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ホルコン出玉制御の仕組み~何を思う?

ホルコン制御にはじめて気づいた時
「公然の秘密」を知ってしまった人々の反応とホルコン攻略の長短

★事務局便りより↓

ホルコンによる出玉調整

パチンコ攻略コラムの反響.jpg
 海殺しX事務局便り「パチンコに本物の攻略法がない」という大嘘と題したコラムを発表したところ、当倶楽部の公式ウェブサイトのお問い合わせフォームを通じて、早くも十人以上の方々最強攻略法・海殺しXの未購入者から感想が寄せられた。
 
 今回のコラムで注目を集めた箇所はここである。(以下引用)
 ホルコン(ホールコンピュータ)の実態を知った人は例外なくホルコンの隠れた機能(大当たりの誘発)を確信して、皆が判で押したように同じ言葉を吐きます。ホルコン攻略法.png「薄気味悪い」、「見ていて気分が悪くなった」、「こんなことが許されるのか!」、「今までの自分の台選びは一体なんだったのか」・・・etc.
 なお、ホルコンの出玉操作をご存知ない方は以下のコラムをご笑覧下さい。
ホールコンピュータ(ホルコン)による大当たりの誘発

四人に一人!?

 今の時代、全ての台がホルコン(ホールコンピュータ)によってグループ(ユニット)に分けられ、ホールで発生する大当たりの大半がホルコンによって誘発されたものであり、本来の当たり(大当たり乱数的中)は低確率時には滅多に起こらないことを少なからぬ数の人々が知っている。(ホルコンのグループ構成の見分け方及びそれを利用した攻略法に関しては、海殺しXのテキストブック参照)

ホルコン制御の実態.png 「少なからぬ数の人々」という微妙な表現しかできないのは、正確に全体の何割ということを示す統計がどこにも見当たらないからである。「あなたはホルコンの大当たり誘発を知っていますか?」というアンケートが実施されたという話は聞いたことがない。

 ホルコンを意識して打っている人がどれほどいるか実数は掴めないが、「体感的」には、少なく見積もっても、今では25パーセントには達しているように思う。

一番の不思議

 最低でも四人に一人、もしかしたら三人の一人という割合でホルコンを知っていることにも驚かされるが、それ以上に驚くのは高齢者にもわりと知れ渡っているという驚愕の事実である。

 パチンコファンの平均年齢はスロットファンの平均年齢よりも15歳から20歳は上ではないかと思う。

パチンコの不思議.jpg ホルコンの知識はインターネットをやっている人でなければ入手できないはずなのに、一見してインターネットとは無縁の生活を送っておられると思われる高齢者の方々の中にもホルコンの動きを意識した台移動をしている人を見かける。

 一例を挙げれば、80代の人が自分の台に発生した信頼度の高いスーパーリーチを外した直後、杖をつきながら同グループの別の台に移動する光景を見ることがある。

誰も信じない話

 これは信じてもらえないかもしれないが、私の通っているホールで俊敏な動きでいつも少額投資で当てている人がいる。その人は明らかに90歳を過ぎた女性である。顔の皺から判断してひょっとすると90歳どころか100歳近くの超高齢者かもしれない。

ホルコンの真実.jpg 腰は曲がっているが、健康そのものであり、毎日、パチンコを打っている。勝負に対する執着は凄まじいものがあり、大半の高齢者がいなくなる夜の時間帯も打ち続け、閉店まで滞在することが多い。

 この老婆は性格が悪く、時々、何が原因かは知らぬが他の客と口論をしている。しかし、パチンコの実力に関してはセミプロ級の攻略力があることを認めないわけにはいかない。

パチンコ勝つ人の特徴.jpg 打たずに他の台の観察をしている時間も長く、軽いフットワークで台の移動を繰り返したりしながら最後は確実に勝つ技量はたいしたものである。

 ホルコンに滅法詳しいことにも驚かされる。(なんと対立グループの知識まである!)スマホを持っている気配すらないので、恐らく子供や孫からホルコンのことを教わったのであろう。

ホルコン族の習性

 ホルコンの仕組みを知っている人の中でも詳しく知っている人もいれば、初歩的なことしか知らない人もいて、後者の方が断然多い。

周囲の観察でパチンコを攻略.jpg しかし、両者に共通する「習性」というものがあり、それは常にキョロキョロと周囲の台を観察していることである。特に当たり台が出たことを知らせるライトが頭上を走った時に、どの台が当たったのかを必ず確かめようとする。

 ホルコンに無頓着な人は「他人の台の動向をチェックして一体なんの意味があるのか?」と怪訝そうな顔をして周囲の観察に忙しい人たちを訝しく思うが、キョロキョロしている人たちはキョロキョロするたびに自分と同じ行動をとっている人たちと視線が合うことも少なくなく、互いに「あなたもご存知なんですね」と心の中で会話をしている。

ホルコン攻略法.jpg
 若い男女であれば、何度も視線を合わせているうちに恋が芽生え、「お茶でも飲みに行きませんか?」という展開になるかもしれない。(なるわけないか)

同グループの台の動きを注視

 ホルコン攻略をシビアに実践している人は台が発する音や光にも敏感になる。近隣の台のスーパーリーチを音や光で察知するや否や、すぐに後ろを振り向いたり、体を仰け反らせて覗き込む。

海殺しX観察.png 時折、滑稽なことも生じる。何を隠そう、私自身の体験である。ある日、自分のほぼ後ろにホルコンで繋がれている自分の台と同グループの台があった。その台を打っていたハゲ頭のおじさんがホルコンに詳しい人であったために気まずいことが起きた。

 この話をする前に、ごく初歩的なホルコン講座から始めよう。

ホルコンの基本的な仕組み

 パチンコに勝つ方法は単純明快!(攻略の極北)にも記したように、ホルコンはまず当選グループを決める。

ホルコンの仕組み.jpg 当選グループの中からは1台だけが当たり番(次に当たる台)に選ばれる。そして、当たり番の台が当たる前は当選グループ全体がアクティブな状態となるため、グループ全台にスーパーリーチがほぼ同じタイミングで一斉に出やすくなる。

ホルコン判定時間.jpg そのスーパーリーチの信頼度が高ければ高いほど、外れた場合はその台が高確率で当たり番ではないということの証拠となるため、同グループの台が1台でも目の届くところにある場合はその台にどの程度のスーパーリーチが出るかということを確認したくなる。(信頼度が高いスーパーリーチが外れれば、ほどなくして自分の台が当たる可能性が高まるため)

細かい観察ポイント

 通常のホルコン攻略は同グループの台の常時観察を求めない。海殺しXでさえここまでの観察は要求しない。しかし、休憩時に通路を歩く時などにさりげなく観察するのは良い習慣である。

パチンコ勝つための観察.jpg 同グループ台のスーパーリーチを見る機会がある時は、前述の如く、それがどの程度の信頼度かということを確かめる。

 スーパーリーチの信頼度が他機種と比べて軒並み低い設定になっている海物語シリーズであれば、どの程度の珍しさかというレア度を見る。

 ミニキャラが出るかどうかは重要.jpgまず魚群の有無を確認する。「クラゲ」が出たかどうか、あるいは、「5人目の娘」がミニキャラで出たかどうかも確認する。確認作業は一瞬、ちらっと見るだけで事足りる。当たりか外れかは頭上を走るライトの有無でわかるため、リーチアクションを最後まで見続ける必要はない。

至近距離の悲劇

 話を戻すが、ハゲ頭のおじさんの台と私の台との距離は2メートル未満であり、ちょっと後ろをふり向くだけでスーパーリーチの種類は確認できた。余計なことかもしれないが、台の光がおじさんの頭に反射して眩しかった。

パチンコ攻略法.jpg おじさんの台にスーパーリーチがかかるたびに私はふり向いたが、私の台にも同時期にスーパーリーチが出ることが多く、おじさんもふり向いて私の台のチェックをしようとした。

 二人とも悪いことをしているわけではないが、何度も顔が合うたびに非常に気まずくなった。きっと、おじさんも同じ思いであったに違いない。

ホルコン攻略は実在する.jpg 横の台を打っている者同士が時折、覗き合うのであればそれほど不自然ではないが、至近距離にいる二人が同時に後ろを振り向くことが何度もあり、その都度、視線が合うというのはどう見ても不自然極まりない。

 この悲劇の結末には喜劇が待っていた。

幕引きは缶ジュース

 その日はそのおじさんと何度も顔が合いすぎた。4回目か5回目の時、私は我慢できずに噴き出してしまった。もしおじさんがヤクザっぽい人であれば「なんだ、オマエ」と絡んでくるかもしれない絶体絶命のピンチを迎えた。

リヴィエラ倶楽部攻略情報.jpg しかし、恐ろしい面構えの人ではあったが気は優しいのか、おじさんも苦笑いを返してくれた。

 数分後、おじさんが私のところにやってきて、缶ジュースをポンと置き、「頑張って下さい」と言ってくれた。気まずい気持ちを解消するためのおじさん流のアイデアであったのかもしれない。私はリアクションに困った。

おかしな会話

 咄嗟に「どうも有難うございます」と礼を言ったが、よくよく考えれば妙な話である。そもそも私がおじさんにジュースを奢ってもらう理由はない。ジュースを貰った時に「どうして私に?」と聞き返すのが一般的な反応であろうが、それは如何にも野暮ったい。

海物語攻略法.jpg
 私は攻略に忙しかった。何も考えずただ時の流れに身を任せた。

 「頑張って下さい!」、「どうも有難うございます。お気遣いに感謝します。おじさんも頑張って下さい」というような短い会話を交わしたが、「お気遣いに感謝」というのも今思えば滑稽な言葉でしかない。私はおじさんに気遣われる立場ではない。

ご安心を

 ハゲ頭のおじさんと私が繰り広げた「喜劇」はホルコンの隠れた機能(大当たりの誘発)を知ってしまった人であれば、いずれは身近に起こるものかもしれない。ジュースはもらえなくても目が合うことくらいは経験されるに違いない。

海殺しX欠点.jpg 私の場合、ここまで頻繁に目が合ってしまった出来事は珍しいが、後ろの台と同時にスーパーリーチが発生した時にふり向きざま、奇しくも観察したかった台を打っていた人も私の台のスーパーリーチが気になってふり向いたために一瞬目が合ってしまうことは今でもある。

ホルコン当たり制御.jpg しかし、これからホルコンの実態を学ぶ人の不安を解消するために申し上げるが、顔が合っただけで喧嘩になることはまずない。

 お互いに覗き込んでいるわけなので、どちらも相手を責められない。

 「ホルコンの仕組みを知った人」の話はこのくらいにして、「ホルコンの仕組みを知った時」の話をしよう。

驚愕から達観へ

出玉管理.jpg 冒頭の引用にもあるように、皆が判で押したように、極端に似通った表現で感想を漏らす。「気持ち悪くなった」、「気味が悪い」、「見ていて気分が悪くなった」、「体が震えた」、「こんなことがあってよいのか」、「今までの人生で一番驚いた」というようなご感想を海殺しXの購入者から耳に蛸ができるほど聞かされている。

 これらの表現の裏側に読み取れる感情というものがある。
「都市伝説と思っていたのに、本当にこんなことが世の中にはあるとは!」
「ホルコンを無視して台選びをしていた自分の過去は完全に無意味であったということか」
「パチンコ完全確率論を信じて回る台を選んだ自分の行動にどれほどの意味があったのあろう?」
「パニックに陥った」

ホルコン講座.jpg ざっとこんなところであろうか。彼らはホルコン攻略に少し慣れてくると、少し違った感情を抱くようになる。

 たとえば、自分の台にショートスパンで何度も強力なスーパーリーチが発生して当たらない時、「きっとあの台が当たるんだな」と当たり番の台を見抜き、席を外す。喫煙ルームで煙草を1~2本吸った後、席に戻れば予想した台が当たっていて、「ほれ見ろ」と独り言を呟いたりする。

 最初は薄気味悪く感じても、いつのまにか慣れてしまって、最終的には達観してしまうのである。

私がホルコンを知った時

海殺しX値段.jpg 私がパチンコ攻略業界の人たちと接触するようになり、とんでもない金額(海殺しXの約10倍の値段)でホルコンの資料を取り寄せたのは90年代半ばの頃である。

 まだインターネットが一般的ではなかった時代であった。ホルコンの秘密も今のように大衆に知れ渡ってはいなかった。

本物の攻略法が実愛した.jpg 素人時代の私はセット打法を信じて騙されたことが何度かあり、ホルコンの噂も嘘であれば、パチンコから足を洗うと悲愴な覚悟を決めていた。

 しかし、この攻略情報だけは偽物ではなかった。やっとまともな攻略法を知ることができたと思った。雑誌の広告で買った攻略法(セット打法)はどれもこれも詐欺商売であったが、ホルコン攻略法だけは真実であった。

凍りつく

 私なり言い方で当時の心境を最適な言葉で表すとすれば、「背筋が凍りついた」。

 結局、リヴィエラ門下生(海殺しX購入者)の皆様が口にされる言葉とほとんど変わらないかもしれない。

はじめて攻略法を使った日.jpg 当時はモンスターハウスという機種が大流行していた。生まれてはじめてホルコン攻略に挑んだ私はアクティブになっているグループをなんとか見抜いて、恐る恐るある台を打ち始めた。

 当時はまだカードがなく、台の横から現金を入れる方式であった。500円単位でしか投入できないため、1万円札、五千円札を両替機で500円玉に変え、ポケットの中でジャラジャラさせている人が大勢いた。

 私もその一人であったが、なんとなく自分がチンピラかギャンブラーになった気がして、そこには背徳の匂いが漂っていたことを懐かしく思い出す。

偶然にあらず

パチンコ攻略法の軍資金.jpg ポケットから最初の500円玉を取り出して125個の玉を上皿に入れ、私は固唾を飲みながら打ち始めた。すると、10回転も回さないうちに確変で当たってぞっとした。私はパニック寸前であった。

 不思議なことに「嬉しい」という感情が少しも芽生えない。得体の知れぬ恐怖に震えながら「何かを許せない」という感情が全身を支配していた。

海殺しX爆発.jpg 何連荘したかは忘れたが、爆発した。その後、台を変えてもう一回、モンスターハウスにチャレンジしたところ、またしても500円玉が数枚の万札に化けた。

 その日はこの2台の勝ちだけでも大儲けであったので、急に心に余裕が生じて、あれこれと試したくなった。私は研究とばかりに実験を繰り返した。

 普段は打たないモンスターハウス以外の機種もじっくりと観察して、「これは行けそうだ!」という台を片っ端から打ってみた。さすがに500円で当てることはもうなかったが、二千円、三千円程度で次々と当てることができた。

 私はこれは決して偶然ではないとその日のうちに確信した。

海殺しXができるまで.jpg その日は一日に合計7台を当てた。パチンコで大金を手にした人生最初の日となった。少額投資で7台も当たった事実を偶然という言葉で片付けることはできなかった。

 これらの出来事が偶然で起こる確率が何分の1になるかはわからないがその分母が天文学的数字になることくらいは容易に理解できた。

ひっかかるもの

 私は大勝ちしたにもかかわらず、はじめて攻略法を使用した衝撃体験を「感動した」というようなポジティブな言葉で言い表す気にはなれなかった。どこかに素直に喜べない何かがあった。

ホルコンは合法.jpg 私はホルコン攻略法の情報源に「どうしてこんな遠隔操作のようなことが合法なのか?」と問い合わせた。先方の答えは、現在の私がホルコン関連のコラムで述べていることと全く同じであった。すなわち、「ホルコンによる出玉操作は違法な遠隔操作とは異なり、ホール側の意向で当たる台と当たらない台を決めることができない。機械がコントロールしている関係上、どの台にも当たるチャンスがあるという平等性があるため、警察も黙認している」という回答が返ってきた。

パチンコ雑誌はホルコンをタブー視.jpg パチンコ雑誌は知っていながらホルコンのことを隠している。まさかこれを記事にするわけにはいかないので、あまり意味があるとは思えないネタを攻略情報として扱っていた。

 パチンコファンのマジョリティーはパチンコというものはルーレットと同じであると考えている。チャッカー入賞ごとに抽選が行われ、その結果、当たりか外れか決まるものと純粋に信じている。それは決して間違いではない。大当たり乱数に的中すれば本来の当たりが発生する。

 しかし、本来の当たりがホールで発生する当たりの約5パーセントにすぎないという事実に寒気を感じないわけにはいかない。

まるで闇世界

 当たりの約95パーセント(専門家によっては90パーセントという説もあるが・・・)がインチキなものであり、大当たりを経験する客の大部分が抽選の結果によって当たっているのではなく、たまたまホルコンが選んだ台に座っていたために一定の条件が整った時に当たっているという事実が私には許し難かった。

海殺しX誕生秘話.png この人を欺くシステムが遊戯をする客には知らされていなくて、ホール経営者、警察、パチンコメディアは当然の如く知っている。この図式に憤りを感じた。

 昨今は情報開示の時代である。パチンコホールという遊興施設で(法的にはギャンブルでないとしても)実質的にはギャンブルと変わらない遊びをしにくる客にこれほどまでに重要な情報(当たりの95パーセントがホール側の誘発であるという事実)を開示しないというのはどういうことなのか?

リヴィエラ倶楽部の歴史.jpg 私は暗黒組織が操る闇の世界を見てしまったような気がした。これが心の中につっかえている素直に喜べない何かの正体であった。

 海殺しXを購入された方々から漏らされるホルコンの秘密を知った後の感想が「薄気味悪い」、「気持ち悪い」、「気分が悪くなる」とネガティブな言葉で表されるのも私と同じ理由からであろう。

カミングアウトは無理

 常識的に考えれば、「パチンコとはこういうものです」という正確な情報を遊戯前の客に開示するのが筋である。

パチンコ業界が隠し続けるもの.png 「ホルコンを使わずに本来の大当たりに頼ったホール経営をすれば、大当たりが頻繁には発生せず、盛り上がりません。空気は淀み、お客様はやる気をなくして次々と帰ってしまいます。そこでホルコンというものを使用して、ホール側が損をしない巧みな方法で大当たりを定期的に発生させているのです」とカミングアウトすればスッキリするが、パチンコ業界は口が裂けてもこんなことを言うわけにはいかない。

噂の根源

 それから数年が過ぎた。その頃(2000年前後)にはインターネット上にホルコンの噂が出始めていて、ホルコン攻略を無料公開しているサイトすら存在した。

 そのサイトは今はもうないが、そのサイトに書かれていた情報が口コミで広まり、現在、ホルコンの秘密が数人に一人の割合で知れ渡っているものと思われる。

攻略法誇大宣伝.jpg かなり目立つサイトであった。サイト運営者はサポーターという制度を設けていた。このサイトは有料攻略情報も扱っていて、サイトの宣伝を手伝う人にマージンを支払っていた。購入申し込みがあるたびに誰が作った宣伝を経由して申し込みに至ったのかということを追跡できるソフトがあったらしい。そのため、サポーターになった人たちは連日のようにネット上の掲示板を見つけては「この攻略法は凄い!」とオーバートーク丸出しで一人でも多くの人々をそのサイトに誘導しようと腐心していた。

ホルコン攻略の発端.jpg サポーターの傍若無人ぶりは目に余るものがあった。まだSNSなどがなかった当時は掲示板が大流行していた。音楽関係の掲示板にもファッション関係の掲示板にも見境なく「このパチンコ攻略法の威力を見よ」というような書き込みを彼らはしていた。私は毎日のようにネット上のあらゆる場所でこのサイトの攻略法を誇大宣伝する書き込みを見て気分を害していた。敢えて名前は出さないが、このサイトをご記憶の方は少なくなかろう。

 ホルコン攻略の端緒を開いたのは間違いなくこのサイトである。

専門家の見解

ホルコン専門家.jpg その頃、私はホルコン事情に詳しい人物との知遇を得た。自分の心の中で解決できずにいた疑問をその人にストレートにぶつけてみた。情報開示の時代なのに、パチンコという遊戯をするにあたって最も重要かつ基本的なことを秘匿することが何故、許されるのか、と。

 彼の回答が現状を全て物語っている。こんな会話をした。

ホルコン専門家の証言.jpg~人を欺くシステムが罷り通っているのは何故?
 「あなたの言う通りなのですが、公表するわけにはいかないでしょう、こればかりは。今では知っている人が多いけど、ホールの秩序を乱すようなことにはならない。この状態が続けばよいということなんですよ。警察がホルコンによる大当たりの誘発を合法扱いしているのは、ホールの意向で特定の客の台に働きかけることができない、ということだけではないのです。ある意味で誰も損はしないでしょ? もちろん、ホルコンに見放された死に台を打っている人は悲劇ですよ。でも、そういう台が何時間もハマリに苦しんだ後に大爆発することもあるじゃないですか。だから公平というわけなんですね」

~実質的には遠隔と同じではないか?
海殺しX評価評価.jpg「ホルコンなしでやっても当たり台は出ます。しかし、それだけではつまらないので特別サービスとしてホルコン当たりを客にプレゼントしているわけなので問題ないということです。『誰に対しても優しい』という面が強調され、『遠隔とは別物』という法解釈がずっと続いているのです。もしホルコン当たりがなくなったら誰もホールに残らなくなりますよ。新装開店の日、ある時間帯に一斉に多数の台が当たって、上のランプが乱舞することがありますが、そういう盛り上がりがなければ、静かなホールで何時間も打つ人なんていませんよ」

~ホルコンなしでホールの経営はできないのか?
「今は無理ですね。ホルコン当たりは一見、ホールに損のように見えて、実は得なんです。定期的な大当たりで客を煽り、大勢の客を長時間打たせ続けるわけですから。ホールにとって最悪の事態は打つ人が誰もいなくなってしまうことです。これが続けば倒産してしまいます。常に一定の人数の客を確保して、薄利でも儲けるのが現代のホール経営です」

海殺しXの誕生

 今回は自分自身の経験を中心に綴った。いわば最強攻略法・海殺しX誕生前夜の物語である。

パチンコ攻略革命.jpg もちろん、前夜といっても「フランス革命勃発前夜の欧州社会」というような文脈で使われる文学的表現であり、文字通りに一夜明けて海殺しXが誕生したわけではない。

 実際には私がはじめてホルコン攻略法を試した日から数年の歳月を経て、今の海殺しX(ホルコン攻略を母体にしつつ爆発狙いのノウハウを加味したもの)の原型が出来上がり、その数年後に現在販売中のスペシャルパックの完成を見た。そして、その数年後に念願かなって長年の夢であったカシオペア攻略術がオプションとして加わった。

 これが最強攻略法・海殺しXの年表である。

ホルコン攻略の欠点

 ホルコン攻略の経験者であれば、皆一様に悩まれるはずである。

ホルコン行楽法の欠陥.jpg ホルコンの仕組みを利用すれば、当たる時は簡単に当たる。しかし、常にうまくいくわけではなく、又、少額投資で当てることはできても、その後の連荘が続くかどうかは台の実力次第である。好調台で打たなければ収支が思うようには伸びない。

 かなりシビアに打てば(ホールに10時間滞在しても打っている時間は2時間弱など)、ホルコン攻略だけでも月間、年間単位でトータル収支をプラスにすることができるかもしれない。しかし、長時間労働に見合わない僅かな利益に甘んじなければならない。

「夢の翼」を「最強の翼」に

海殺しXの歴史.png 海殺しXはそんなホルコン攻略の欠点を克服するために開発された。カシオペア攻略術は爆発狙いの最強兵器であり、カシオペア攻略術の付録情報である危険領域速攻法は当たり番の高速移動の法則を利用した秘密兵器である。

海殺しX威力.jpg 従来の海殺しXはウルトラ速攻法に頼りすぎている面もあったが、これらが加わったことにより安定感を増した。

 海殺しXの別名は「夢の翼」である。この翼さえあれば天高く飛翔できるという確信をもって、リヴィエラ門下生の皆様は己の翼を磨き続けていただきたい。そして、どこまでも飛べる最強の翼に鍛え上げ、海物語シリーズはもちろんのこと、あらゆる機種を攻略する最強のプロを目指していただきたいと常に願っている。

リヴィエラ倶楽部
佐々木智親(海殺し開発者)

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<カシオペア攻略術関連>
リヴィエラ倶楽部の宗教

Coffee Break(長編)

「聖なるジョーク」

 第264代ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世は自ら福音宣教の先頭に立ち、精力的に世界各国を訪問したことから「空飛ぶ教皇」と呼ばれた。80年代の前半、中米の政情不安な国を訪問した際、日本のマスコミが報じない愉快な出来事があった。

聖ヨハネ・パウロ2世の知られざるエピソード.jpg ある村で教皇の歓迎式典が行われ、村の青年代表がウェルカムスピーチをした時に事件は起きた。青年は美辞麗句を並べたスピーチを終えた後に乱心をきたし、こともあろうに教皇に対して不躾な直訴を敢行した。
 「ここまでは村の偉い人がこの日のために用意した原稿です。僕はただそれを読み上げただけです。僕の本当の気持ちも聞いて下さい!」

 青年は村の長老の批判を始め、「この村には水道も完備していない。原始的な生活から近代的な生活に変えようと若者が立ち上がるたびに、変化を好まない保守的な長老たちの手によって僕らの意見は抹殺されてしまいます。教皇様はどう思われますか?」

 青年はたちまち村の有力者たちに取り押さえられた。司会者は「お見苦しいところお見せしてしまいました。誠に申し訳ございません」と教皇に詫びた。ヨハネ・パウロ2世は荘厳な口調で命じた。
「彼を自由にしてあげて下さい。私は彼の話を最後まで聞きたいのです」

 この式典は現地のカトリック教会が主催していた。全世界のカトリックの教会の総帥たる教皇の命令には誰も逆らえない。青年は再び登壇が許され、彼を拘束した村の有力者は顔をつぶされた。青年の熱弁が終わると今度はヨハネ・パウロ2世が壇上に上がった。数分間、教皇はありきたりのスピーチをしていたが、突然、原稿をポケットにしまってにっこり微笑んだ。

ヨハネパウロ2世の人柄.jpg 「ここまではこの日のために私の側近が用意した原稿を読み上げました。つまらなかったですか? 皆さん、私の本当の気持ちも聞いて下さい!」

 その後、教皇は青年の主張は理に適ったものであり、若い人の意見を排斥してはならないと村の有力者を諭し、本人の意見と合わない原稿を別人が書いてそれを青年に読ませるだけという形式主義的発想からは明るい未来は生まれないと長老たちを叱責した。その後は神の愛を伝える美しい講話が続き、長老をはじめ聴衆は感涙にむせんだ。
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ヨハネパウロ2世のユーモア.jpgヨハネ・パウロ2世(本名・カロル・ユゼフ・ヴォイティワ)は2005年4月2日帰天。彼の死後、パーキンソン病を患ったフランスの修道女が同じ病で苦しんだこの教皇を頼って祈ったところ、見る見るうちに症状が消失する「奇跡」(医学常識では有り得ない治癒)が起きた。2011年、バチカン列聖省はすでに「尊者」の称号を得ていたこの教皇を「福者」の地位に上げた。

福者から聖人へ格上げされるためには、科学では証明不可能なもう一つの奇跡が必要とされるが、2013年、コスタリカの女性に起きた奇跡(2年前のヨハネ・パウロ2世の列福式の日に祈り、難病が瞬時に治癒)がヨハネ・パウロ2世の取り次ぎによるものと正式に認定され、これで列聖条件が整った。

2014年4月27日、バチカンは教皇ヨハネ・パウロ2世を聖者の列に加えた。
 


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