

★事務局便りより↓
ホルコンによる出玉調整

海殺しX事務局便りに「パチンコに本物の攻略法がない」という大嘘と題したコラムを発表したところ、当倶楽部の公式ウェブサイトのお問い合わせフォームを通じて、早くも十人以上の方々(最強攻略法・海殺しXの未購入者)から感想が寄せられた。
今回のコラムで注目を集めた箇所はここである。(以下引用)
ホルコン(ホールコンピュータ)の実態を知った人は例外なくホルコンの隠れた機能(大当たりの誘発)を確信して、皆が判で押したように同じ言葉を吐きます。「薄気味悪い」、「見ていて気分が悪くなった」、「こんなことが許されるのか!」、「今までの自分の台選びは一体なんだったのか」・・・etc.
なお、ホルコンの出玉操作をご存知ない方は以下のコラムをご笑覧下さい。
ホールコンピュータ(ホルコン)による大当たりの誘発
四人に一人!?
今の時代、全ての台がホルコン(ホールコンピュータ)によってグループ(ユニット)に分けられ、ホールで発生する大当たりの大半がホルコンによって誘発されたものであり、本来の当たり(大当たり乱数的中)は低確率時には滅多に起こらないことを少なからぬ数の人々が知っている。(ホルコンのグループ構成の見分け方及びそれを利用した攻略法に関しては、海殺しXのテキストブック参照)

ホルコンを意識して打っている人がどれほどいるか実数は掴めないが、「体感的」には、少なく見積もっても、今では25パーセントには達しているように思う。
一番の不思議
最低でも四人に一人、もしかしたら三人の一人という割合でホルコンを知っていることにも驚かされるが、それ以上に驚くのは高齢者にもわりと知れ渡っているという驚愕の事実である。
パチンコファンの平均年齢はスロットファンの平均年齢よりも15歳から20歳は上ではないかと思う。

一例を挙げれば、80代の人が自分の台に発生した信頼度の高いスーパーリーチを外した直後、杖をつきながら同グループの別の台に移動する光景を見ることがある。
誰も信じない話
これは信じてもらえないかもしれないが、私の通っているホールで俊敏な動きでいつも少額投資で当てている人がいる。その人は明らかに90歳を過ぎた女性である。顔の皺から判断してひょっとすると90歳どころか100歳近くの超高齢者かもしれない。
この老婆は性格が悪く、時々、何が原因かは知らぬが他の客と口論をしている。しかし、パチンコの実力に関してはセミプロ級の攻略力があることを認めないわけにはいかない。
ホルコンに滅法詳しいことにも驚かされる。(なんと対立グループの知識まである!)スマホを持っている気配すらないので、恐らく子供や孫からホルコンのことを教わったのであろう。
ホルコン族の習性
ホルコンの仕組みを知っている人の中でも詳しく知っている人もいれば、初歩的なことしか知らない人もいて、後者の方が断然多い。

ホルコンに無頓着な人は「他人の台の動向をチェックして一体なんの意味があるのか?」と怪訝そうな顔をして周囲の観察に忙しい人たちを訝しく思うが、キョロキョロしている人たちはキョロキョロするたびに自分と同じ行動をとっている人たちと視線が合うことも少なくなく、互いに「あなたもご存知なんですね」と心の中で会話をしている。
若い男女であれば、何度も視線を合わせているうちに恋が芽生え、「お茶でも飲みに行きませんか?」という展開になるかもしれない。(なるわけないか)
同グループの台の動きを注視
ホルコン攻略をシビアに実践している人は台が発する音や光にも敏感になる。近隣の台のスーパーリーチを音や光で察知するや否や、すぐに後ろを振り向いたり、体を仰け反らせて覗き込む。

この話をする前に、ごく初歩的なホルコン講座から始めよう。
ホルコンの基本的な仕組み
パチンコに勝つ方法は単純明快!(攻略の極北)にも記したように、ホルコンはまず当選グループを決める。


細かい観察ポイント
通常のホルコン攻略は同グループの台の常時観察を求めない。海殺しXでさえここまでの観察は要求しない。しかし、休憩時に通路を歩く時などにさりげなく観察するのは良い習慣である。
スーパーリーチの信頼度が他機種と比べて軒並み低い設定になっている海物語シリーズであれば、どの程度の珍しさかというレア度を見る。

至近距離の悲劇
話を戻すが、ハゲ頭のおじさんの台と私の台との距離は2メートル未満であり、ちょっと後ろをふり向くだけでスーパーリーチの種類は確認できた。余計なことかもしれないが、台の光がおじさんの頭に反射して眩しかった。
二人とも悪いことをしているわけではないが、何度も顔が合うたびに非常に気まずくなった。きっと、おじさんも同じ思いであったに違いない。
この悲劇の結末には喜劇が待っていた。
幕引きは缶ジュース
その日はそのおじさんと何度も顔が合いすぎた。4回目か5回目の時、私は我慢できずに噴き出してしまった。もしおじさんがヤクザっぽい人であれば「なんだ、オマエ」と絡んでくるかもしれない絶体絶命のピンチを迎えた。
数分後、おじさんが私のところにやってきて、缶ジュースをポンと置き、「頑張って下さい」と言ってくれた。気まずい気持ちを解消するためのおじさん流のアイデアであったのかもしれない。私はリアクションに困った。
おかしな会話
咄嗟に「どうも有難うございます」と礼を言ったが、よくよく考えれば妙な話である。そもそも私がおじさんにジュースを奢ってもらう理由はない。ジュースを貰った時に「どうして私に?」と聞き返すのが一般的な反応であろうが、それは如何にも野暮ったい。
私は攻略に忙しかった。何も考えずただ時の流れに身を任せた。
「頑張って下さい!」、「どうも有難うございます。お気遣いに感謝します。おじさんも頑張って下さい」というような短い会話を交わしたが、「お気遣いに感謝」というのも今思えば滑稽な言葉でしかない。私はおじさんに気遣われる立場ではない。
ご安心を
ハゲ頭のおじさんと私が繰り広げた「喜劇」はホルコンの隠れた機能(大当たりの誘発)を知ってしまった人であれば、いずれは身近に起こるものかもしれない。ジュースはもらえなくても目が合うことくらいは経験されるに違いない。

お互いに覗き込んでいるわけなので、どちらも相手を責められない。
「ホルコンの仕組みを知った人」の話はこのくらいにして、「ホルコンの仕組みを知った時」の話をしよう。
驚愕から達観へ

これらの表現の裏側に読み取れる感情というものがある。
「都市伝説と思っていたのに、本当にこんなことが世の中にはあるとは!」
「ホルコンを無視して台選びをしていた自分の過去は完全に無意味であったということか」
「パチンコ完全確率論を信じて回る台を選んだ自分の行動にどれほどの意味があったのあろう?」
「パニックに陥った」
たとえば、自分の台にショートスパンで何度も強力なスーパーリーチが発生して当たらない時、「きっとあの台が当たるんだな」と当たり番の台を見抜き、席を外す。喫煙ルームで煙草を1~2本吸った後、席に戻れば予想した台が当たっていて、「ほれ見ろ」と独り言を呟いたりする。
最初は薄気味悪く感じても、いつのまにか慣れてしまって、最終的には達観してしまうのである。
私がホルコンを知った時
まだインターネットが一般的ではなかった時代であった。ホルコンの秘密も今のように大衆に知れ渡ってはいなかった。
しかし、この攻略情報だけは偽物ではなかった。やっとまともな攻略法を知ることができたと思った。雑誌の広告で買った攻略法(セット打法)はどれもこれも詐欺商売であったが、ホルコン攻略法だけは真実であった。
凍りつく
私なり言い方で当時の心境を最適な言葉で表すとすれば、「背筋が凍りついた」。
結局、リヴィエラ門下生(海殺しX購入者)の皆様が口にされる言葉とほとんど変わらないかもしれない。
当時はまだカードがなく、台の横から現金を入れる方式であった。500円単位でしか投入できないため、1万円札、五千円札を両替機で500円玉に変え、ポケットの中でジャラジャラさせている人が大勢いた。
私もその一人であったが、なんとなく自分がチンピラかギャンブラーになった気がして、そこには背徳の匂いが漂っていたことを懐かしく思い出す。
偶然にあらず
不思議なことに「嬉しい」という感情が少しも芽生えない。得体の知れぬ恐怖に震えながら「何かを許せない」という感情が全身を支配していた。
その日はこの2台の勝ちだけでも大儲けであったので、急に心に余裕が生じて、あれこれと試したくなった。私は研究とばかりに実験を繰り返した。
普段は打たないモンスターハウス以外の機種もじっくりと観察して、「これは行けそうだ!」という台を片っ端から打ってみた。さすがに500円で当てることはもうなかったが、二千円、三千円程度で次々と当てることができた。
私はこれは決して偶然ではないとその日のうちに確信した。
これらの出来事が偶然で起こる確率が何分の1になるかはわからないが、その分母が天文学的数字になることくらいは容易に理解できた。
ひっかかるもの
私は大勝ちしたにもかかわらず、はじめて攻略法を使用した衝撃体験を「感動した」というようなポジティブな言葉で言い表す気にはなれなかった。どこかに素直に喜べない何かがあった。

パチンコファンのマジョリティーはパチンコというものはルーレットと同じであると考えている。チャッカー入賞ごとに抽選が行われ、その結果、当たりか外れか決まるものと純粋に信じている。それは決して間違いではない。大当たり乱数に的中すれば本来の当たりが発生する。
しかし、本来の当たりがホールで発生する当たりの約5パーセントにすぎないという事実に寒気を感じないわけにはいかない。
まるで闇世界
当たりの約95パーセント(専門家によっては90パーセントという説もあるが・・・)がインチキなものであり、大当たりを経験する客の大部分が抽選の結果によって当たっているのではなく、たまたまホルコンが選んだ台に座っていたために一定の条件が整った時に当たっているという事実が私には許し難かった。
昨今は情報開示の時代である。パチンコホールという遊興施設で(法的にはギャンブルでないとしても)実質的にはギャンブルと変わらない遊びをしにくる客にこれほどまでに重要な情報(当たりの95パーセントがホール側の誘発であるという事実)を開示しないというのはどういうことなのか?
海殺しXを購入された方々から漏らされるホルコンの秘密を知った後の感想が「薄気味悪い」、「気持ち悪い」、「気分が悪くなる」とネガティブな言葉で表されるのも私と同じ理由からであろう。
カミングアウトは無理
常識的に考えれば、「パチンコとはこういうものです」という正確な情報を遊戯前の客に開示するのが筋である。

噂の根源
それから数年が過ぎた。その頃(2000年前後)にはインターネット上にホルコンの噂が出始めていて、ホルコン攻略を無料公開しているサイトすら存在した。
そのサイトは今はもうないが、そのサイトに書かれていた情報が口コミで広まり、現在、ホルコンの秘密が数人に一人の割合で知れ渡っているものと思われる。

ホルコン攻略の端緒を開いたのは間違いなくこのサイトである。
専門家の見解

彼の回答が現状を全て物語っている。こんな会話をした。
「あなたの言う通りなのですが、公表するわけにはいかないでしょう、こればかりは。今では知っている人が多いけど、ホールの秩序を乱すようなことにはならない。この状態が続けばよいということなんですよ。警察がホルコンによる大当たりの誘発を合法扱いしているのは、ホールの意向で特定の客の台に働きかけることができない、ということだけではないのです。ある意味で誰も損はしないでしょ? もちろん、ホルコンに見放された死に台を打っている人は悲劇ですよ。でも、そういう台が何時間もハマリに苦しんだ後に大爆発することもあるじゃないですか。だから公平というわけなんですね」
~実質的には遠隔と同じではないか?

~ホルコンなしでホールの経営はできないのか?
「今は無理ですね。ホルコン当たりは一見、ホールに損のように見えて、実は得なんです。定期的な大当たりで客を煽り、大勢の客を長時間打たせ続けるわけですから。ホールにとって最悪の事態は打つ人が誰もいなくなってしまうことです。これが続けば倒産してしまいます。常に一定の人数の客を確保して、薄利でも儲けるのが現代のホール経営です」
海殺しXの誕生
今回は自分自身の経験を中心に綴った。いわば最強攻略法・海殺しX誕生前夜の物語である。
実際には私がはじめてホルコン攻略法を試した日から数年の歳月を経て、今の海殺しX(ホルコン攻略を母体にしつつ爆発狙いのノウハウを加味したもの)の原型が出来上がり、その数年後に現在販売中のスペシャルパックの完成を見た。そして、その数年後に念願かなって長年の夢であったカシオペア攻略術がオプションとして加わった。
これが最強攻略法・海殺しXの年表である。
ホルコン攻略の欠点
ホルコン攻略の経験者であれば、皆一様に悩まれるはずである。

かなりシビアに打てば(ホールに10時間滞在しても打っている時間は2時間弱など)、ホルコン攻略だけでも月間、年間単位でトータル収支をプラスにすることができるかもしれない。しかし、長時間労働に見合わない僅かな利益に甘んじなければならない。
「夢の翼」を「最強の翼」に


海殺しXの別名は「夢の翼」である。この翼さえあれば天高く飛翔できるという確信をもって、リヴィエラ門下生の皆様は己の翼を磨き続けていただきたい。そして、どこまでも飛べる最強の翼に鍛え上げ、海物語シリーズはもちろんのこと、あらゆる機種を攻略する最強のプロを目指していただきたいと常に願っている。
リヴィエラ倶楽部
佐々木智親(海殺し開発者)

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関連コラム:
<ホルコン関係>
<カシオペア攻略術関連>

「聖なるジョーク」
第264代ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世は自ら福音宣教の先頭に立ち、精力的に世界各国を訪問したことから「空飛ぶ教皇」と呼ばれた。80年代の前半、中米の政情不安な国を訪問した際、日本のマスコミが報じない愉快な出来事があった。
「ここまでは村の偉い人がこの日のために用意した原稿です。僕はただそれを読み上げただけです。僕の本当の気持ちも聞いて下さい!」
青年は村の長老の批判を始め、「この村には水道も完備していない。原始的な生活から近代的な生活に変えようと若者が立ち上がるたびに、変化を好まない保守的な長老たちの手によって僕らの意見は抹殺されてしまいます。教皇様はどう思われますか?」
青年はたちまち村の有力者たちに取り押さえられた。司会者は「お見苦しいところお見せしてしまいました。誠に申し訳ございません」と教皇に詫びた。ヨハネ・パウロ2世は荘厳な口調で命じた。
「彼を自由にしてあげて下さい。私は彼の話を最後まで聞きたいのです」
この式典は現地のカトリック教会が主催していた。全世界のカトリックの教会の総帥たる教皇の命令には誰も逆らえない。青年は再び登壇が許され、彼を拘束した村の有力者は顔をつぶされた。青年の熱弁が終わると今度はヨハネ・パウロ2世が壇上に上がった。数分間、教皇はありきたりのスピーチをしていたが、突然、原稿をポケットにしまってにっこり微笑んだ。
その後、教皇は青年の主張は理に適ったものであり、若い人の意見を排斥してはならないと村の有力者を諭し、本人の意見と合わない原稿を別人が書いてそれを青年に読ませるだけという形式主義的発想からは明るい未来は生まれないと長老たちを叱責した。その後は神の愛を伝える美しい講話が続き、長老をはじめ聴衆は感涙にむせんだ。
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福者から聖人へ格上げされるためには、科学では証明不可能なもう一つの奇跡が必要とされるが、2013年、コスタリカの女性に起きた奇跡(2年前のヨハネ・パウロ2世の列福式の日に祈り、難病が瞬時に治癒)がヨハネ・パウロ2世の取り次ぎによるものと正式に認定され、これで列聖条件が整った。
2014年4月27日、バチカンは教皇ヨハネ・パウロ2世を聖者の列に加えた。
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2022/09/23 (金) [海殺しX]