 法令に基づく時短要請からパチンコ業界が除外されたことは、パチンコ店の感染リスクが高くないことを政府がすでに承知していることを意味するものである。
パチンコバッシングに無抵抗を続ける弱気なパチンコ業界
 本来であれば、前回の緊急事態宣言における大失態を糾弾し、模範的な休業率を実現させたにもかかわらずパチンコ業界だけに的を絞って店名公表に踏み切った知事たちに謝罪を要求するチャンスであるというのに、言われなき批判を耐えに耐え、ひたすら殴られ続ける道を自ら選んだ。
パチンコバッシングに耐え忍ぶパチンコ業界
 学校で横行しているイジメの問題は教師の目の届かぬところで陰湿に行われる。しかし、パチンコバッシングは教師が率先して白昼堂々と一生徒を迫害している。

 政府は校長先生、自治体の知事は担任の先生である。教師自らがイジメを先導しているため、イジメられている生徒に同情する善良な生徒も彼を擁護することができない。
緊急事態宣言で再び苦しむパチンコ業界を救え
 言論界では私しかいないであろう、一貫してイジメられている子を助けようとしているのは。

 子供のいじめを論じる際に必ず出てくるのは「いじめられる子にも(いじめを惹起する)問題がある」という薄汚い論理である。

 パチンコで言えば、パチンコ依存症などの社会問題がパチンコ業界へのいじめを正当化しているわけだが、ギャンブル中毒はギャンブルをする人の自己管理力の欠如が問題視されるべきであり、パチンコ業界にその責任を押し付けるのは甚だ筋違いである。アルコール中毒の問題を酒のメーカーの責任にするのと同じである。

 そもそも、パチンコ依存症などの問題はコロナとは完全に無関係なものである。

悪質なイジメは終わらない


 パチンコ業界がお上に弱く、故なくしてひたすら殴られ続ける構図の背景には現在の3店方式による換金システムがある。

 パチンコの出玉を特殊景品に変えて、店外で売買するこの方式を政府は合法と認めているが、万一、政府が解釈を変更して、これを違法とみなせば、もうパチンコは換金が不可能となる。
パチンコ業界は緊急事態宣言に従順
 換金禁止となれば、業界ごと潰れてしまうことは明らかなため、パチンコ業界は常に政府を逆撫でしないように気を遣い、何事にも従順を尽くしている。

 一連のパチンコバッシングはいくら殴られても決して抵抗することがないパチンコ業界の弱みにつけこんだ非常に悪質なものであった。

パチンコ業界の唯一の抵抗


 しかし、「窮鼠、猫を噛む」の諺があるように、パチンコ業界も一度だけ抵抗した事実があることを知る人は少ない。

【コロナ禍】パチンコ業界が反撃開始!

 上記のコラムをお読みいただければわかると思うが、全日遊連傘下の全国遊技場青年部連合会はパチンコ店の換気能力の高さを証明するために、マスコミを招いて大きな実験を行っている。
パチンコ店は3密ではない
 これは非常に意義のあるパフォーマンスであった。人為的に発生させた煙をあっというまに排出してしまう実験映像はパチンコ店が密閉空間ではないことを見事に立証した。

 密閉空間が非常に危険な場所である理由はウイルスを含んだ飛沫が空気内に浮遊するからである。

 特に古いビルの中にある飲食店が危ない。客の口から放たれた目には見えない微粒飛沫の中にウイルスが含まれていることがある。
密閉空間が感染を招く理由
 この微粒は質量が軽すぎるために下に落ちることなく、空中を浮遊し続ける。

 換気の良い場所であれば、いつまでも留まることはないが、換気が不十分な場所に入れ替わり立ち替わり、多数の客が来ることにより、誰かの口から出たウイルスが別の客を襲うことになる。

 今、パチンコ店にマスクを着用せずに入店することはできない。遊戯中にマスクを外せば店員に叱られる。

 それに加えて基本的に会話のないパチンコ店は微粒飛沫が浮遊することが滅多にない上に換気能力は他の施設とは比較にならないほど優れている。
換気能力の高いパチンコホール
 このような密閉空間とはほど遠い場所を政府、自治体、マスコミは危険地帯であると決めつけ、国民に事実に反する印象を植え付けておきながら自らが広めた誤った情報を一向に訂正しようとはしない。

 イジメっ子というものは自分が悪いと思っても、苛めた相手に謝ることは絶対にない。これと同じである。

 言われなき批判を浴びせられ、窮地に陥ったパチンコ業界は身に降る火の粉を払いのけるために、必死の思いで多くのメディア関係者が見守る中で、前述の公開実験を行った。この結果を多くのマスコミに報道してもらうために。
マスコミのパチンコ叩き
 しかし、マスコミこそがパチンコバッシングの急先鋒なのである。イジメっ子同様、大半のメディアはパチンコ業界の悲痛な叫びを黙殺した。

 自分たちの過ちを意地でも認めることができないのであれば、せめて攻撃の矛先を飲食店に向けて糾弾するのが中途半端ではあっても正義というものではなかろうか。
パチンコ業界のマスコミへの反撃
 パチンコと違ってイメージの良い飲食店をバッシングの対象にすることをマスコミは好まない。イジメっ子がクラスで人気のある生徒には決して手を出さないように。

今後の展望


 遊協の通達を受け取った各ホールの反応は今回に関しては一様ではないと思われる。

 私の予想では、全国にチェーン店を持つ大規模ホールは協力金が出なくても営業上の損失を覚悟の上で20時以降の営業を自粛ところが多いと思う。

 対象区域内では、会社帰りのサラリーマンで混み合うゴールデンタイムの営業を停止することにより営業利益は削られても、対象区域外のチェーン店では通常通り営業できる。これが大企業の強みである。
コロナ禍におけるコンプライアンス
 企業の社会的責任(コンプライアンス)を自社が遵守している姿勢を世間にアピールすることにより、企業イメージの向上も期待できる。

 天秤にかけた場合、明らかにマイナスがプラスを上回るが、大企業は長期的視点に立った戦略を好む。

 目先の利益を重視して悪印象を残すよりも、コロナ禍が終わった後も安定経営を続けるために、犠牲を払ってまでもコンプライアンスを優先するところが多いと私は見ている。

 逆に中小規模のパチンコ店は従業員の生活を守ることに必死である。ゴールデンタイムの売り上げが見込めなければ毎月の固定費(テナント代、電気代等)の支払いにも窮するため、今回は協力の要請に従わないところが多くなると見る。

 そもそも従わなくても今回は店名を公表されることはない。
マスコミのパチンコ批判再び
 相変わらず悪意に満ちたマスコミは20時以降に営業を続けるホールの前にレポーターを立たせ、「現在、時刻は20時を回ろうとしているところですが、このパチンコ店は平然と営業を続けています」とでも言わせるのであろう。

 その後、店内に入って店長に「時短営業の要請に従わないのは何故ですか?」とくだらない質問を投げかけ、遊戯をしてる客に対しては「この時間にパチンコを打っていて罪悪感を感じませんか?」と意地悪なインタビューするに違いない。

 客が正論を述べてマスコミや自治体の姿勢を批判すれば、その映像は没にして、別の客が何か間抜けなことでも言えば、視聴者がパチンコに抱く悪印象を助長するものとして歓迎し、これ幸いとばかりにその映像を流すことになろう。

 レポーターがパチンコ店を苛めている間、すぐ近くのレストランは20時以降も堂々と営業を続けているに違いない
松戸市長の職権乱用
 前回の緊急事態宣言下では千葉県松戸市の本郷谷健次市長が休業要請に応じないパチンコ店に直接出向き、説得に挑むという前代未聞の大事件が発生した。

 市長がホールの責任者と面会するのは構わない。休業の要請を口頭で伝えることも構わない。

 しかし、市の職員にパチンコ店の真ん前で横断幕を持たせて、道行く人に入店しないように呼びかけた公権力の濫用は決して許されるものではない。これは民間企業の営業を不当に妨害するものである。
パチンコ店をいじめて正義の味方に
 しかし、マスコミはこぞってこの市長を英雄扱いして、市長の行動を称える報道をした。

 今回の緊急事態宣言下でこの市長が時短要請に従わない飲食店の前で同じパフォーマンスをする勇気があるかどうか私は注視している。

 絶対にしないであろう。

 イメージの悪いパチンコを敵に回しても市民からの反発はないが、悪印象が皆無の飲食店に対して再び職権濫用行為に及べば、その飲食店の常連客らが反発して、リコール運動も起こりかねない。

 「イメージが良い業界には優しく、イメージの悪い業界には厳しく」という不公正な方針は弾劾されなければならない。
緊急事態宣言の不条理

小池知事は一体何をしたのか?


 東京都の小池知事は新型コロナウイルスの対策のために全力を尽くしている。このことは素直に評価できる。

 しかし、この人のコロナ政策で賞賛に値するものは残念ながら一つもない。

 パチンコ業界だけを集中攻撃して、店名公表をした時、小池知事はあたかも自分が正義の味方であるかのように、陶酔感を漂わせ、記者会見では胸を張って「休業要請に従わないパチンコ店の店名を公開します!」と粋がっていた。
小池都知事のコロナ失政
 店名公表に踏み切るのであれば、最も危険な業界(飲食店)から優先して行うのが筋である。

 しかし、小池知事は最も危険な業界を完全に放置して、感染リスクが低く、休業要請を受けた業界の中では最も危険ではないパチンコ業界だけを標的にして、次々と店名公表をして得意になっていた。

 その間に飲食店を中心にウイルスの感染は拡大を続けていたのである。(この点については他の知事も同じ)
緊急宣言解除後の無意味なロードマップ
 政府が緊急事態宣言を解除した後、小池知事はロードマップなるものを作り、感染リスクの高くない業界から順次、営業の再開を許可するという独自の方法を採用した。

 ここでもパチンコ業界は感染リスクが最も高いカテゴリーに分類され、営業再開許可が出たのはどの業界よりも遅かった。

 結果的に多数のホールを倒産に追い込み、その余波でパチンコ業界に依存する関連業界にも甚大な経済的打撃を与えたが、少しも反省の色がなく、今回もパチンコ店に「お金は一円も出しませんが、協力して下さいね」と責任感の欠片も感じられぬことを言っている
小池都知事の無責任政策
 自分の失政がもたらした罪なきパチンコ店の倒産にも、それに伴う地域経済の悪化にも心を痛めることがない。

 パチンコやゲームセンターなどは生活に必要不可欠なものでないと馬鹿にしているのかもしれないが、これらの企業が倒産することにより、取引先の企業も雪崩式に崩壊に向かう。

 これから先、東京は職を失った人たちが今以上に溢れかえり、ネット喫茶難民は確実に増える。
難民ネットカフェ
 今回、営業時短の対象となる業界から密閉空間のイメージの強いインターネットカフェが外れたが、それはとりもなおさず、小池知事が自らの罪を内心では認めていることを意味するものかもしれない。

 そもそもロードマップとはなんだったのか。こんなことをしてなんの意味があったというのか?
無意味なロードマップ
 ロードマップは現実に全く即していない絵に描いた餅にすぎなかった。クリエイティブなアイデアではあっても無意味に近いシステムであった。

 記者会見で小池知事はパネルを使って今後の取り組みを紹介して、ロードマップ政策を誇示していたが、無意味なことを懸命にアピールしているようにしか思えなかった

 今、政府は感染拡大の中心地、東京都の長である小池知事の失政を非難している。
失政小池知事のコロナ
 小池知事が得意になってパチンコいじめをしている時に、飲食店の取り締まりを強化して、パチンコ店ではなく飲食店の店名公表をそれこそ正義の味方を気取ってやっていれば、このような事態を招くことにはならなかった。

 イメージの悪いパチンコ業界と敵対することにより頭の弱い都民の好感を得て、都知事選では圧勝、再選したが、都民の生命を守ることよりも自分の政治家生命を守ることを優先したという謗りは免れない。

 このことがわかっている人が今の世の中にどれほどいるであろうか。きっと、百人に一人か二人にすぎぬであろう。

焼け石に水


 私は国、自治体、マスコミ、自粛警察の餌食となり、集中リンチの犠牲者となったパチンコ業界を不憫に思い、一連のコラム通じて世間に一石を投じてきたが、世論を変えることの難しさを痛感している。
コロナ禍の誤った世論
 個人のブログで正論を述べても、焼け石に水である。

 しかし、それでも正論を述べ続けることをやめないのは、日本を少しでも文明レベルの高い優れた国に変えたいという愛国心からにほかならない。

 SNSを使った拡散の協力を読者に求めているのは、焼け石にかける水の量が少しでも増えれば、少しはマシな焼け石になるかもしれないという淡い願望があるからである。

マスコミの暴力

逃げ回るだけではダメ


 以前、私はコロナから身を守るための「養生宝典」として、下記のコラムを発表した。

新型コロナウイルス護身術~予防と治癒に必要なことは?
(長文注意・お時間のない方は流し読み、拾い読みに徹して下さい)
新型コロナウイルスから身を守る方法
 新型コロナウイルスと戦うために最重要なことは免疫力を上げることである。

 感染しないことが最も安全ではあるが、感染しても無症状か普通の風邪と同じくらいの軽症ですませることの方がより重要である。

 無症状感染によって体内に抗体が生成されれば、感染しないことよりも優れた状態と言える。

 多くの人が被害を受けずに感染すれば、それは集団免疫の獲得につながり、新型コロナウイルスの脅威を減らすことができる。
集団免疫

 運良く今日も感染を免れても、東京のように感染爆発が拡大している地域では、明日にでも感染してしまうかもしれない。幸運にも感染しない日」がいつまで続くかは誰もわからない。

 感染しないようにとただ逃げ回っているだけでは、真の危機(重症化)から逃れることはできないのである。

逃げることから戦うことへ


 そろそろ考え方を根本から見直さなければならない。

 しかし、政府はいまだに3密防止だけにこだわり、会合、会食、イベントの自粛を今でも声高に叫んでいる。ステイホームという馬鹿げたことを平然と唱導している。
二度目の緊急事態宣言でパチンコはどうなる
 これらの対策はただ逃げ回っているだけであり、不運にも感染してしまった時に重症化するリスクを少しも減らしていない。

 前出の宝典コラムにも記したように、緑茶の飲用と日光浴が新型コロナウイルスに対抗する手段として最良のものであると私は信じる。
カテキンの力がコロナを無害化
 このコラムを執筆した時点では、緑茶に含まれるカテキンの効力にまだ多少の疑問の余地が残されていたことは否めないが、最近、奈良県立医大の矢野寿一教授の実験結果が多くのメディアに取り上げられ、私の主張を裏書きすることになった。

Cf. 市販のお茶にコロナ無害化の効果・・・教授が指摘

 このような貴重な研究を何故、政府は重視しないのか。理由は至って単純である。大半の学者が認める定説にはなっていないからである。

 当然ながら、「実験方法に隙がある」とか「緑茶を飲んだからといって体内のウイルスの働きをストップさせることはできない」などの異論が各方面から来ることが予想される。
緑茶の効用はコロナにも及ぶ
 今後、学会で討議が重ねられ、実験方法にも改良が加えられ、カテキンのパワーがより多角的に考察され、矢野理論が学者間の通説になって、権威ある学術団体が公式に緑茶の効用を宣言すれば、恐らく政府もこの事実の広報に熱心になるに違いない。

 しかし、今は一刻を争う状況にある。悠長に将来の研究結果を待っている場合ではない。

 「安全を保証することはできないが」と前置きした上で「緑茶がこのウイルスを無害化する可能性が高い」と政府が公式にコメントすれば、インターネットには縁のない高齢者も緑茶を飲むようになる。

 これによって、感染者数、重傷者数を大幅に抑えることができるが、このような実効性のあるコメントを政府は決して発しない。

 日光浴についても同様である。政府が国民に日光浴を奨励することはない。日光浴はステイホームに反するからである。
紫外線が新型コロナウイルスを消滅させる
 日光浴には二つのメリットがある。一つ目は紫外線の力で新型コロナウイルスを消滅させることである。二つ目はビタミンDを体内に蓄えることである。

 アメリカにおける研究で新型コロナウイルスが紫外線に弱いことはすでに立証されている。(まだこの理論を素直に受け入れない多数の異論が出ている段階であるとは思うが)

 又、重症化した患者、死に至った患者に共通して言えることがビタミンDの著しい欠乏であることもわかってきた。前出の宝典コラム参照)
ビタミンD
 夜間の不要不急の外出を慎むことには意味がある。政府が言っていることの中では珍しく意味がある。

 日中に銀行のATM機などのボタンを押して、不運にもそこにウイルスが付着していた場合、指にウイルスが乗り移る。その指で顔を触ったりすれば顔にもウイルスが乗り移る。
太陽光線がウイルスから身を守る
 しかし、その後に10分間ほど外を歩き、太陽光線を浴びれば、ウイルスの大半は無害化すると言われている。

 夜間に外出して、どこかでウイルスをもらってしまった場合は直後に日光浴ができないため、翌日の太陽を見るまでの間、危険な状態に晒される。
危機夜間外出は感染の
 通常の手洗い、うがいも重要であるが、最も手堅い対策はそれらに加えて頻繁に緑茶を飲み、極力、日光浴をすることである。

 ステイホームでは日光浴ができない。テレワークであっても、天気の良い日は時々、近所を散歩する習慣を身につけたい。

国が守るもの、自分が守るもの


 政府が国民に求めていることは、十分な医療体制を維持して、医療崩壊を招かないようにするための方策にすぎない。

 国民の命を守っているのではない。医療体制を守っているだけである。医療体制を守ることができれば、間接的に国民の命を守ることにもなるが、死ななくてすむ人を救う有益な情報を政府は一切発信しない。

 国民がウイルスから逃げ回っていれば、感染者数も減る。感染者数が減れば最悪の事態(医療崩壊)は回避できる。

 このことに政府は重点を置いている。

 新型コロナウイルスで入院した人は一定の割合で死に至るが、「そんなことはどうでもよい」というのが政府の立場であることを知るべきである。
聖体礼拝
 我々にとって最も大事なことは自分の命を自分で守ることである。これはまさに対ウイルスを想定した護身である。

 万一、感染しても無症状か軽症ですませてしまえばそれでよい。そのための方法を政府は絶対に教えてくれない。私が宝典コラムを書いたのはそれ故である。

 本稿が読者諸兄に幸福をもたらすものとなれば、これに勝る悦びはない。

リヴィエラ倶楽部
佐々木智親


ランキングサイトに参加しています。本記事を評価して下さる方は上記テキストリンクの文字上をワンクリックしていただければ助かります。

関連コラム:
【パチンコ業界反撃】都遊協議が都知事を痛烈批判

<推奨コラム>
パチンコに勝つ方法は単純明快!(攻略の極北)
【パチンコ・ホルコン攻略】当たり番スキップの法則【台選びのコツ】
【小額投資のパチンコ攻略】ウルトラ速攻法とは?
【機種不問のパチンコ攻略】危険領域速攻法とは何か?

もっと楽しく もっと夢を
リヴィエラ倶楽部の公式HP
緊急事態宣言の内容